2014年12月31日水曜日

ジャスティライザー・第二十六話

第二十六話 「蒼き星の勇者、再び・・・」

[幹部:ゼネラルバッカス]

監督:鹿島 勤    脚本:浦沢義雄


<ジャスティパワーの謎>

冒頭。ハデス戦艦ではハデスがゼネラルバッカスへ
シロガネとジャスティパワーの秘密を暴くよう指示を出す。

一方、気絶した澪を取り囲む一同。
翔太や真也がシロガネの力にすっかり気を良くしてしまっている。
だが、ユカだけはどうにも腑に落ちない様子。

翔太が外に飛び出し、ハデスやバッカスなんかやっつけてやる!と息巻くと
直後にバッカスが登場する。
通信で他の二人を呼び出している間、ザコールたちと戦うグレン。
やがて合流したカゲリとガントだが、三人揃ってもバッカスには太刀打ちできず。

そこで三人心を合わせてシロガネに変化しようとするのだが、二度試みて二度とも爆発して終わる。
やがて呆れたバッカスの攻撃を浴び、一時撤退を余儀なくされる三人。
一体何が足りないのか、それは・・・。

ジャスティライザー・第二十五話

第二十五話 「まぼろしの勇者」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・ツインズナイト兄弟登場

監督:鹿島 勤    脚本:浦沢義雄


<ジャスティパワーの示す新しい力>

冒頭。澪がジャスティクリスタルの光を浴びつつ物思いにふける。
力が力を呼び、争いが争いを生むのであれば、自分たちが本当にするべきことは何なのかと自問する。

ハデス戦艦内では、デモンナイトが死んだのではとその安否を疑うハデスだが
バッカスはすぐさまデストコマンド・ツインズナイト兄弟を呼び出す。
今度こそジャスティライザーを抹殺するために。

一方、澪がクッキーを焼いている。
澪は以前真也に庇われたことなどを思い出しては真也に想いをはせる。
その真也も、釣りをしながらもどことなく呆けている様子。

伊達電器店ではそのクッキーの試食を翔太、真也、源太郎に対して薦める。
のだが、そのクッキーらしからぬ味に表情を歪める三人。
やがてそれぞれに用事を思い浮かべ退散。
ユカは先に試食したようで、ゲンナリした表情を浮かべて見つめる。
そこへ麗香が現れクッキーを食べると、実に美味しそうに頬張る。
そしてその流れで外でランチへ出かける女性陣。

ジャスティライザー・第二十四話

第二十四話 「ライゼロス破壊計画!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・ブルガリオ登場

監督:大津 是    脚本:天沢 彰

<円>

冒頭。伊達電器店バックヤードでは翔太が源太郎から綺麗な円を書くように厳命される。
これは伊達流剣術の極意として重要な要素であると源太郎は言うのだが。
澪いわく「円は天と地の調和である」としており、すなわち精神集中により己を高めるための訓練であろうと言う。
とは言いつつもいまいち身の入らない翔太は、麗香のバッグに入っている映画のパンフを見つけ
一緒に映画を観に出かけていってしまった。

一方神野は、前回澪を倒せなかったことに屈辱を覚え、柱にナイトシュバートを打ち込むも破壊できない。
そんな姿をゼネラルバッカスになじられてしまう。 そして新しい指令・・・ブルガリオを使ってのライゼロス破壊計画を遂行するよう命令する。

映画を観終わった翔太たち。車に乗り込むとそこには既にデモンナイトが居た。
澪を追いかけるデモンナイトだが、グレンが追いつき戦いにもつれ込む。
しかし、剣の腕前では勝負にならず逆に右腕に大怪我を負ってしまうグレン。
澪に斬りつけようとしたそのとき、デモンナイトの左腕のクリスタルがまたも共鳴しもだえ苦しむ。
ガントたちが駆けつけたため一時撤退。

右腕が使い物にならなくなった翔太だが、左腕で円を描く練習を続ける。
そんな中、街中に巨獣ブルガリオが現れたと源太郎が叫ぶ。

ジャスティライザー・第二十三話

第二十三話 「みんなの心、ユカの心」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・バスキ
デモンナイト登場

