2015年12月27日日曜日

レビューのスタンス

ようやく念願の全作レビューを終えて、久々に本シリーズ以外の作品を見返すにつけ
こいつらもレビューしてみたいなぁ、と思う欲も出てきた今日この頃。

サイバーコップとガイファード、レインボーマン、そして来年廉価版が発売されるダイヤモンド・アイ。
この四本はレビューとして見返したい気になった。
特にレインボーマンとサイバーコップは今見返すと物語上の注目点が見出せるようになっており
機会と時間、余裕さえあれば拙blogで別ラベルを設定してやってみようかと思った。
多分タイトルも「今更、超星神シリーズと東宝ヒーローを見返すblog」になりそうだ。


さて、拙blogを全記事見たなんていう方はいらっしゃらない現状を提示した上で
今回の更新はここでのレビュー方針を改めてまとめておこうと思う。
何せこのblog、記事がやたらと長い。
長い理由の大半が、本編紹介に行を割いているからだが、このせいでしっかり全部見ようって言う人が居ないという気もする。

2015年12月24日木曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【9】

自分が実写ヒーローものに出戻ったのは1998年の夏ごろだった。
それは東映作品の「星獣戦隊ギンガマン」で、これで幼少期以来ハマって以降、自分が見ていない頃の作品群、自分が生まれる前のヒーロー物を片っ端から
レンタルビデオで見ていったものである。
すくなくとも2000年までにソフト化されていた(VHSレンタルソフトとして)ものはほぼ全部見たんじゃないんだろうか。
※仮面ライダーだけはBLACK以外興味がないのでスルー。 後々クウガとアギトだけは全話見たものだが。


ウルトラシリーズや戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズ、「がんばれ!ロボコン」などのコメディものに至るまで可能な限り見ていたが
大体一回こっきりで、中々二度三度と見返すものは少なかった。
傑作選としてリリースされていたウインスペクターと、恐竜戦隊ジュウレンジャーくらいじゃないだろうか。

ただ、ゴジラシリーズやガメラシリーズ、大魔神シリーズといったメジャーな特撮映画たちももちろん観ており
これらは映画ということもあってか何度も見返しやすいものだった。
後年、デアゴスティーニから出た「東宝特撮映画コレクション」も、幾つかつまみ食いとはいえ集めたのも、映画なのでさっさと観られる利便性があってのことだ。
テレビ番組は話数が多いから、どうしても見返すのが億劫になりがちだったというのもある。

海外の特撮映画でも、ハリーハウゼン作品である「タイタンの戦い」でストップモーションという技法を知り
当然海外作品も視野に入ることになり、海外作品においてのみ今でも特撮作品への関心を持ち続けている。

2015年12月18日金曜日

「差別化」という苦労

創作物に限らず、世の中にある商品、あらゆる職種・業種の企業
極端に言えば個人レベルですら悩むもの。

それが「個性を出す」という「差別化」である。


拙blogでは散々「ヒーローものとして、東映作品などとの差別化をいかに本シリーズが図っているのか」
という部分をそれなりに拾っていた。
勿論ほかに色々拾うべき箇所はあったが、まずはそこを優先した。

何故ならそれまでヒーローものをほとんど手掛けていない会社が作った作品である以上、
メインストリームである東映作品・円谷作品とは違う部分を出さない限りは
「似たようなものなら別に東映or円谷でいいじゃん」
と、すぐさまソッポを向かれるものであるし、いかに東宝とコナミがそれを意識して行っていたのかを見直すことは決して考察?という意味において無駄でもないだろう。

2015年12月12日土曜日

家族

ジャスティライザーとセイザーXには共通項がある。
それは、東宝ヒーロー物においても形を変えて散見された要素でもある。
東映ヒーロー物でもなかったわけではないが、大抵ゲスト扱いだったり
あるいは「ヒーローと共に戦う存在」となっており、東宝作品のそれとは性質が大きく異なる。
これは東宝ヒーロー作品にただ一つある特色と言いきってよさそうなものである。

それはなにか。
答えは「ヒーローを陰に陽に支える家族」の存在。

裏テーマ

超星神シリーズ三作を全部見たことのある方ならご存知のとおり、
本シリーズは作風がバラバラである。
それゆえ一作ごとに傾向が異なっているのだが、実は本シリーズをシリーズたらしめるテーマが三作の中にあることにお気づきだろうか。

それは、あるときには中盤で少し出てくるのみだったり
あるいは終盤の結末に多大なる影響を及ぼしたり
そして登場人物たちを悩ませ、成長を促す要素にもなりえていたものだった。


それは「戦いを止める」ということ。 
「不戦」と言ってもいいがこれはちょっと意味が伝わりにくい。
よって「戦いを止める」とした。

2015年12月11日金曜日

超星神シリーズ・個人的総評

ここでは
「超星神グランセイザー」「幻星神ジャスティライザー」「超星艦隊セイザーX」
全3作品130話分を全て見た上で、個人的な感想を述べることとする。
シリーズそのものの総評という形になるので、基本的にはシリーズ全体の特徴や共通点を拾う形になるだろうか。
また、いつも以上に長いので注意されたい。


【特撮一点豪華主義】

本シリーズを評する言葉で今でも聞くのは「特撮はいい」というもの。
これは東映作品のスーパー戦隊シリーズとの比較で成り立っている評価でもある。
何故ウルトラシリーズが入っていないかといえば、本シリーズは特撮ヒーロー物としてははじめて
「色分けされた複数のヒーローと、それが操る巨大ロボの戦いを見せる作品」
として、戦隊と真っ向競合した作品だから。

2015年12月10日木曜日

超星神シリーズへの想いと諸々の感想

「超星神グランセイザー」 2003年10月~2004年9月  
「幻星神ジャスティライザー」 2004年10月~2005年9月
「超星艦隊セイザーX] 2005年10月~2006年6月


この更新は雑文を集めて纏めたものであるため、つながりを気にせず読んだほうがいいと思われますが・・・。
表題どおり、この更新でシリーズそのものの個人的な諸々を述べてみる。

超星艦隊セイザーX個人的総評


ここでは、「超星艦隊セイザーX」全38話を主観でまとめてみることにする。
あくまで個人的な総評である点を断ると同時に、なるべくなら全話を見終えた方の意見も伺いたいところだ。
#最近であればなお良い。

2015年12月9日水曜日

セイザーX中間総評:ネオデスカル最終決戦

ここでは、「超星艦隊セイザーX」第二十八話~第三十八話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【未来からの来訪者・その真意】

セイザーX側がコスモカプセルに拘った理由、それは
「コスモカプセルを消滅させて、戦いの連鎖を止める」というもの。
これはこれでグランセイザーでも見られた、戦いを止めるという結論への回帰とも言えるが
セイザーXという作品だけで考えると・・・

セイザーX・最終話

第三十八話「友情は時空を越えて・・・」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<集結する未来>

前回からの続き。
ダークゲラン内部ではライオセイザーとブラックライオがそれぞれ武器を持ち出して対峙。
そして、グレートライオとダークゲランが相対している姿を見つめていたのは
かつて拓人が助けた二人の子供。
きっとあの兄ちゃんが地球を助けてくれる。 そうつぶやきながら。

2015年12月8日火曜日

セイザーX・第三十七話

第三十七話「拓人、闇の中へ」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<撃破と奪取>

前回からの続き。
ネオデスカルがビームを放つと、回避しつつ装着する拓人。
ライオン1を取り戻すべく立ち向かうライオ。
バレーダも後から戻ってくるがすぐにレミーも駆けつける。


ダークゲラン戦はウインドイーグルとマグナビート、ドリルアングラーの三体が担当。
既に動けなくなったシャークリーガーから離脱するシャーク。
組み付かれた状態のドリルアングラーだったが、ドリル攻撃が効果絶大であることに気づくビートル。
それに気づいたシャークはイーグルとビートルに、サイドから援護射撃するよう指示。
着実にダメージを重ねていく。

セイザーX・第三十六話

第三十六話「闇の侵蝕・ダークアルマー」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<最後の戦い>

ライオキャリアー内では、ライオン1の反応を検出できず焦る拓人。
しかしアドが願いをすぐにかなえるわけにいかないと拓人をなだめる。
闇に侵蝕される未来を変えるということはシャークが消滅することであり、レミーが気に病んでいることを思えば、
アドもケインも心の整理をつけさせてからがいいだろうと判断していた。

そしてネオデアーク。 月の地下にて建造していたダークアルマーが遂に完成・姿を現す。
ライオキャリアー、アドルイーグル、ビートバイザーが月面へ向かう。
地球が闇に侵蝕されてしまえばコスモカプセルの力は喪われてしまうとケインが説明。
既にダークアルマーは発動しているが、まだ地球へは闇のエネルギーは到達していない。
更に地球上に居るネオデアークからは恐獣・ダークゲランが登場。

そこでシャークが、シャークリーガーとグレートライオでダークゲランを
ダークアルマーはアドとケインでそれぞれ対処するよう指示。

セイザーX・第三十五話

第三十五話「明かされるレミーの過去」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
ディバイダー登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<シャークとレミーのなぞ>

前回からの続き。
シャークには水属性の宇宙海賊の血が入っている。
そのため、未来が変わればグローザのように消滅してしまう恐れがある。
覚悟の上でネオデスカルに叛旗を翻し、今でもその考えは変わっていないと毅然とした態度で言うシャーク。
コスモカプセルによる未来の連鎖を食い止めるためなら自分一人の運命はどうということはないとまで言い放つが、
レミーの表情はこわばる。


ネオデアークでは、新しいダークアルマー建造を急ぐネオデスカル。
仮にサイクリードの命がここで失われれば、闇に包むことなく未来がまた変わってしまう。
それを恐れたネオデスカルがバレーダに促していたのだが・・・。

セイザーX・第三十四話

第三十四話「12個集結?コスモカプセル」

[ネオデスカル:ネオデスカル]

