2015年2月22日日曜日

川北監督の訃報から2ヶ月経って

去年12/11に川北紘一特技監督(以下敬称・役職名略)の逝去をネットで知ってから早2ヶ月経過した。


その当時に短いながらも拙ブログで更新を行った際、初めて
「自分にとって大事なもの」の欠落を感じたことがもはや遠い話になりつつある。
無論、亡くなった人間が戻ることはないのだから何を言っても仕方のないことで
自分を含む残された多くの視聴者などは、思い出を頭の片隅に残しつつ生きていくわけだ。

49日も過ぎ、お別れ会も終わった今改めて
当時訃報に接した人々のネット上での発言などを見てみるが
当然のように超星神シリーズについてはほとんど語られることがなかった。
そもそもの枕に「平成ゴジラシリーズの」川北紘一とあるのだから仕方の無いことだが
当シリーズのファンを自称する自分としては若干物悲しさを覚えたのも事実。
タイミングとしても2014年夏にギャレス・エドワーズ監督版ゴジラの日本上映もあったことで余計にゴジラの特技監督としての側面が際立っているのも大きいが。

ではせめて拙ブログで何かしら語ろうか?とも思うが
思いのほか語る部分が少ないというか、当時自身のファンサイトで日記を執筆していた
河田秀二の、川北紘一から様々提案を受けたエピソードくらいしか語る部分もなく、
#現在サイトは生きていますが日記は閲覧不可の模様。

後は「平成ゴジラパーフェクション」と自著「特撮魂」で小さく取り上げられたくらいで、
こうしてよくよく考えると、超星神シリーズはその放送後
さほど取り上げられた形跡がないことに気づいてしまい、より寂しい思いを募らせることとなった。
無論放送中はそれなりにホビー誌や雑誌「宇宙船」などでも取り上げられたりしたのだが・・・。

ファン心理の複雑な部分というのはこんなところで、放送中はさておき
放送後、ある程度雑誌などで取り上げてもらえないとヤキモキもするが
いざ取り上げてもらうと少々肩透かしも食らう。
実際自分でも面倒だなとは思うが、特撮魂を読んでの超星神シリーズへの記述については
期待はずれ感が強かったのも事実ではある。
#もっとも、特撮魂自体が川北紘一の回想録的性質があるためどうしても最近作の記述が少ないのはしようのないことだが。


現在レビューはジャスティライザーの折り返し地点で停止、セイザーXを含めれば
のべ64話ほどのレビューを残した状態となる。
今後自分自身の状況次第でどう転がるかわからないが、最低でも全作レビューを終わらせ
その上で本シリーズの特撮面の率直な感想を述べてみたい。

グランセイザーの全話レビューを見ていただければなんとなく判っていただけそうだが
思いのほか特撮面でのクオリティの低い回も散見されており
それは巨大戦、通常のVFX合成、CG合成などにも及ぶ。
その上で、超星神シリーズにおける川北紘一の仕事について、いち視聴者として語りたい。

需要などはどうでもいい、これも「ファンとしての矜持」を満足させるためなのだから。