監督:大津 是    脚本:天沢 彰

<女デストコマンド強襲>

冒頭。定期テスト前に勉強中の翔太。
しかし勉強は不得手の翔太はユカと軽く言い合いになる。

参考書を買い込んだユカと澪。その帰り道でデストコマンド・バスキの奇襲を受けるユカ。
高速移動を行い、カゲリを翻弄する。
一通りダメージを与えた後、今度は澪へトンファーを投げつけるがそれをデモンナイトが防いでしまった。
そうして翔太と真也が駆けつけたが、デモンナイトとバスキは撤収してしまう。

ハデス戦艦では何故自分の攻撃を防いだのかバスキがデモンナイトに詰め寄る。
しかし、バッカスはどちらがジャスティライザーを倒しても構わんと意に介さない。

スピードで負けたことでショックを隠せないユカ。
その間通信を行わなかったことを叱責する真也と翔太が口論を繰り広げる中、
ユカは自分がすばやくなれば文句はないでしょ、と飛び出してしまう。
そして・・・
走りこみの特訓で、少しでもバスキとの差を縮めようとするユカ。

伊達電器店では、澪が自分の役割について思い悩んでいた。
ノルンの言葉を待つ以外にない自分に、何が出来るのだろうか?

ジャスティライザー・第二十二話

第二十二話 「激闘!立ち上がれ真也」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・キングゼロ登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<大学生・平賀真也>

冒頭。
ハデス戦艦内では、諜報任務から外れ正式に実行部隊へ編入されたデモンナイトが
新たな指令を拝命する。それは巨獣・キングゼロを使ってのジャスティライザー攻略だが
ガントをデモンナイトが倒し、他の二人と幻星神はキングゼロに撃破させるというものであった。

公園。理緒と麻美と待ち合わせていたユカ。
映画を観にいく話だったはずが、城南大学へシン様を観にいくツアーへ変更されてきょとんとするユカ。
そのシン様というのは真也のことである。
理緒たちは合コンのセッティングも頼もうとしていたようだが。

城南大学では、大学の見学へ翔太と徹が訪れていた。
受験の前に学校の下見に来たようで、真也と落ち合って談笑する。
そこへ教授が現れ、ロボット工学の権威というペーターゼン博士の特別講義があることを真也に告げる。
博士はどうやら真也の論文を読んで気にかけていたようで、真也にも会いたいとも告げられる。

そしてユカたち三人も現れ、シン様ツアーを開始。
呼ばれ慣れないために噴出す真也だが、翔太たちと理緒たちが騒いでいるスキに
真也はこっそりその場を抜け出そうとしている。

ジャスティライザー・第二十一話

第二十一話 「暗黒騎士デモンナイト!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<麗香の想い>

冒頭。花屋で花束を買い求める澪。麗香も居る。
しばらく花を見続ける澪だが、そこに神野が現れる。
澪と一度ゆっくり話をしたかったと言う神野だが、麗香もまた疑いの目を向けている。
連絡先を渡すのだが、麗香がそれを横取りして店を後にする二人。

伊達電器店ではそのいきさつを他の三人に話すが、
澪が、神野はひょっとしたらジャスティライザーじゃないかとすら言い出したと麗香が言う。
もうちょっと神野を信じるべきじゃないかと言いあう澪とつい感情的になってしまい、出て行ってしまう麗香。

澪は麗香に甘えていたくないんじゃないかと後から追いついたユカはフォローするのだが、
麗香自身は何か思うところがあるようだ。
夕方までに帰ると言い残してその場を去る麗香。

一方伊達電器店に残った澪と翔太。
今の麗香は疑り深くなりすぎなんじゃないかと澪は指摘するのだが、
源太郎そんな麗香を、純粋でお人よしな澪のままでいてほしい一心で守ろうと必死になっているんだと諭す。
その言葉は澪にどう届いたのだろう。