 演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<佳境・コスモカプセル争奪戦>

前回からの続き。
アクアルの振り上げた杖から発生した衝撃波は、拓人とブレアードを縛ったチェーンへ当たり
二人を解放してしまう。
そのスキに装着する拓人だが、バレーダが拳銃を撃つ。
だが・・・

ライオン1が拓人の眼前でバリアを展開。
守られながらライオへ装着する。
しかしいつの間にかブレアードの手元にあったスタッグ7はブレアードを守らない。

バレーダは口から吹雪を吹き出し、ライオとブレアードを氷付けにしようとする。
そこへビートルがスピアー8で防ぎ、さらにイーグルとレミーがバレーダに向け射撃。
しかし格闘であっと言う間に差を詰め、レミーに銃口を向けるバレーダ。
だがパトラが拳銃を蹴り落としたことで怯み、バレーダはネオデアークへ逃げていく。

セイザーX・第三十三話

第三十三話「信じあう仲間」

[ネオデスカル:ネオデスカル]

 演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<カプセルの意思とは>

ビートル3を眺めながら、前回コスモカプセルによって見せられた映像の意味を考えるケイン。
そこへパトラが現れる。 彼女はどうやらゴルドと喧嘩してしまったようだ。
一方別の部屋では拓人とレミー。 意識が戻ったが左手を怪我していた。
レミーを眺めてつぶやく拓人。 俺は戦う以外に何かできないのかな?と。


シャークベースではセイザーXを集めシャークが今後の方針を告げる。
ダークアルマーを破壊したのはいいが、まだ月面に何かがあるかもしれないとシャーク。
そこへ拓人は、再三三将軍を宇宙へ帰そうと提案する。
それは許さんと一蹴し、 やはりコスモカプセルによって作られた未来はコスモカプセルでしか変えられないとシャーク。
そこへケインが、前回カプセルによって自分たちの身に起こったことを告げる。
コスモカプセルが意思を持ち出していることを把握しているシャーク。 何が起こるかは判らないぞと改めて注意を促す。

2015年11月10日火曜日

セイザーX・第三十二話

第三十二話「激闘!トリプル・コアブレイバー」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
アルティメット
メカ巨獣メガリオン登場

 演出:池田敏春    脚本:河田秀二


<つかの間の日常>

冒頭。アドはモデルに、ケインは研究所、レミーはファストフードショップのアルバイトをしている。

その一方秘密のドックでは、シャークが以前の月面戦に関してネオデスカル側の狙いが読めず渋い顔を浮かべている。
宗二郎は、戦艦3隻はまだ修理に時間がかかるとぼやく。

バイトが終わって一同がライオキャリアーへ戻る。
バイトの意図・・・前回の温泉宿といい、今この時期にどうして?とレミーがこぼす。
すると、コスモカプセル反応を検出。 現地へ向かうセイザーX。

2015年11月4日水曜日

セイザーX・第三十一話

第三十一話「対決!ブレアードVSサイクリード」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
合体恐獣レイミラード登場

 演出:池田敏春    脚本:瀧田 哲郎


<友達との隔絶>

安藤家の食卓では、拓人がブレアードと会話中。
急に仲が悪くなった三人のことが気になったのだろう。話かけてきた拓人のからかいを否定しつつ
自分の剣を眺め、これはサイクリードが作ってくれたものなんだとつぶやいた。

そのサイクリードはネオデアークで何かの装置を製造中。

一方秘密のドックでは、未だ完璧なコンディションまで修理しえないビートバイザーなどを眺める宗二郎とシャーク。
起動はともかく変形・合体は不可能な状態と告げる宗二郎。
今攻めてこられればひとたまりもないだろうなとつぶやくシャークのコマンドパッドにレミーの通信。

セイザーX・第三十話

第三十話「受け継がれる想い」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
グルナーダ登場

 演出:市野龍一    脚本:瀧田 哲郎


<温泉宿でのアルバイト>

トビーからの通信が、パトラのネオデアーク侵入をゴルドに伝えていたのだが
それを聞いていたのはカプセイザーG2のみ。
一同はどうしたのかと言うと――――――
温泉宿でアルバイトに勤しんでいた。
何故こうなったのかと言えば・・・。

セイザーX・第二十九話

第二十九話「異空間からの脱出」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
未来恐獣ディロス登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<想い伝える>

ライオキャリアー内では、レミーがワームホール理論を勉強していた。
シャークからの指示だが、自分の理論継承が目的ではないかとレミーは拓人につぶやく。
そのシャークは、異次元内のアドへ通信中。
自分以外の誰か・・・ 仲間を信じることが今のお前には大切なのだと、脱出に焦るアドに告げていた。

安藤家ではケインが宗二郎の手伝い中。
戦うよりメカニックのほうが性にあってるんだと宗二郎に語るケインは、拓人がF1ドライバーになったら
自分はエンジニアとして働こうという希望を口にする。
そこにシャークが現れる。 ケインにその優しい心を何時までも忘れるなと声をかける。
今は辛い時期だがこの経験はこれからきっと役に立つ、とも。
さらにはブレアードにも、お前がどう思おうと我々の仲間だと声をかけるのだが
拓人には特につたえることは何も無いと言うシャーク。
宗二郎から多くのことをすでに学んでいるはずと付け加えたのだが、釈然としない拓人。

2015年10月19日月曜日

他愛の無い「妄想」

脚本家について思ったことを書き連ねてみて、いくつが浮かんだ妄想の中に
「もし東宝側スタッフが、超星神シリーズ製作の際に東映作品でも仕事をしていた脚本家を使っていたら?」
というのが大きくなっていた。
#浦沢義雄は別とする。

以前から述べている東映の「ヒーロー至上主義」「ヒーローの活躍さえかっこよく見せられればいい」という思想は強固なものであり
これがいくらスタッフを代替わりしようとも普遍だからこそ、ヒーロー物オタクからは特に支持されているというのも事実。
そして東宝にはこの思想がまるっきり欠けているというのも散々述べてきた。
これはこれで ヒーロー物=東映 という強力な図式が成立してしまっているのは否定しようがない。
刑事ドラマにせよ、時代劇にせよ、ヤクザ映画にせよ、特定ジャンルには滅法強い理由も上記の思想が東映という会社に根付いているからでもある。

無論そうした思想を、押し付け過ぎない程度に作品の中で提示するには監督の力もさることながら
脚本家の物語作りの能力が問われることは言うまでもないだろう。
何せかつての五大映画会社の中では早い段階でテレビドラマに進出した東映である。
毎週、定期的に見てもらわなくてはならないテレビドラマはどうしても文芸にウエイトがかかる傾向もある。
これは連載漫画や小説などを考えてもよく判る話だ。


その上で。
もし東映作品を手掛けた経験のある脚本家が、東宝作品というか超星神シリーズを手掛けていたとしたらどうか。
二人ほど頭の中で候補が居る。

超星神シリーズと文芸スタッフ その②

その①では、シリーズ構成に的を絞って考察?の真似事というか感想を述べてみた。
その②ではサブライター中心に語ってみたい。

超星神シリーズと文芸スタッフ その①

現在セイザーXのレビューも大詰めを迎えているが、実は本編レビューから外れて
全く別ジャンルのドラマを見たりラジオを聴いたりしており、レビュー自体は停滞している。
これじゃ不味いなと思いながらも、しかし中々本編レビューを進める気になれないというか
セイザーXのレビューが終わる = 超星神シリーズの個人的総論へ移る
という厄介な作業が待ち構えているのもあってか、少しレビューが億劫になっていたという事実がある。

しかし、ここまで観て来た中で様々気になる部分も見えたりしており
ラベル:考察?において雑文をUPしてお茶を濁そうという次第。

今回は表題どおり、 文芸スタッフ・・・ 脚本家について思ったことを大雑把に書くことにする。
とりあえず今回はメインライターというか、シリーズ構成を担当した三人+αで書いてみる。

2015年10月7日水曜日

セイザーX・第二十八話

第二十八話「侵入!新たなる戦力?」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
ダーゴス登場

 演出:舞原賢三    脚本:林 民夫


<未来から来る敵味方>

前回からの続き。
艦内では拓人がセイザーパッドを使ってアドに呼びかけ続けていた。
しかし反応は無い。 レミーたちに落胆の表情が浮かぶ。
拓人がなおもよびつづけるのだが、背後から謎の女性が拓人からセイザーパッドをひったくり
ゴルドを呼びつけている。
レミーたちはその女性を見て驚くが・・・。


一方ネオデアーク内。ネオデスカルはサイクリードとアクアルに対してうやうやしく挨拶、誉めそやしていた。
自分たちの存在に直接繋がるデスカルの三将軍に対する敬意を口にするネオデスカル。
新たな司令官にアクアルとサイクリードを据えようとする彼の意図は?