夕暮れ迫る街中では、神野と落ち合う麗香。
約束が違うとその場を立ち去る神野だが、それを追いかける麗香。しかし・・・
いつの間にか神野が背後に回り気絶させられてしまう。

伊達電器店の店番をしていた澪の携帯に、麗香の携帯からメールが。
神野の話を聞くことにしたので、一人で来て欲しいという文言だが。
そのメールは神野によるものであった。

ジャスティライザー・第二十話

第二十話 「追憶、守るべきもの」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・デスタラン登場

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<親子の隔絶>

冒頭。科学技術省内で一組の夫婦がライゼロス他のデータを閲覧していた。
彼らは平賀博士と呼ばれていた。

一方、大学内で神野と会う真也。
ハデスの手がかりを調べていた真也。ハデス打倒の手がかりを探していたのだが
そんな真也を神野は「なんのために君は戦っているんだ?」と問いかける。
その問いかけが頭の中から離れない真也。
伊達電器店で翔太たちに何故戦うのかたずねるも、答えが見出せず飛び出す真也。
続いて澪と麗香も追いかけていく。

真也が橋でたたずんでいると突如黒い車が横付けしてくる。
黒服の男たちに促されて、別の場所を見やるとそこには真也の母が。先ほどの科学技術省内で
幻星神のデータを閲覧していた夫婦でもある。
しかし、俺に母親は居ないと怒鳴りその場を立ち去ってしまう。

科学技術省では、真也の父こと平賀博士がつぶやく。
だから逢わないほうがいいのだと言ったのだ。我々が捨てたのだから今更あったところで
お互いに傷つくだけだろう、とも。
母はなお未練を残した表情を浮かべる。

ジャスティライザー・第十九話

第十九話 「脱出!生きる力」

[幹部:ゼネラルバッカス]

デストコマンド・デスタラン
巨獣・レオガイアス登場

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<ノルンの遺したもの>

冒頭。海岸沿いで澪はジャスティクリスタルを介して何かを念じているようだ。
そこへ神野が現れ、次いで真也も現れる。
澪は、再びカイザーハデスを封印できる方法をノルンに尋ねようとしていたのだが
全くその音沙汰が無かったようだ。
その会話の中、ノルンの名前に反応する神野。450年前に死んだことまで知っていた。
神野に対する謎が強まる中、新たなるデストコマンド・デスタランが現れる。

装着しデスタランの攻撃をかわすガント。その最中カゲリ、そしてグレンも合流。
しかしデスタランは真っ向勝負をせずに退却してしまった。

神野司郎、彼は一体何者か?

ジャスティライザー・第十八話

第十八話 「燃えろ、必殺剣!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・ギルモンド登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広

<謎の男>

伊達電器店。
ブレイジングフレイムが破られたことでそれとなく麗香が皮肉を言うが
翔太はその場を繕うかのようにハラが減ったと外へ出てしまう。
出かけた先は神社境内。ギルモンドのスピードにあわせるために特訓を始めていた。
その様子を見ていた澪とユカだが、さらにその近くで黒ずくめの男が翔太を見つめていた。
翔太の特訓を見かけ、徹がやってくる。
どうしても隠し事をいえないんならもう聞かないけど、特訓には付き合うと徹。

一方、澪は真也と出歩いていたのだが街中で再び黒ずくめの男を見かける。
それを尾行した二人だったが、地下駐車場のような場所でフイに声をかけられてしまう。
男は自らを神野司郎と名乗り、「君たちの、味方・・・?」とつぶやく。
ステラプレートとステラアレイのことをよく知っていた彼を訝しがる真也と澪だが、突如ザコール襲来。
真也が装着して蹴散らすことに。

神社境内では、徹の投げるボールに翔太がブレイジングフレイムの構えで打つという特訓の最中。
しかし構えのせいで合わせづらいんじゃないか?という徹。
剣道のことは源太郎に聞けばいいんじゃないかとも告げたが、親父の力を借りずに勝ちたいんだときっぱり拒否する翔太。
そんな中、徹はチャンバラ映画で見かける居合い斬りなんかいいんじゃないかとアドバイスし
何かをひらめく翔太。