2015年8月28日金曜日

あえて一纏めにしていた事柄として

考察?が立て続けに更新されているが他意はない。
考察、に「?」が付いているように、基本は個人的主観に基づいたものであり
更には想像の部分で書いている部分があるためにこういった表記をしているものである。
恐らくこのタグの付いた記事をいくつか拾い読みして頂ければわかりそうでもあるが。


前置きはこの辺にして、今回の更新は「超星神シリーズに携わった会社」について。
ただし考察というよりは事実確認のような、軽い内容ではある。

本シリーズ、スタッフ表記をよく見れば判るが東宝一社だけで製作がなされているわけではない。
そこには製作プロダクションがあり、企画協力がある。
そして特撮映像に関しては、東映における特撮研究所のような会社もある。

製作プロダクションと言えば特撮関係だと円谷プロダクションの名前がすぐ出てくるものだが
さて本シリーズでは・・・
 

セイザーX中間総評:ネオデスカル・ガレイド編

ここでは、「超星艦隊セイザーX」第十四話~第二十七話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【未来からの介入】

今シリーズにおいては2500年の未来で暴れていたネオデスカルが初めて介入してきている。
似たようなネタの作品だと、大体未来側のヒーローと敵はほぼ同時くらいに現代に来るものだが
今作を改めて見ると、デスカルが現代でコスモカプセルを12個集めて地球を制圧しているのが規定路線であったためにあえて今まで介入していなかったとも取れる。

尖兵となったガレイドとグローザだが、グローザは策略家的な一面がある一方で
ガレイドは割合単細胞というか、我侭な面が目立つ。
そんな彼らだが、アクアルたち三将軍に関しては「彼らがもしやられたりしたら我々の未来が変わる可能性がある」ということで、あまり積極的に前に出したがらなかったようだ。
#実際はアクアルがグローザを無視して出て行ったりするのだが。

ここでのアクアルは、デスカルが無くなったこともあってか自らが宇宙海賊のボスであろうと
主導権をにぎるべく躍起になりつつ空回りしている所が目立つ。
野心家的な側面が出てきていたが故にグローザとガレイドの二人とは衝突が絶えなかったアクアル。
一方のサイクリードは、やっぱり宇宙に帰りたがったりますます戦いに消極的になっていったのだが
このあたりの落差も面白い点だ。
ただし、次シリーズで彼は・・・。

セイザーX・第二十七話

第二十七話「Xデー・戦いの果て」

[ネオデスカル:ガレイド]

 演出:舞原賢三    脚本:河田秀二


<決戦・未来のために>

トビーの通信により、ネオデスカルの大艦隊がワームホールを突破しつつあることが伝えられた。
そして2500年の宇宙空間では、まさにネオデスカル旗艦が艦隊を率いてワームホールへ突入しようとしていた。
トビーは2500年においては副艦長。つまりシャークの部下。
対ネオデスカル連合艦隊の、シャークの居ない現在における最高指揮官とも言える彼。

彼はあるスイッチのロックを解除する。
それは、ワームホール発生装置の自爆スイッチ。
しかしワームホールを消滅させれば援軍は二度と送れなくなる。
躊躇うトビーに対してアドが、構わず破壊しろ。 シャーク隊長が指示したはずだと言う。
しばしの懊悩。    だがネオデスカル艦隊が近い。
戸惑いを振り切るようにワームホール自爆スイッチを押すトビー。

消失しつつあったワームホールだったのだが、そこへ紅い巨大な戦艦が一隻入り込んだ。
トビーたちが追撃するも間一髪でワームホールは消失。 戦艦も消えた。
2005年へ唯一一隻もぐりこませたことをシャークたちに詫びるトビー。
アドは、未来は俺たちが必ず守るから安心しろと返した。

2015年8月27日木曜日

セイザーX・第二十六話

第二十六話「レミーの涙、G2の心」

[ネオデスカル:ガレイド]

 演出:舞原賢三    脚本:河田秀二


<グローザの置き土産>

冒頭。ガレイド艦内では未来からの通信でネオデスカルの大艦隊が襲来準備・コスモカプセルを12個集めなければ「声の主」自らがガレイドを始末すると通告。
ガレイドはうなだれてその声を聞くのみであった。

その通信を傍受していたジャッカルとブレアード。
もしネオデスカル全部隊が襲来すればシャークといえどひとたまりもないなとジャッカル。
未だにシャークにこだわりつづけるジャッカルの真意が判らないブレアード。
ネオデスカルを裏切ったシャークを許さないと言うジャッカルだったが、実はジャッカル自身を裏切ったことが許せないんじゃないのか?とブレアード。
憮然とした表情で顔を背けるジャッカル。

2015年8月26日水曜日

セイザーX・第二十五話

第二十五話「変わり始めた歴史」

[ネオデスカル:ガレイド]

 演出:米田興弘    脚本:林 民夫


<嘘では未来は拓けない>

前回からの続き。
サンダーラと共に暮らすことを約束した拓人。
愕然とするブレアードは、サンダーラを託すと拓人に告げた。 しかし・・・
サンダーラは、好きでもない私とどうして暮らそうと言うのか?と訝しがる。
拓人の本当の気持ちが欲しかった。 そう寂しげにつぶやく。
そして拓人の真意がコスモカプセルにあることを見抜いていた彼女は、それなら力ずくで奪えばいいと
湖の底から雷神ゴードを呼び寄せる。

と同時にセイザーXもネオガレイドもある反応を察知した。
それは、ゴードの中にあるコスモカプセル反応。
ライオキャリアーに転送された拓人は言う。

雷神ゴードは、地下に潜ったサンダーラの先祖たちの守り神。
そしてコスモカプセル自体は、彼らの所有物であった。
カプセルは自分たちの元に戻る習性があったのだが、地下に閉じ込められている以上手元には戻れない。
外からは扉は開かないため、地下へ入り込めないカプセル。
それがゴードの体内に入り込んでいったのだとサンダーラ。

セイザーX・第二十四話

第二十四話「第四の将軍」

[ネオデスカル:ガレイド]

 演出:米田興弘    脚本:林 民夫


<Xデイ間近>

戦艦内では、由衣がレミーたちにコーヒーを淹れていた。
Xデイが近いとレミー。 そのXデイとは、宇宙海賊がコスモカプセルの力によって地球制圧の願いを叶えた日である。
それが三日後に迫っている。
その日、大艦隊が宇宙から襲来して地球の文明を破壊したと言うが、これが未来で知られている出来事であった。

由衣は、レミーたちが来たのだからその心配はないでしょ?と言うのだが
アドは自分たちが来たことで何かしらの歴史が変わっているなら未来も変わっているはずなのだが、まるで変化が無い。
その変化とは?と由衣が質問するのだが・・・ 存在が消滅するものが現れるだろうとやや奥歯に物の挟まったような言い方をするアド。
何せ歴史を変えた人間は居ないからね、とケインがフォローするとシャークが現れる。
Xデイまであと3日。出撃準備を整えておくようにと伝えた。

しかしこの場に拓人は居なかった。 その拓人は何をしていたのかというと・・・

セイザーX・第二十三話

第二十三話「ミッションX!艦長を救え」

[ネオデスカル:ガレイド]
アリゴード登場

 演出:池田敏春    脚本:稲葉一広


<妨げられた装着>

冒頭。安藤家の庭でおにぎりを食べる面々。
シャークリーガーの修理はまだまだ時間がかかると宗二郎。
シャークも傷が深いようで、まだ復帰には程遠い状態であった。

一方のドリルアングラー。修理中のジャッカルに対して何故そこまでシャークに拘るのかとブレアード。
答えないジャッカルに対してそれだからシャークに勝てないんだとこぼしたブレアードだが
それに対しては刺々しく返すジャッカル。

シャークリーガー内のシャークは点滴を打つほどに衰弱していた。
レミーは絶対安静を告げるがその強い調子に性格がキツくなってないか?とシャーク。
拓人相手じゃこうもなると返すが、そのうち一人前になるだろうからそれまで拓人の事を頼むとシャークはレミーに告げる。

とは言うものの拓人に艦長の自覚がないことを嘆くレミー。
それを聞いたゴルドが、拓人を半人前扱いするから何時までも自覚が芽生えないんだと指摘。
アイン、ツバインとケインやゴルドとアドらはそれぞれに信頼関係があり、だからこそ
ケインもアドも艦長らしい自覚があるのだとも言う。
しかしレミーは、拓人にもそんな自覚が生まれるのだろうかと悩んでしまう。


ガレイド艦では、新たなる兵器・時空シールダーを用いた作戦指揮を願い出るアクアル。
傷も癒えて来たグローザも志願するが、意外な事に今度の作戦はガレイド自らが乗り出すことになった。
アリゴードを率いての作戦、それはどのような内容なのか?


コスモカプセルの反応が認められた地点へセイザーXの三人が訪れる。
するとアリゴードがカプセルを持って待ち構えていた。
ナックルクロスを出現させ装着しようとする三人だったが、そこへガレイドが現れ次元シールダーを発動。
ナックルクロスにシールドを施してしまい、装着不可能の状態にしてしまった。
そして――――――――――――


<艦長たちを救え>

レミーやゴルドが呼びかけるが、拓人たちは応答が無い。
すると艦内モニタにガレイドの通信が入る。 三人を助けたければ数時間後にセイザーXの持つコスモカプセルを全て渡すように。
人質か。 
その通信をドリルアングラー内でも傍受しており、ジャッカルは鼻で笑う。
だが卑怯な真似に怒り心頭のブレアード。
俺たちはどうしようか?とジャッカルに尋ねたが俺には関係ないとそっけなく修理に戻ってしまう。


レミーが副官たちを前に、拓人たちを救出する案を告げる。
カプセルを渡すわけには行かないがシャークも動けない状況となれば、自分たちが出て行って助ける以外にない。
しかし場所は何処にあるのか判らないとアイン。
そこへ、ブレアードが通信で割り込んでくる。
ガレイドを嫌う彼は、レミーたちに拓人たちが捕まっている場所が御影山ふもとの廃墟であると教えた。

ワナかも知れないとゴルドは訝しがる。しかし今の情報を疑えるほどの余裕はない。
自分たちに救出が出来るだろうかと更にゴルドは言うのだが、
出来るか出来ないかじゃなくて、やるしかないと拓人なら言うとレミーは返す。
艦長をサポートするのがクルーの役目、私一人でも行くわと飛び出していく。

その御影山ふもとでは。
囚われた拓人もまた、こんな所で凹んでたらレミーに何言われるかわからねぇと苛立つ。
果たしてレミーによる救出は成功するのだろうか?