2014年12月30日火曜日

ジャスティライザー・第十七話

第十七話 「デストコマンド襲来!」

[新幹部:ゼネラルバッカス]

デストコマンド・ギルモンド登場

監督:石井てるよし    脚本:稲葉一広

<新しい戦い>

冒頭。ハデス戦艦内にて体力を回復させたハデスが、ジャスティライザー抹殺を宣言する。

それからしばらく経って、一機のUFOが大気圏内に突入し地球へ飛来する。
伊達電器店で留守番をしていた澪のジャスティクリスタルが光り輝く。
それと同時に、北極のオゾンホールに異常な拡大が確認されたという
アメリカ宇宙環境調査局からの発表がテレビニュースで流れる。

ハデス戦艦内では、新たなる幹部・ゼネラルバッカスが部下数人を引き連れてハデスに謁見。
いよいよハデスとの新しい戦いが始まろうとしていた。

一方伊達電器店では、ジャスティパワーの特性などを澪に訪ねる真也。
ハデスとの戦いに備え、ジャスティパワーを戦闘に有効活用したい考えのようだが
ユカはそれは違うんじゃないかと口を挟む。今までも澪や源太郎を守るときのみに
その力が発露されたのだから、戦うだけの力ではないはずだとも。
真也は、それでも現に俺達はジャスティパワーで戦っている(=ジャスティライザー)じゃないかと反駁するのだが
翔太の仲裁で言い合いはストップ。
ジャスティパワーに関する謎は、澪自身にもわからないようだが・・・。

ジャスティライザー・中間総評:ドクターゾラ編

ここでは、「幻星神ジャスティライザー」第一話~第十六話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【無難な滑り出しと、キャラクタードラマ】

前作「超星神グランセイザー」の評価でよく言われている
「人物が多過ぎる」という部分は、スタッフ側にとっても思うところがあったようで
このあたりは川北紘一も自著で触れていたほどである。
そこで、本作は思い切り登場人物を減らす方向へシフト。
装着するキャラクターだけで見ても1/4もカットしている。
その分前作評価の「人物が多い」に内包されていた「キャラクタードラマが希薄」という欠点を補うこととなった。
とまあ、現象面だけを見ればこういうことになるのだが実際はというと。

ゾラ編(以下今回)に関してはジャスティライザーの3人と澪・麗香そして源太郎の六人のキャラクターを提示しつつ掘り下げていく構成が取られている。

直情径行ではあるが人はいい翔太。
理知的かつ分析家の真也。
年頃の女の子らしい内面を持つユカ。

上二人はキャラクターの傾向というか属性というようなものが充分描ききれているのに対して
ユカは良くも悪くも「等身大の女子高生」的側面のほうが強く、翔太や真也に比べると
思いのほかキャラクター性は強くないことが伺える。
もっとも、これはこれでユカ自身が「ジャスティライザーの力と使命」に対して思い悩むという
現実的な側面を担当していると考えれば、それほど悪いものではない気もする。
なにせ他の二人はあっさり受け入れているのだから。

とりわけ真也は「何もわからないのに勝手に戦いの道具にされるのはイヤだ」と考えており
どこかジャスティライザーの力を持った自分というものを冷静に受け止めつつ、しかし状況は俯瞰して見ているキャラクター描写がなされている。
翔太も翔太で「困ってる人が居たら見捨てられないでしょ?」というシンプルな一言で
ジャスティライザーとして戦うことをうけいれている。

この対照的な二人のバランスを取る存在がユカと言えよう。
何せ大してジャスティライザーの力と使命について悩んでない二人と違い、ラクロス部主将という立場と、代表選手にもなりたいという希望と
ジャスティライザーという現実の板ばさみになって悩んでいるのがユカであり、
このあたりは話が進むに連れて散発的に出てくるところからもうかがい知ることが出来る。
普通の感性の少女をヒーロー側に配置することで、ジャスティライザーというもう一つの現実が際立つといってもいいだろう。