そしてブレアードは、うなだれていた。
お節介の終わった彼にジャッカルが、修理を手伝ってくれと言うとブレアードは立ち上がってドリルアングラーの修理にとりかかる。


<信頼と勝利>

御影山ふもとの廃墟前では、レミーが単独で廃墟入口を探っていたのだが
デスメードによる警護があり中々近づけない。
そこへゴルドとツインセイザーが合流。アインは出発前に調査をしていたようで
地下がアジトとして改造されており、拓人たちはその中心部に囚われていると言う。

まずはゴルドが強引に地下入口のデスメードを排除し、地下へ突入。
レミーとアインが中心部のドアへ近づくが内側からカギがかかっている。そこでアインがガス状になって隙間から内側へ侵入・ドアのカギを開けてしまう。
副官たちがそれぞれに作戦行動に移っているその最中・・・

拓人たちを捕らえていたガレイドは時間を決めるんじゃなかったとぼやく。
仮に自分たちを倒したところでシャークたちが必ずガレイドを倒す。人質の人選を誤ったようだなとアドが毒づくと
電撃を浴びせ制裁するガレイド。
そこへアリゴードが、ツバインの抜け殻を回収したことを伝える。

その一方、レミーは火薬庫に時限爆弾を設置し、しばらく後に爆発させていた。
うろたえるガレイドだが、そこへツバインの中身が戻り奇襲。
続いてアイン、ゴルドとレミーが合流。ガレイドの杖を破壊すると時空シールダーも解除された。
形勢逆転と見るや地上へ脱出するガレイドたち。
セイザーXも装着を果たすと地上へ。


追いつかれたガレイドはデスメードを出現させ対応させるのだが、その背後からゴルドたちが現れアリゴードを捕捉。レミーがコスモカプセルをアリゴードから引き剥がす。
カプセルを奪い合う副官たちとデスメードだが、結果はレミーの手に渡りそのまま駆け出す。
アリゴードが追いかけ、次いでライオも後を追う。
残されたガレイドへイーグル・ビートルと副官たちが立ちはだかる。
スワン6とスタッグ7を転送させ、全員の攻撃を強化し放つ。マントによって守ったもののガレイドは捨てゼリフを吐いて撤退。

アリゴードに追いつかれたレミーだが、すぐにライオが合流しアリゴードを撃破する。
その一部始終を、病室から抜け出してシャークが見ていた。
戦いの後、拓人を中心に談笑する一同でEND。


【レビュー】

副官たちによるそれぞれの艦長救出劇という変わったシチュエーションで展開された今回。
ヒーローものとしては珍しい話となったが、拓人を通じて副官としての立場を語る一同に
やっぱり拓人はまだまだ頼りないなぁ、とするオチなど
副官メインの話と考えると、色々突っ込み切れていない気もするが
救出作戦ありきの話として見れば中々見どころのあるいい話だと思う。

今回初めて登場した設定としては、アイン・ツバインの実態はガス状であるという点。
これは序盤の安藤家での風呂シーン(抜け殻)を思い出すと、改めて面白い。
そしてこの二人は終盤でも活躍することになる。

今回脇に回っていたジャッカルだが、ドリルアングラーの修理を行っていたため目だった行動はなし。
シャークベースも故障中。これはこれで来る決戦へのタメになっていると今更ながら感じた。

そういえばグローザが改めて三将軍をなるべく戦闘に出したくないと述べていた。
一応忘れられがちなタイムパラドクス・・・  自分たちネオデスカルの祖先である三将軍が倒されては自分たちの存在も消えてしまうことを再度提示しているわけだが
(少なくとも対象視聴者である幼児が)忘れかけそうな頃に基本設定の再提示を行うあたり、本作は案外丁寧すぎるくらい丁寧な造りをしている。
伝わっているのかどうかは判らないが。


前回と今回のみ、グランセイザーとジャスティライザーに参加していた稲葉一広による脚本。
この人は別の記事でも書いたが、メインとして脚本を書くと面白くない反面
サブとして・・・ つまり本筋からはちょっと外れてのキャラドラマに注力した話は割と悪くないことが散見される。 今回もそんな話ではある。
メイン(ジャスティライザー)での仕事ぶりを考えると、おそらくヒーロー物よりは普通のドラマを手掛けた方がそこそこ無難な仕事が出来る人なんじゃないの?とも思ったが。


【特撮の見どころ】

・アジトで捕まっている拓人たち三人に張り巡らされたシールド

拓人たちが見えないシールドを叩くときに一瞬、ブロックが敷き詰められたような効果が見える。
後ろでケインやアドが叩いているときにもちゃんと合成を入れている点は細かくてよい。


殺陣の進歩についてはたまに触れているレビューなのだが、今作はフェイントを織り交ぜた殺陣も散見される。
今回で言えばビートルがデスメードに対してビートルホークを振り上げたと思ったら寸止め、
受けの体勢を整えていたデスメードへ前蹴りを放っていたカット。

またフェイント以外にも、デスメードの後ろからの攻撃を振り返らずにライオブレイカーで受け流すライオなど
テンポのいい殺陣を織り交ぜる点は面白い。
アリゴードから奪ったコスモカプセルを副官たちがパスしあうシーンなど、明らかに前二作から見せ方が進歩している殺陣が目立つのが本作だ。

2015年8月25日火曜日

もしも「次」があるのなら?

本編レビューの息抜きとして、こうした雑文をUPするのは案外悪くない気もする。
セイザーXは良くも悪くも纏めるのに苦労する部分があるため、どうしても煮詰まりやすい。
そういうわけで全くとりとめのないことを考えてみる。
今回は、そんな他愛もない内容の一つだ。


去年12月に、東宝が新作ゴジラ製作の発表を行ってから既に半年以上が過ぎた。
とあるエキストラ募集サイトを見ると、撮影予定は今年の秋。具体的には10月~11月だったようだが
その後実際に撮影できるところまで進んでいるのかどうかは、わからない。
来年上映ということらしいのだが・・・。

東宝の、特撮作品に関する動きがにわかに見られるようになってきて
テレビ特撮ドラマについてはどうなのか?という素朴な疑問も覚えた。

2015年8月21日金曜日

10年経ったら・・・

本シリーズが開始してから既に10年の年月が経ったことで、個人的に一つの希望的観測が生まれてきている。

それは、「当時幼稚園児および小学生だった視聴者が年齢を重ねることで、感想を言いやすくなったこと」による
「リアルタイムで対象年齢層(またはちょっと上)だった視聴者による本シリーズの率直な感想」
というものが、ひょっとしたら見られるんじゃないかという希望。

2015年8月19日水曜日

セイザーX・第二十二話

第二十二話「脅威の変形!ドリルアングラー」

[ネオデスカル:ガレイド]
アリゴード登場

 演出:池田敏春    脚本:稲葉一広


<11個目のコスモカプセル>

冒頭。ライオキャリアー内ではレミーが拓人に対して問詰めている。
コスモカプセルの授業を度々サボることに対して怒りを露にするレミー。
アドやケインが好き好きに拓人をフォローするが、逆にフォローされた気にならない拓人。
レミーは憮然とする。
そんな時、カプセイザーG2がコスモカプセルの存在を察知。

カプセルの反応はガレイド艦でも察知。アクアルは自ら出撃を志願。ついでにジャッカルを倒すとも
言うが
グローザが制止。 ジャッカルはセイザーXと戦わせるという利用価値があるとガレイドに提案。
そして以前の怪我が癒えないグローザ本人にかわりアリゴードを出撃させることに。

さらにドリルアングラーでも反応を察知。
しかしコスモカプセルよりシャークの命を狙うジャッカルは興味がない様子。
だったが、カプセルにつられてシャークも現れるだろうと考え直し、現地に向かおうとする。

今にして思えば・・・

blogタイトルを、より内実に沿ったものに変更しての第一弾更新。
とはいえ、ほぼ雑記的なものと言うか、ここ最近当シリーズについて様々おもったことをつらつらと
書き流すだけの記事である。


セイザーXのレビューも折り返し、いよいよ拙blogもひとまずレビューが終えられそうな気配が漂ってきた。
一応グランセイザーの初期回だけ更新し直す・・・ 今のレビュー形式との整合性を持たせるためのリテイクを細かく行うつもりでもあるが。
初期回、とくにアケロン人編の時はテンションだけでただひたすら無駄を削ぎつつ目を引いた部分だけを書く形式だったのだが
「今頃しっかり見返す人ってどれくらいいるんだろう?」と思いなおし、ストーリーをある程度詳細に書きつつ、最後に【レビュー】【特撮の見どころ】という小さいコーナーで感想を述べる形にしたのが
インパクター編から。
以降はこのフォーマットでレビューを続けている。

2015年7月5日日曜日

セイザーX・第二十一話

第二十一話「勝利へのフリーキック」

[ネオデスカル:ガレイド]

 演出:池田敏春   脚本:宮川洋紀


<ジャッカル出頭>

冒頭。サッカースタジアム前の練習場ではゴールへのシュートを練習中の少年が居た。
何故か右に逸れるシュートに首をかしげる。
チームメイトから勇太と呼ばれていたその少年は、途方にくれていた。


安藤家ではレミーが服を着替えていた。
シャークからは7人全員、1日休暇を取って楽しんでくるように指示が出ていた。
レミーはあくまで命令に従っているだけ、という態度なのだが。
春子は、今日まで色々あったからそういったことは全部忘れてたまにはパーっと遊べって隊長が言ってるのよとレミーに話す。
おにぎりをにぎりながら、レミーはぼんやり考え事をしていたが。

セイザーX・第二十話

第十九話「ケイン、裏切りの刻!」

[ネオデスカル:ガレイド]
ゼオリア登場

演出:舞原賢三    脚本:林 民夫


<捕虜交換>

冒頭。前回の続き。
ケインは宗二郎が攫われたことについて、戦いの最中に捕まったため、対応できなかったと漏らす。
あまりに説明がぎこちないことに気づいたブレアードだが。
じいちゃんが捕まったのにそのままにして帰ってきたのかよ!と激昂する拓人をなだめる春子。
宗二郎を返してほしければ今日午後三時に、大岩谷までブレアードを連れてこいとグローザに言われたことを告げるケイン。
ケイン自身はまだうろたえている。 帰りたくないとつぶやくブレアード。


ガレイド艦内では宗二郎を連れて来たグローザが帰ってきた。
ガレイドには、次の手は打ってあると報告。
宗二郎のためだけにセイザーXが来るのか?と訝しがっていたがサイクリードが仲間のためならば必ず奴らは来ると断言。