澪や麗香はまだこの時点ではそれほどキャラクターを掘り下げられているとはいいがたい。
源太郎は翔太の父ということもあり、それなりに絡みも多いせいかそこそこ描写は多い。

ジャスティライザー・第十六話

第十六話 「吠えろ!幻星神ニンライザー」

[幹部:ドクターゾラ]

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<復活・カイザーハデス>

前回からの続き。
プレートを渡さなければ三人をなぶり殺しにすると脅すゾラ。
それを見かねた澪は、プレートをかざしてあゆみ寄ろうとする。
それを静止しようとする源太郎だが、止めに入った際ににプレートを落とす。
澪への攻撃はジャスティパワーにより守られたが、プレートは破壊されてしまった。

ついに、カイザーハデス頭上のプレートが破壊できるようになったゾラ。
異次元空間を用いてワープし、ハデスの元へ移動するゾラ。
当然ジャスティライザーはその場所までいけないのだが・・・
突如澪が輝きだし、三人と共に異次元空間の中へ消えていく。

ゾラたちの元へ駆けつけた四人。ついに直接ハデスと対面することに。
しかし、ゾラが急ぎプレートを破壊することで遂に封印が解除されてしまう。
そのゾラへ必殺技を浴びせる三人。背後では封印が解けて間もないカイザーハデス。
ブレイジングフレイムを浴びせ、ヒザを付かせたが致命傷を与えているわけではない。

そんなハデスへ澪が叫ぶ。ジャスティライザーは地球の意思・ジャスティパワーに守られている。
ジャスティライザー居る限りお前の手に地球は渡さない!
ハデスは剣から黒い光線を浴びせるが、ジャスティパワーによるシールドで守られる。
だが、直後にもとの次元へ戻っていった四人。

ジャスティライザー・第十五話

第十五話 「脅威!ジャスティパワー」

[幹部:ドクターゾラ]

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<最後の戦い>

冒頭。 残りのステラプレート破壊をカイザーハデスに誓うゾラ。
それさえ破壊できれば、ハデス頭上のプレートも破壊できるようになり、ステラアレイは消滅
カイザーハデス復活が実現することとなる。

神代山。
ジャスティライザー三人が向かった先だが、そこに最後のステラプレートがあると
真也が断定したのだが、そこにカイザーハデスが居ること自体をまだ知らないようだ。

一方の伊達電器店では、澪が突如何かを感づく。
最後のステラプレートがカイザーハデスの頭上にあることをいち早く察し、
このままでは三人とも命に関わるとして澪たちも神代山へ急ぐ。
ステラプレートを携えて。

そして山へたどり着く翔太たちだが、早速ドクターゾラを発見し翔太が追いかける。
次いでザコールも現れ、真也が引き受けユカは翔太を追う。
翔太は、ゾラを見失ったようだが突如目の前にあらわれ襲い掛かられる。
しばらく斬りあっていたのだが消滅。 ユカが通信するが・・・
そのユカの目の前にゾラが現れる。
そうして、グレンとカゲリの二人を交互に相手するゾラ。

ジャスティライザー・第十四話

第十四話 「秘策!敵を欺け!」

[幹部:ドクターゾラ]

サイバーナイト・ラジメウス、ガンデロン登場

監督:石井てるよし    脚本:天沢 彰

<父親の情>

病院。源太郎がここに運び込まれていた。
医者からは2日もすれば退院できるだろうと、その容態はさして問題ないことを告げられる。
安堵する一同。

翌日の病室では、源太郎が翔太にたいして何故ジャスティライザーだったことを隠していたのかを
問い詰めると、うまく説明が伴わないのかしどろもどろになる翔太。
しかし、源太郎は「人様の役に立っているのか」とつぶやき、それなら堂々としていればいいじゃないかと翔太を励ます。

そんな一部始終を病室の外で聞いていた真也とユカ。真也は「あれが父親というものか」とつぶやいてその場を後にする。

退院。翔太と源太郎がじゃれあいながらバイクで帰宅する最中、ラジメウスが三度目の奇襲。
真也たちに源太郎を預け、一人で戦う翔太。
水に気をつけろという真也のアドバイスを受けるが、いまいち飲み込めていなかったようだ。
しかし、水溜りをつかった分身と本体の足元を見て気づいたのか、本体めがけてブレイジングフレイムをたたきこみ勝利する。

ジャスティライザー・第十三話

第十三話 「源太郎危機一髪!」

[幹部:ドクターゾラ]

サイバーナイト・ラジメウス
巨獣・ギルモネ登場

監督:石井てるよし     脚本:天沢 彰

<残りのステラプレート>

冒頭。ハデスのアジトでは
ゾラが残り2つのプレートのありかを投影映像で映し出す。
一つは街中だが、もうひとつは・・・ カイザーハデスの頭上。

伊達電器店バックヤードでは、一同がプレートを前に様々考えをめぐらすのだが
そこに源太郎が入ってきそうになり、あわてて足元のバッグに隠す翔太。
今日は店休日なので草野球へ出かけるということで、支度をして出て行くが
そのとき翔太がプレートを隠したバッグを持っていってしまった。

野球場ではバッグの中にあったプレートをいぶかしげに見ていた源太郎。
翔太たちがあわてて追いついたとき、サイバーナイト・ラジメウスが襲来。
源太郎の前では装着できない翔太たちは、後から合流した澪たちの車に無理やり源太郎を詰め込んで離脱。

装着してラジメウスと戦うのだが、形勢不利を悟ったラジメウスは分身して応戦。
斬っても斬っても水しぶきを上げるだけで有効打を与えられない。
やがて、水溜りの中へ消えていくラジメウス。
真也や源太郎が合流し、翔太たちの身を案じたまま倒れこむ源太郎。

ジャスティライザー・第十二話

第十二話 「襲撃!二大怪獣!」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ガーディアス
巨獣・バグリアン、デッドラー登場

監督:池田敏春     脚本:河田秀二

<ミョルニルのプレート>

病院。
ダメージを負ったユカが搬送されていた。
落武者風の青年は、武田広之。先祖代々ステラプレート・・・彼ら一族は「ミョルニルの板」と呼んでいたが
それを守り続けていたのだとか。
両親とは幼い頃に死別、彼の超能力はそんな両親が残したものであると言う。
ミョルニル・・・北欧神話の女神にして、別名ノルンとも呼ばれるが・・・
そのステラプレートは、今ライゼロスのコクピットに格納している。
おそらくゾラたちは奪いにこれないであろうと真也が残していったのである。

病室で、ユカに自分の身の上を語る広之が突如叫びだす。
ヤツらが来る、と。
病院を抜け出す一同。駐車場でザコールとサイバーナイト・ガーディアスに遭遇し戦闘。
ガーディアスは不思議な力・・・ 念動力や体の分割による攻撃回避などで
ジャスティライザーを翻弄。しかしそのうちに退却してしまった。
ここにはプレートはないと察して撤退したのだとガント。

その上で、次のプレートを破壊して回る作戦にシフトしたのではと感じた真也は
広之の超能力を頼りに次のプレートを守りに行くことになった。

2014年12月29日月曜日

ジャスティライザー・第十一話

第十一話 「ユカ、絶対絶命!」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ゼッカード
巨獣・バグリアン登場

監督:池田敏春    脚本:河田秀二

<山中捜索行>

とある山道前。ステラプレートが此処にあるだろうと真也が割り出し、探索を開始。
ユカと翔太の口論から、3人バラバラに山中を捜索することになる。
しばらくユカが山道を歩いていると、目の前に落武者のような男が現れる。
彼は、代々ステラプレートを守っている一族の末裔なのだが
突然怪物に襲われたのだという。
彼を山道入口まで非難させるように促し、ユカは一人でプレートの場所まで向かう。
通信でそのいきさつを知った翔太と真也は急いで戻ることに。