セイザーX・第十九話

第十九話「装着アド!未来に向かって」

[ネオデスカル:ガレイド]
リーボルト登場

演出:舞原賢三    脚本:林 民夫


<知らなかった事実>

冒頭。ガレイドの戦艦内では前回のドリルアングラーによる突然の攻撃について苛立つガレイド。
ジャッカルはガレイドの部下であるはずなのだが、命令を無視してシャークリーガーを攻撃したことが気に入らない様子。
ジャッカルより先にセイザーXを始末しろとグローザに言い放つが逆にジャッカルは敵じゃないと窘められる。
どうにも腹の虫が収まらないガレイドだが・・・。

2015年5月10日日曜日

セイザーX・第十八話

第十八話「激震!ドリルアングラー」

[ネオデスカル:ガレイド]
未来恐獣・ネオデスバー登場

演出:舞原賢三    脚本:林 民夫


<ブレアードを巡る策謀>

冒頭。安藤家では由衣が縁側へ出ると、何かを見つけ叫ぶ。
拓人が降りてきて何事か確認するが、なあんだとあしらう。

そこには、ライオキャリアーから安藤家に移送されたブレアードが寝転がっていた。
透明バリアーによって庭から抜け出すことは不可能であるとケインから説明される。


朝食後、そのライオキャリアー内では未来からトビーの通信。
アドのビオード星がネオデスカルにより攻撃を受けているという。
動揺を隠し切れないアドに、沈着に対応。未来の仲間を信頼しろと言うシャーク。
拓人は憤慨して出て行ってしまった。

河原では拓人が怒りを鎮めていたが、レミーが現われシャークのフォローをする。
過去から未来へは戻れない以上、どうすることもできない自分たちには
未来の仲間を信用する以外に手立ては無い。 それがシャークなりの優しさなんだと言う。

セイザーX・第十七話

第十七話「追跡者・名はジャッカル」

[ネオデスカル:ガレイド]
ピアース登場

演出:市野龍一    脚本:河田秀二


<次に現われるものは?>

冒頭。ライオキャリアー内では前回捕らえたブレアードからコスモカプセルを取ろうとする拓人たち。
鎖に繋げられているカプセルだが、カギがかけられているため取り外せない。
じゃあ殺せばいいじゃん!と拓人が言うとアドが銃口をブレアードに向け出す。
それを見てシャークは銃を下ろさせる。
我々の目的はあくまでコスモカプセルであって殺戮ではないと諭すと、納得しかねる表情ながら銃を下ろすアド。

そんな中、未来からの通信が。
トビーによると、ジャッカルまでもがワームホールを使って2005年へ来ているだろうことが告げられる。
ジャッカルの正体が判らないレミーたちは、当然ジャッカルについてシャークに尋ねるが
知る必要は無いと一蹴されてしまう。


一方ガレイドの戦艦では、グローザがビアースを呼びつけ
ブレアードとコスモカプセルの奪還を命じていた。

セイザーX・第十六話

第十六話「超流!シャークリーガー」

[ネオデスカル:ガレイド]
未来恐獣デスバー登場

演出:市野龍一    脚本:河田秀二


<ブレアード出奔>

冒頭。
これまでの経緯を確認するシャーク。
カプセイザーG2にカプセルを保管していることが知れている事をアドが報告。
場所を変えてはと提案するが、シャークは敵の裏を掻くためそのままにせよと指示。
続いて拓人は未来―――――― ルーエ星はどうなったのかと尋ねるが、既に消滅したことが改めて伝えられる。
他の星のことについても、未来からの通信が回復するまで待つように伝え去るシャーク。

海底のドームに退避していたライオキャリアー内では、レミーと拓人が会話中。
あまりにそっけない態度を取るシャークに疑問を持つ拓人。ルーエ星のこともなんとも思っていないように見えていたようだが
レミーは意に介さず、シャークさえここに居れば問題ないと言う。

セイザーX・第十五話

第十五話「危機一髪!シャークセイザー登場」

[ネオデスカル:ガレイド]
ドルビック登場

演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<残るは二つ>

ネオデスカル戦艦内では、前回の戦いの戦果についてガレイドがグローザを叱責している。
セイザーXから奪ったコスモカプセルは6つで、残り1つをレミーに死守されてしまったままだった。
しかし三将軍がこれまで集めた分を足せば9つであると返すグローザだが、ブレアードが突如それに反発。
お前達に協力するつもりはないと立ち去るブレアード。サイクリードとアクアルも退場するが
ガレイドは三人を始末しろとつぶやく。

だが――――――
三将軍は彼らネオデスカルの先祖であり、彼らを殺せば自分たちの存在も抹消されてしまうと警告するグローザ。
その上で、コスモカプセルの現状を確認する。
未発見の二つをなんとしても見つけ出せと吐き捨てるガレイドと憮然とした態度で聞くグローザ。
その二人に割って入ってサイクリードとアクアルが、ブレアードがコスモカプセル・スタッグ7を持ったまま出て行ったことを伝える。

ブレアードはあくまで拓人に拘っているが・・・。

2015年5月5日火曜日

セイザーX・第十四話

第十四話「未来からの敵、ネオデスカル」

[ネオデスカル]
未来恐獣デスバー登場

演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<これからの事>

冒頭。安藤家ではレミーが今後の生活についてどうするべきか
シャークへ宛てて手紙を書いていた。
戦いが終わってからアドは残りのコスモカプセルを捜しているし、ケインは宗二郎に師事して未来に帰る装置を研究中。
拓人も、父のいるイギリスへ渡るかどうか悩んでいるが
自分はこの時代でなにをしようか、ゆっくり考えるつもりのようだ。

セイザーX中間総評:宇宙海賊デスカル編

ここでは、「超星艦隊セイザーX」第一話~第十二話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【キャラクタードラマ、ストーリー共に強化される】

今作はシリーズ三作内でもっとも評価が高いことが知られるが、その要因としては
「キャラクターが立っていて、かつドラマも見どころが多い」
「ストーリーは未来と現代を股にかけており、複雑さを持ち合わせる」
といったものが挙げられる。

まずキャラクターだが、拓人をはじめとした現代側人物はその登場人物を安藤家の5人に絞ることで、今作の物語への集中が散漫になりづらくなっている。
一方で未来側の人物は多い。
シャークをはじめとしたセイザーX側はレミー、アド、ケイン、ツインセイザー、ゴルドだがこれは今後も増えることとなる。
一応現代が舞台だが、物語としては未来人主体のストーリーであるからだろう。

そして拓人やレミー、アド、ケインのキャラクターも初期回でしっかり提示しきっていた。

拓人はF1レーサーになる夢を持ち、祖父・宗二郎に認めてもらおうと奮闘する青年。
彼個人が持っているテーマ「宗二郎からの精神的な別離と自立」が、このシリーズで描かれている。

セイザーX・第十三話

第十三話「聖なる夜に」


演出:米田興弘    脚本:関根智彦・今井聡


<戦い終わって日は暮れて>

安藤家では、デスカル撃破を祝ってのパーティーが行われようとしていた。
アドは、未来に帰ることを捨ててまで決死の思いで2005年まで来たことを思うといまいち華やかな気持ちになれなかった。
拓人がまずは勝った事を祝おうぜと、喜びを分かち合うことを促す。
春子たちも料理を持ち出してパーティーを始めようとする。

そして乾杯し、いよいよパーティーが始まる。
そんな中で、ここまでの戦いを振り返る一同。

コスモカプセルは7つセイザーX側にあり、デスカル側の持っていた3つと未発見の2つが残っている。
シャーク4を手に取り、想いに耽るレミーだったがカプセイザーG2が突然光りだし、サンタの服装に変化。
レミーの目の前にクリスマスツリーを、そしてクリスマスケーキを出現させた。

春子が、今日はクリスマスイブだからねと言う。
他の星から来たアドたちはその存在を知らない。 春子がレミーに、クリスマスは願いが叶う日だから、何か願い事をするといいと告げ、
続いて拓人が清しこの夜を皆で歌い出す。

セイザーX・第十二話

第十二話「決戦は空の彼方で」

[宇宙海賊デスカル]
グローザ登場

演出:米田興弘    脚本:林 民夫


<最後の戦い>

冒頭。 ライオキャリアー内ではアドたちが前回のルーエ星の件はネオデスカルの仕業だろうと断定していた。
ワームホールを占拠し、さらに2500年の情報をリアルタイムで伝えるデータパッドまで作るほどの技術力を持っている人間について、ケインは何かを察していたようだが。

そんなケインは、自分たちの星のことを心配していた。
ルーエ星がやられたのは自分たちが2005年で戦っていることを知っているからで
見せしめとばかりに自分たちの星もターゲットにされているのだろうと。
その可能性は否定できないな、とアドが答えるが・・・。
パネルには、突如炎の塊が街中に現われたことを示していた。
それに気づくアド。 急いで拓人とレミーを呼び戻す。

セイザーX・第十一話

第十一話「父、帰る」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙海賊バンケーン
グローザ登場

演出:米田興弘    脚本:林 民夫


<再会・父>

冒頭。安藤家ではレミーが拓人にコスモカプセルのレクチャーをしていたのだが
拓人はそれよりもんじゃ焼きの店に行かないかと誘う。
だがレミーは、シャークの一件などで落ち込んでいると思われていることを察し立腹。
互いに険悪になりレクチャーは途中で終わる。
拓人は家から出て行くと、その直後に春子がある人物を出迎えていた。

それは拓人の父・俊作。
少し離れた所でその姿を認めた拓人だったが直後にアドから通信が入る。
三将軍がバンケーンを引きつれ、セイザーXを誘い出していた。
変なタイミングでの呼び出しに困る拓人だが結局アドの元へ合流することを決める。
すぐ帰るから待っててと父に言い残して去る拓人。

2015年5月2日土曜日

セイザーX・第十話

第十話「船長の正体」

[宇宙海賊デスカル]
合成恐獣グラプター登場

演出:池田敏春    脚本:古怒田健志


<見守られているということ>

冒頭。車でコスモカプセル反応のある地点まで赴く拓人とレミー、宗二郎。
ある地点で止まり、そこから手探りで草むらを探すことになるのだが
すぐ近くにブレアードが同じようにコスモカプセルを捜していた。
装着し、斬りかかるライオとブレアード。 しかし近くに子供が居り、親は絶叫して子供に逃げるように促す。
それを見た宗二郎がライオに攻撃を待つように叫ぶがライオには聞こえず
ライオファイヤーを放とうとしていた。