ユカがそのありかへたどり着いた頃には、既にサイバーナイト・ゼッカードたちが
プレートを破壊せんと強風を巻き起こしていたが、装着し妨害。
ゼッカードの攻撃がカゲリから外れたとき、プレートが飛び出し落下。
ファントムクラッシュとゼッカードの衝撃波が相打ちとなり、砂埃がまい上がるが
それが消えたとき、プレートもろともカゲリは消え去っていた。

しかししばらく後にゼッカードに捕捉され、さらに攻撃を浴びて装着が解除。
追い詰められたユカは、ガケから飛び降り川へ落ちていく。

ジャスティライザー・第十話

第十話「貫け!信じあう心」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ライノスレイブ
巨獣・トロイドン登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<博士のかなしみ>

冒頭、ある家へ伺う真也とユカ。
孫の健太の親、すなわち博士の娘夫婦の家である。

孫が亡くなってすぐにアパートへ引越し、それからは娘夫婦とは疎遠になったという。
博士は、孫がUFOに攫われたと言っていた件を告げると、博士の娘からは真相が告げられる。
10数年前、病弱だった孫を連れて古い神社へ連れて行った博士。
そこでプレートを見つけたところまでは本当なのだが、
自分が連れ出したことで孫が亡くなったと、責任を重く感じた博士は
「孫はUFOに連れ去られてしまった」と、妄想の世界へ逃避してしまったと真也は語る。
人は強い悲しみなどに直面したとき、その事実を無意識のうちに別の記憶に摩り替えてしまうことがある、とも。

そんな博士を信じて付いていく翔太の身を案ずる一同だったのだが・・・
心配を余所に、楽しそうにUFOの発着場といわれる場所へ向かう二人。
テントを張って、BBQを楽しみつつ自分の祖父はもう亡くなったとつぶやく翔太。
星空のもと、プレートを出すとプレートの赤い石が輝きだす。
博士は、これはオリオン座の力が秘められていると説明。

一方真也たちは、ステラプレートの謎を推測しつつ
それまで発見・破壊されたステラプレートの場所がオリオン座の星の位置と一致することに気づく。
そして、ステラプレートには地球のジャスティパワーと同等の力がこめられているのではないかとも。

ジャスティライザー・第九話

第九話「オリオン座の秘密」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ライノスレイブ登場

監督:米田興弘  脚本:河田秀二


<オリオン座の謎>

伊達電器店。
真也はステラプレートに刻まれた線と、その中にある丸い部分からオリオン座との関連を指摘する。
それに沸き立つ翔太とユカだが、だからといって何故ドクターゾラたちが必死になって
プレートを破壊するのか、そのあたりの理由は解らないまま。
せめて理由さえ解れば先手も打てそうだが現状は後手に回る一方だとも。

真也やユカをよそに、翔太は少し手がかりが見つかったことで勢いづき
俺が一人で謎を解き明かす!とまで言い切る。
しかし、真也が言うようにオリオン座との関連が見えそうなだけで
具体的な要素が何一つ見当たらないために勢いは空回りする一方。

そんな翔太を見て源太郎は、近くに住むオリオン座博士・二宮老人を紹介。ユカと共に家に向かう。
いかにもな風体の老人が家から現れ、翔太たちにオリオン座と、宇宙人、そして
連れ攫われたという孫の話などが話された。
宇宙人とUFOが現れたという証拠を見せようと、博士とともに古い神社へ向かう翔太たちは
そこでステラプレートを見つける。
と同時に、いつの間にか潜んでいたザコールと遭遇し戦闘へ。
博士は孫のことをザコールに聞くも返事は無く。やむを得ず翔太は気絶させ、ついで装着へ。
ザコールを追い払った翔太たちは、同時にステラプレートを手に入れることとなった。

ジャスティライザー・第八話

第八話 「出現!幻星神ジュウライザー」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・アーマーガンナー登場

監督:鹿島 勤    脚本:稲葉一広


<戦いのわけ>

冒頭。伊達電器店。
麗香は澪を連れて星神島へ帰るつもりだったのだが、澪は翔太たちのいる東京に残ると言い張る。
天堂家としての役割は終わっても、自分自身の役割はまだ済んでいないと言い張る澪。
あくまで翔太たちジャスティライザーと共に戦うつもりのようだ。

真也は自宅で、ステラプレートの情報を集めている。
古代遺跡を紹介するサイトを覗いていると、ステラプレートによく似た板のある遺跡を見つける。
場所は三日月湖。早速翔太とユカを引き連れる真也だが、
ゾラたちの目的が解らない以上慎重に、効率のいい戦いをするべきだと提案する真也に対して
降りかかる火の粉は払っていけばいい、戦うのが怖いのかと詰め寄る翔太。
話が平行線を辿り、翔太はユカとともに立ち去る。

その分かれた瞬間を見逃さないゾラは、ザコールを使って二人を襲わせる。
ザコールを蹴散らすのだが、その様を見た真也に怒鳴られる翔太。
ザコールを捕まえて問いただそうとでもしていたのか、手がかりを無くした事で怒りを隠せなかったようだ。
その二人と別れ、今度は澪と直接三日月湖の遺跡へ行こうとする真也。
ステラプレートを直接澪に見せることで、澪の記憶の奥底に眠る情報をひきだせるかも、という推測を
パソコンを用いたたとえで澪に語る。

三日月湖遺跡。
澪は、真也が自分のことを信じてくれるのかと思ったが
その真也は「正確な情報を知らないまま勝手に戦う道具にされるのは御免だ」と言う。
自分がなぜ戦っているのか、戦う相手は何なのかを見極めたいのだろう。
そんな会話のさなか、ザコールとアーマーガンナーが遺跡発掘チームを急襲。
急いでインローダーで他の二人を呼び出す。

ジャスティライザー・第七話

第七話「危機!ハデス復活計画」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・アーマーガンナー登場

監督:鹿島勤  脚本:稲葉一広


<ノルンと天堂家>

冒頭。古文書をひもときながら
「天堂家は450年前、ノルンを手助けしたことでジャスティライザーの力と秘密を託された」
と澪が語る。
クリスタルを手に持ちジャスティライザーの「勇・智・仁」の力について触れた上で
ジャスティパワーは地球自身の意思であるとも述べる。
もっとも澪もそれについては明確な答えを持っていないようだが。

一通り話が終わったと思いきや、巨大なメカが街中を破壊しつつ移動。
気づいた五人は、そのメカが向かう場所へ先周りし公園のような小高い丘へ。
装着してザコールを蹴散らし、ガントが丘の上へたどり着いたその直後メカが現れ
丘にあった柱を破壊・飛び出した石版をも砕いてしまう。
その状況を見るやライゼロスを呼ぼうとするもメカはすぐに消え去ってしまった。

カイザーハデスのアジトでは、そのハデスを囲っていた光の一つが消え去ったの見たゾラが
「ノルンはステラアレイを使って封印していたようだ」とつぶやく。
それは、規則的に配置されたステラプレートによって生み出される特殊なシールドだと言う。
地球破壊によってカイザーハデスの復活を目論んでいたらしいゾラだが
封印の原理を知りその目的を変更。ステラプレートの全破壊をサイバーナイト・アーマーガンナーに指示する。

2014年12月12日金曜日

夢の最果ては…

どんな物事にも終わりというものがあり、「物」の中には当然映像作品、それに携わった人間も含まれる。
何時までも在り続けてほしいという思いは虚しく、
空を貫く極彩色の光芒のように、一瞬綺麗に煌いて寂しげに消え去っていく。
映像は何時までも残り、同好の士の間で語り継がれていく中で
時折、それにたずさわった「人物」の名前も思い出されていくだろう。
それは、ダイナミックな爆発と破壊の恍惚の後に来る余韻のように。

この「超星神シリーズ」で、まさかそんな感傷を抱くとは予想だにしなかった。
今は言葉を手繰ろうとしても、何も思い浮かばない。


特技監督・川北紘一氏のご冥福をお祈りいたします。