すぐさま車から降りて子供を庇う宗二郎。 ブレアードのはじいたライオファイヤーが近くで着弾してしまう。
続いてイーグル、ビートルも合流したところでブレアードは退却。
宗二郎と子供は無事だったようだが、宗二郎は腰を痛めてしまったようだった。

セイザーX・第九話

第九話「史上最悪の3日間」

[宇宙海賊デスカル]

演出:市野龍一    脚本:林 民夫


冒頭。ブレアードと拓人の二人が何処で一緒になりながらため息をついていた

<1日目>

バルガレオン内では、三将軍のこれまでの成果をバーダー艦長が調べていた。
アクアルは2、サイクリードは1、そしてブレアードのコスモカプセル入手は0。
失望したとまで言われ大いに落ち込むブレアードだが、何か奇策を思いついたのか
パンダビル屋上にてサイクリードのコスモカプセルを借りて反応を出させていた。

一方ビル近くでバイト中の拓人は、アドからの通信によりパンダビル屋上へ急行。
そこに待ち受けていたブレアードと戦いになるが武器を出させ、さらにコスモカプセルを出させるブレアード。
ライオブレイカーにコスモカプセルを装備させたタイミングでブレアードが剣を振り上げ
ライオブレイカーを奪い去ってしまう。
珍しく頭を使ったブレアードが撤退しようとするが、それを追うライオ。

セイザーX ・第八話

第八話「由衣の休日」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙海賊サンドストーム
ガダル星人 登場

演出:池田敏春    脚本:古怒田健志


<小型ソナー完成>

冒頭。ライオキャリアー内では前回の通信録画を眺め物思いに耽るレミー。
カプセイザーG2も困ったようなリアクションを取る。  そこへ拓人が、今日はもう帰るとレミーに告げ自宅へ。

自宅の自室では、シャークの一件でまだ考え込んでいるレミーについて拓人も何か思っていたようだが
そこへ由衣がCDを借りに現われる。 拓人の表情を察しレミーのことだろうと言い当てる。
女の子の悩みならあたしに任せてよねと由衣が飛び出していってしまう。
その途中、自分が明日は用事がないことを思い出し、ガレージへ下りる由衣。

ガレージでは、宗二郎とケインが徹夜で作り上げたコンパクトタイプのコスモカプセルソナーがあった。
性能は三割増しだが、これなら車に乗っていても街中をパトロールしつつ捜すことは可能となる。
由衣があたしも手伝う、と言って工具を差し込むと突如ショートしてしまった。
また徹夜だな、とこぼす宗二郎。

ケインに追い出される由衣だったが、自分もみんなの役に立ちたい一心での行動だったのだ。

セイザーX・第七話

第七話「追憶・1960」

[宇宙海賊デスカル]

演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<未来の危機>

冒頭。安藤家では約束の時間に遅れた拓人を宗二郎が叱っていた。
それを春子が止めようとしたのだが、由衣がそこに入って家族総出の口げんかとなる。
ケインは約束を守らない拓人が悪いよと言うのだが、レミーは意にも介さず
「家族っていいね」と一人つぶやいていた。

ライオキャリアー内に戻り、物思いに耽っていたレミーだがそこにシャークからの通信が入る。
戦況は目下悪化の一途を辿っているが、必ず2005年へ行くと言っていたが
その直後にシャークの艦内が爆発し通信が途絶えた。
一同絶句。
悲しみにくれる間もなくコスモカプセル反応が検知される。
レミーは力強く、その地点へ向かうように促す


その反応があった山中だが、遅れてアクアルも到着する。
戦闘に対していまいち気が乗らないイーグルがアクアルと対峙するが、油断を衝かれて倒されてしまう。
そこへレミーが銃を構えアクアルを牽制、イーグルを叱咤する。
ライオ・ビートルもギグファイターとの戦いを終えて合流し、アクアルは形勢不利に。

2015年4月25日土曜日

セイザーX・第六話

第六話「最高のヒーロー」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙海賊レゼッカー
合成恐獣ビグスタッグ登場

演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<新たなる恐獣誕生>

冒頭。バルガレオン内で鎖でがんじがらめになっていたブレアード。
作戦の邪魔をされたくないアクアルによるものだった。
サイクリードは何かの装置を作成中。 
アクアルはレゼッカーを地上へ派遣。その手にはコスモカプセル・スワン6が握られている。


一方セイザーX。 アドはアドルイーグルでパトロール中のようだがコスモカプセル反応を感知し
反応のあった地点へ赴く。
地上では、拓人が公園で遊んでいる子供達を眺めている。
ライオキャリアーやビートバイザーのような玩具を手にしてあそぶ子供達を見て自分たちのことか!と気づく拓人だが
直後に子供達の一人の母親が現われ、その船(ライオキャリアーとビートバイザー)は人に迷惑をかける悪い人たちなのよとその玩具を取り上げ、子供をつれてどこかへ行ってしまう。
その様子を見て憮然とする拓人。

セイザーX・第五話

第五話「探検!シャーク4を探せ」

[宇宙海賊デスカル]

演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<山中の鮫>

冒頭、広告の撮影のバイト中の拓人をキャプチャ光線で拾い上げるレミー。
アドからの呼び出しに文句たらたらの拓人はあいつが俺たちのリーダーなのかよと毒づくが
レミーは「私たちのリーダーはシャーク隊長一人だけ」と訂正させる。

中尾山登山口では、既に集合していたアドとケインが待ち構えていた。
ケインの手元にある古文書を紐解きつつ今回の召集の目的が語られる。
ここでコスモカプセル反応があり、近所の老人から古文書を借りてきたという。

古文書にはコスモカプセル・シャーク4のような絵が描かれていた。
そこには誰かがその球体で虫を巨大化させてしまった顛末が書かれている。
球体は山のどこかに封印されており、記されている地図にヒントがあるとアド。
ゴンベエという人物が根も葉もない噂を流され耐え忍んだという話が書かれていた。
ケインが諺の「人のうわさも七十五日」を、その話から想起したことをキッカケにアドがひらめく。
地図上の七と七、五と五を線で結び、さらに線の交差点を見出す。
その地点へ赴く一同だったが、レミーが何かに気がつき呼び止める。

レビューって意外としんどい?

現在拙blogにおけるこれまた拙レビューは遂にセイザーXへ突入。
DVDのディスクに計算しなおすと残り9枚というところまで来た。
今や当時を覚えている人間以外誰も注目しない、と断言してもいい本シリーズを
当時の実況や空気を可能な限り無視して、改めてシビアな目で見ようというコンセプトが拙blogにはある。

そもそも、自分がなぜ今まで好きであり続けられたのかという感情の部分を
自分なりに客観視したいという点と、当時の空気や実況ベースの評価が正当だとは思えないという
反発心もあって、この拙blogを立ち上げた次第ではある。

2015年4月23日木曜日

セイザーX・第四話

第四話「青い稲妻!マグナビート」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙恐獣・バードレス登場

演出:市野龍一    脚本:林民夫


<居候>

安藤家では、レミーが宇宙海賊の四属性についてレクチャー中。
なのだが相変わらず聞いていない拓人。
しかし拓人も今までの事で気になったことがあったらしい。 レミーへ質問をする。

レミーたちが過去に行けるのであれば、再度レミーたちが未来へ戻り過去へ行って何度もやり直せばいいんじゃないの?
中々冴えた質問だったが、ケインが突如現われこう答えた。
未来から2005年へ行くことは出来ても、その逆は出来ないことが説明される。

2015年4月22日水曜日

セイザーX・第三話

第三話「白い旋風!ウインドイーグル」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙海賊・アグラーグ
宇宙恐獣ウィンミラー登場

演出:市野龍一    脚本:林民夫


<水の策略>

冒頭。湾岸地区に突如恐獣・ウィンミラーが現われ暴れまわる。
これをアドルイーグルが出撃し迎撃しようとするのだが、コスモカプセル探知機(ソナー)が反応しないことを訝しがるアド。
ゴルドに恐獣をサーチさせているところに、拓人がライオキャリアーで登場し砲撃。
アドは砲撃をするなと言うもののウィンミラーに当たってしまい、サーチの最中だったが逃げられてしまった。

バルガレオン内では、アクアルが頭を使って戦うのよと言い放つ。
もう恐獣は二匹しかいないと心配するサイクリードや、気ばかり焦るブレアードを尻目に引き下がる彼女だが、その作戦は一体?

セイザーX・第二話

第二話「燃えろ!グレートライオ」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙恐獣レイザース登場

演出:米田興弘    脚本:林民夫


<セイザーXとしての使命>

冒頭。ライオキャリアー内ではシャーク隊長からの通信が入っており、それを一同が見ている。
再会を約し通信が切れてしまうが、未来からの通信は双方向なものではなく、こちらから何を言っても通じないようである。
レミーは拓人に説明する。
宇宙海賊による地球制圧を阻止するために、闇に包まれた2500年の地球からやってきた。
闇のエネルギーによりアドやケイン、レミーの星までも侵食しようとしているのだが
宇宙海賊に立ち向かっていたのが、シャーク隊長の率いるセイザーXである。

レミーへ問われた拓人は、セイザーXとして戦うことをあっさり承諾。

セイザーX・第一話

第一話「拓人は燃えているか!」

[宇宙海賊デスカル]
宇宙海賊・ライバック登場

演出:米田興弘    脚本:林民夫


<これは、これから起こる未来の歴史>


西暦2005年、宇宙海賊により地球は制圧・世界は闇に包まれる。
それから時は進み西暦2500年。
地球を解放するべく、海底都市からセイザーXが宇宙海賊の追撃を振り払いワームホールへ突入。
目的は2005年の地球へワープすること。
司令官・シャーク隊長がワームホールへ突入を指示。一度過去へ行けば二度と元の時代へ戻れないリスクを負ってまで
宇宙海賊侵攻前の地球へいくこととなったレミー、アド、ケインと彼らがそれぞれ乗る流星神。
お前達が、未来を救うんだ。
シャーク隊長のつぶやきは彼らに届いたろうか――――――

2015年4月21日火曜日

幻星神ジャスティライザー個人的総評

ここでは、「幻星神ジャスティライザー」全51話を主観でまとめてみることにする。
あくまで個人的な総評である点を断ると同時に、なるべくなら全話を見終えた方の意見も伺いたいところだ。
#最近であればなお良い。



【キャラクタードラマに注力する一方、ストーリーは単純化】

前作「グランセイザー」と比較すると、今作は装着する人物を3人(+1)に絞ったことで
キャラクター描写の面が自然と強化されていくこととなった。
具体的には3人+1の家族・周囲の人々を登場させ可能な限り本編にも登場させることで
彼らの周辺の描写も充実したものとなる。

翔太には伊達電器店の社長である源太郎と社員の健一、そして小さい頃からの友達である徹。
ユカには新聞社に勤める父と母、弟、さらにラクロス部の部員同士でもある理緒と麻美。
真也には幼い頃にある事情で生き別れとなった両親。
神野には姉・ノルンとライザー星では恋人だったというマイア姫。

特に前者二人の友人については終盤まで散発的とはいえ登場。
翔太の人物像としての、友達想いの義理堅い一面が徹を通じて描かれ
ユカについても「普通の女の子として暮らしたい」という、ジャスティライザーとしての現実と
普通の女子高生としての現実の狭間で揺れ動く少女という描写に一役買っている。

真也は両親との和解を見る二十話以降でキャラクターが徐々に軟化している点も描写されており
神野についても、ジャスティライザーと共闘しだしてから同様の変化が見受けられる。
地道に、心情の変化を描いていることは前作には見られなかった進歩と言っていい。

2015年4月20日月曜日

ジャスティライザー中間総評:コマンダーアドロクス編&魔神ダルガ決戦

ここでは、「幻星神ジャスティライザー」第三十四話~第五十一話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【キャラドラマの深化と、ストーリーの雑さ】

最終シリーズでは、ストーリー面およびドラマ面においてキーパーソンとなったのが神野であった。
前シリーズ終盤から出自の秘密が出始めていた神野だが、
ここではライザー星人の生き残りであるミラによって、自分がライザー星の騎士・リゲルであること
そしてさらに終盤では恋人であるマイア姫との記憶も蘇るなど、キャラクタードラマの面では描写が多い。
その上、ストーリー面から見てもジャスティパワーと同等の力を持つライザーパワーを持った戦士であり、シロガネと同じ力を持つクロガネへの変化も終盤 ・・・唐突さも否めないが出てきており
ダルガの狙いであるジャスティパワーとライザーパワーの掌握という目的にも絡んできたため
実際のところ本作最大の重要人物と化しているのがこの神野だ。

また、ライザー星が実は地球と兄弟星でありジャスティパワーとライザーパワーもまた同じ力であることは、ミラによって改めて知られることとなるのもここから。
話自体は既に前シリーズの終盤・ハデスがシロガネ相手に語っていたのだが
全員が知ることになったのはミラ登場回である。

2015年4月19日日曜日

ジャスティライザー・最終話

第五十一話「明日に架ける夢」

巨大クロガネ登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広


<激闘はまだ続く>


ディグロスは破壊されたが、ジャスティライザー側も戦力を大幅に喪った。
幻星神は全て倒されてしまい、しかもグレンとデモンナイトも爆発に巻き込まれた。
地上では愕然とするユカたち。
しかし、そんなユカたちへクロガネが舞い降りる。

もはやお前達に勝ち目は無いと言い放つクロガネに、ガントとカゲリが立ち向かうが
剣を取り出したクロガネになぎ払われ、装着が解けてしまう。
絶体絶命のピンチに陥った四人だが、その時シェイドスターが地球上へ飛来。
ジャスティクリスタルが輝き出し、ノルンが現われる。
私もまた、貴方方とともに戦うと告げるノルン。
ノルンが手をかざし、ユカがそれに応える。  そしてシェイドスターへ消えるノルン。

しかし、クロガネは俊敏な動きでシェイドスターの攻撃をかわし
逆に攻撃を浴びせていくことであっさりシェイドスターを破壊。
再度四人の前に降り立ち、とどめを刺そうと剣を振るいだしたその時
翔太と神野が地上へ降り立った。
神野はどうやら、身代わりとなって大ダメージを受けたようだ。

ジャスティライザー・第五十話

第五十話「地球総攻撃開始!」

[ボス:暗黒魔神クロガネ]
メカ巨獣ブルガリオ(軍団)登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広


<決戦の前>

冒頭。ディグロスは既に太陽系へ突入・地球の大気圏外近くまで接近していた。
そして遂に、クロガネが地球攻略作戦を開始する。

下校中の翔太とユカ。
クロガネとの戦いを終えたら、必ずユカを今までどおりの生活に戻すと約束する翔太。
指きりげんまんに応じるユカ。

ジャスティライザー・第四十九話

第四十九話「蘇れ!幻星神」

[ボス:暗黒魔神クロガネ]
メカ巨獣メガリオン登場

監督:鹿島 勤     脚本:稲葉一広・鹿島 勤


<リュウトが見た宇宙からの来訪者>

冒頭。伊達電器店に国防省の車が止まる。
九条がジャスティライザーたちを迎えにきたのだ。
その国防省内では、衛星からの映像を見て何かを察する澪。
真っ直ぐ地球へ到達しようとしている物体は、星か何かだろうか? 
真相を掴むべくシロガネへ変化・残されたリュウトで大気圏外へ出ていくこととなった。

地上では澪たちが、現状について思い悩む。
リュウト以外の星神獣が破壊されたが、クロガネとの戦いにジャスティカイザーは欠かせない。
神野が、ライザー星人である俺にできることがあるはずだとシェイドスターへひとり赴いた。
自分の役割があるはず、そう言って出て行った神野の言葉に思うところがあるのか
扉ごしに聞いていた源太郎も残された面々へ差し入れを持って入ってくる

ジャスティライザー・第四十八話

第四十八話「潜入!ダルガ基地」

[ボス:暗黒魔神クロガネ]
レジェンダー・ドレイグ登場

監督:鹿島 勤     脚本:稲葉一広・鹿島 勤


<守るために戦いに出る>

前回の戦いでリュウト以外の星神獣を撃破されてしまい
クロガネへ対抗する力をほぼ喪失してしまったことに苛立つ翔太。
真也に方法を尋ねると、「攻撃は最大の防御」と言う。
一方、ライザーパワーを奪われた神野も自責の念に駆られ、自力でライザーパワーを取り返すことを決意し
ハデス戦艦へ単身乗り込み、クロガネとドレイグの策謀を盗聴。
残るジャスティパワーを媒介する存在・澪を殺す作戦に移る様だ。

ジャスティライザー・第四十七話

第四十七話「最強の魔神登場!」

[ボス:魔神ダルガ → 暗黒魔神クロガネ]
レジェンダー・ドレイグ
メカ巨獣メガリオン登場

監督:池田敏春     脚本:上代 務


<ライザーパワーの導き>

前回、麗香に反応したスターリングに何かの秘密があるに違いないと考える一同。
ジャスティパワーによって生まれたシロガネのような力があるとすれば
ライザーパワーにも同じようなものがあるに違いない。
変化するのはデモンナイトだろうが、その力を集約する存在が居るはず。
本来それはミラだったのかもしれないが、ミラ亡き今はその役割は麗香に移ったのかもしれない。
それが、ライザーパワーの導きなのかもしれない。

話の最中、港へ隕石が落下する。
巨獣・メガリオンが現われ港を破壊する。
国防省の機甲部隊も足止めをするのだが、全く歯が立たない。
ジャスティライザーは装着しライゼロスを召還。メガリオンへ立ち向かう。

ジャスティライザー・第四十六話

第四十六話「未知なる力」

[ボス:魔神ダルガ]
レジェンダー・ドレイグ登場

監督:池田敏春     脚本:上代 務


<魔神降臨>

冒頭。東京湾内の小さな人工島には
レジェンダー・ドレイグが多くのザコールと共に魔神ダルガを待ち構えていた。
やがて現われたダルガ。
ライザー星は既に滅ぼし残りは地球のみとなったが、弟カイザーハデスを倒したジャスティライザーとライザー星の生き残りであるデモンナイトが居る。
ダルガ軍の地球侵攻がいよいよ本格化するが、四人を排除することに楽しみを見出しているかのようだ。

2015年4月18日土曜日

ジャスティライザー・第四十五話

第四十五話「アドロクス最終作戦」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]

監督:本田幹祐     脚本:真島浩一



<アドロクスの陰謀>

国防省施設内の牢屋では、ジャスティライザーの三人が捕われていた。
その一方、澪と麗香が九条に連れ出されていた。
九条はジャスティライザーが異星人であると白河から指示されていたと言う。
目の前で装着したことが、九条の疑問を更に強めたようだ。

更に白河が現れ、澪を連れて行こうとする。
麗香が止めに入るが跳ね除けられてしまう。するとそこデモンナイトが現われる。
国防省の警備兵たちがデモンナイトへ発砲するが、弾丸は全て受けとめてしまう。
警備兵へ切りかかろうとするデモンナイトだが、澪に止められナイトシュバートを下げる。
必ず助けに来ると、その場から退却するデモンナイト。

そして、澪と麗香までもが捕われてしまう。
首に下げていたジャスティクリスタルをむしりとった白河だが、突如手から煙を噴き上げもだえ苦しんでしまう。
その状況を訝しがる澪。
しかし、結局翔太たちの牢屋へ一緒に閉じ込められてしまった。

ジャスティライザー・第四十四話

第四十四話「ジャスティライザー攻撃命令!」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
宇宙巨獣エグゼリオン登場

監督:近藤孔明     脚本:真島浩一


<アドロクス最後の作戦>

冒頭。ハデス戦艦内では失敗続きのアドロクスがダルガへの言い訳を考えていたが
それを聞いていたのか立体映像と共に叱責するダルガ。
ジャスティクリスタルを差し出さなければお前の命を差し出せと迫るダルガに
次の手は既に打ってあると不敵に笑うアドロクス。


街中に、突如隕石が落下。
ジャスティライザーの三人が駆けつけ装着・ライゼロスを召還。
隕石は貝のようなもの。しかし出てこないためとりあえず接近するライゼロス。

地上では、国防省の防衛部隊が展開中。
第44部隊長が国防省作戦司令室の九条司令官へ攻撃許可を求めている。
目標の巨大ロボ・ナンバー0が飛来したと報告している。
司令室のモニターから状況を睨みつつ、九条は指示を出しかねているような顔。
現場の隊長からは指示を乞う言葉が何度も聞かれ、遂に攻撃許可を出す九条。

ライゼロスが隕石へ近づいたとき、突如国防省の戦闘ヘリ・戦闘機そして戦車が攻撃を開始。
そのターゲットは―――――― ライゼロス。

2015年4月17日金曜日

ジャスティライザー・第四十三話

第四十三話「最高のヒーロー」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
ドクターゾラ
ゼネラルバッカス登場

監督:米田興弘     脚本:上代 務


<喪われた紅蓮>

伊達電器店。 店の社服を着て店の手伝いをしている翔太。
インローダーが消滅したわけは、ユカの命を救うためにインローダーに込められた
ジャスティパワーが全て放出されてしまったからだと澪が説明する。
真也と神野の表情は重いが、翔太を責めないでくれとユカ。
社服を脱いだ翔太が、いつもの軽い調子でなんとかなると言い放ちつつ、
腕時計をユカにプレゼントして出て行ってしまった。

公園では、インローダーが消えたこととダルガがもうすぐ来るだろうに戦力になれない自分に対する苛立ちを発散する翔太。
すっかり意気消沈する翔太を、ランニング中の松坂直人が目にする。
翔太に合流し、栄養ドリンクを手渡す直人。

直人は翔太に、ある男と君がよく似ていると語る。
その男の名は弓道天馬。  翔太と同じジェット便で働いていた。
翔太同様に、単純で、真っ直ぐだが正義感に溢れた熱い男だった。
そんな翔太評は、普段源太郎から言われていたものそのままだったが直人はさらに続ける。
こないだ来たときの目は澄んで輝いていたのに、今の翔太は悩みをそのまま表したかのような瞳となっていた。

ジャスティライザー・第四十二話

第四十二話「対決!三大幹部」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
ドクターゾラ
ゼネラルバッカス登場

監督:米田興弘     脚本:上代 務


<蘇る強敵>

冒頭。 ハデス戦艦ではいつまで経ってもジャスティクリスタルとライザーストーンが手に入らないことを叱責するダルガだったが
ほんの小手調べと意に介さない風のアドロクス。
そして、暗黒の世界から最強の戦士を呼び寄せたといって二人の人物を呼び出す。


下校中のユカと理緒、麻美。
理緒は上機嫌で時計を彼氏からプレゼントしてもらったことをユカたちに自慢。
プレゼントを羨ましがるユカと麻美。 あたしもプレゼント欲しいなぁとぼやくユカを眺める翔太。
伊達電器店に戻るや否や、今日からバイトする!と急いで出て行く翔太。

ユカが伊達電器店へ赴くと、健一から翔太が居ないことを聞かされる。
バックヤードで他のメンバーから話を聞くと、一週間前からバイトを始めたという。
この日はどうやってダルガと戦っていくのか、その作戦会議の日に当てていたのだが
ユカは部活をわざわざ途中で抜けてまで作戦会議を優先していた。
インローダーでの通信でも、その怒りが爆発するユカ。

翔太はユカに腕時計をプレゼントするために、ジェット便でバイク便のバイトを始めており
給料前にも関わらず腕時計を早速買っていた。
これさえ見せればユカも機嫌を直すだろう、と考えていたのだが。

ジャスティライザー・第四十一話

第四十一話「倒せ!魔獣ザリガン」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
宇宙魔獣ザリガン登場

監督:鈴木健二     脚本:河田秀二


<魔獣現る>

冒頭。街中の広場ではオープンカフェと移動売店が開かれていた。
メロンパンなどを頬張っている人々の上空に、突如UFOが襲来。
ビルなどへビームを打ち込み破壊活動を開始しだす。


一方扇山では、神野が彷徨っていた。
一週間ほど歩き回っていたのか、既に空腹も限界のようでもある。
川に居たザリガニを捕まえようとすると、突如ザリガニが空へ舞い上がっていく。
行く先は、先ほど街中で攻撃していたUFOの同型機。
神野はそれを見て、敵が動き出したことを感知する。

伊達電器店では、その神野の行方を案じていた。
そんな中、健一が恋人と共に登山から帰ってきており
扇山で神野も見かけたと翔太たちに教える。

2015年4月16日木曜日

ジャスティライザー・第四十話

第四十話「逃避行!少年と澪」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・アルミュール登場

監督:鈴木健二     脚本:河田秀二


<狙いを絞る>

冒頭。ハデス艦隊内では度々の失敗報告に苛立つダルガ(の立体映像)。
成功のためには多少の失敗はつき物だと言い訳するアドロクスだが
それを一蹴。結果を出せと怒鳴り消えるダルガ。
ジャスティクリスタルとライザーストーンの二つを狙うことに無理があるため
対象をジャスティクリスタルのみに絞って奪取作戦を立てることに。
レジェンダー・アルミュールが作戦実行の担当となった。

脚本家・河田秀二への思いだけ

本シリーズに全て関わった脚本家は二人居る。
これは以前も述べたが、その一人はジャスティライザーの構成も手がけた稲葉一広。
もう一人は、今回の考察?の主役である河田秀二だ。
まず最初に個人的な話から入ることを許して欲しい。


河田秀二は、超星神シリーズ/東宝ヒーロー作品を将来背負って立つ脚本家である。

ジャスティライザー・第三十九話

第三十九話「新たな勇者」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ギャメリオン登場

監督:石井てるよし     脚本:真島浩一


<神野は信じられるか?>

冒頭。ハデス戦艦内ではジャスティライザーとデモンナイトが組むことに危機感を抱くダルガ。
しかしアドロクスは次の手を考えていた。
ライザー星の騎士を、ノルンが残したジャスティライザーが倒す。
それについては好きにしろと任せた口調のダルガ。
ギャメレオンに対して、作戦を指示するアドロクス。
アドロクスの作戦とは一体?そしてギャメレオンの真の力とは?


翔太とユカの下校風景。
ユカは前回のノルンから聞いた話・・・ ノルンの弟の話が引っかかっていた。
しかしライザー星の戦い自体が450年前(=地球でノルン艦隊がハデス艦隊と戦った頃)であり、
ユカの疑問にはいまいち腑に落ちない様子の翔太だったのだが
そこへ理緒と麻美が現われユカを強引に連れ去ってしまう。
あっけに取られる翔太。

公園では、麗香が一人神野のことについて考えていた。
自分達に襲い掛かった神野と、自分たちを助けた神野。どちらが本当の神野なのか――――――
知らないうちに合流していた澪に、考え事をしていたことを突っ込まれたが
誤魔化す様に伊達電器店へ戻ろうと澪を促す麗香。

理緒たちと買い物の道中、ユカが神野を目撃する。
神野は何かを考えているようなのか、困っているようなのか・・・

ジャスティライザー・第三十八話

第三十八話「悲劇のライザー星」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ギャメリオン
巨獣レオガイアスⅡ登場

監督:石井てるよし     脚本:真島浩一


<復活巨獣>

冒頭。ハデス戦艦内ではアドロクスが次の作戦をダルガへ報告する。
以前撃破されたレオガイアスを蘇らせた上で新しい兵器・ワープウェーブ砲を持たせる。
これをジャスティライザーへ放ち、宇宙の果てへ飛ばした後にライザーストーンとジャスティクリスタルを奪うという作戦である。
その現場指揮を執らせるレジェンダーはギャメレオン。


伊達電器店の軒先には神野が現れていたが、健一を一瞥した後に立ち去ってしまう。
そうとも知らないジャスティライザー一同は、バックヤードで神野の性格についてあれこれ述べていた。
一同から距離を置く神野を、かつての真也と重ね合わせる翔太だが
しかし、共通の敵が居るからといって仲間になるとは限らないだろうと真也。
澪は、ライザーストーンを持つ神野こそ自分達の仲間であると主張。
そんな中、市街地に隕石が落下と同時にレオガイアスⅡが登場。
急いで街中へ急行する一同。

レオガイアスⅡはその手にワープウェーブ砲を装備。これは異次元空間へワープさせ
宇宙の彼方へと飛ばすことの出来る武器。
早速、ビルを二つほど消滅させている。
その状況を見てジャスティライザーが装着・ライゼロスを召還して立ち向かう。
ゼロスキャノンを浴びるがままのレオガイアスⅡだが、ライゼロスが突進してきたところをすかさず
ワープウェーブ砲を浴びせ、目論みどおり異次元空間へ飛ばすことに成功。

続いてそれを見守っていたギャメレオンが、呆然としている澪と麗香に襲い掛かる。
麗香がスティックを取り出し澪を守ろうとするも、ザコールには攻撃が通じない。
麗香があっけなく倒されてしまうが、次の瞬間神野が現れ装着。
ギャメレオンへ攻撃を仕掛ける。


<ライザー星の真相>

宇宙空間へ放り出されたライゼロス。
地球への距離は何万光年も離れており、簡単にたどり着くことは不可能だとガントとカゲリ。
そうこうしているうちにブラックホールへ徐々にのみこまれつつあったライゼロス。
一方、地球上ではデモンナイトがザコールたちを相手にしつつ澪へ逃げるよう促す。
追いかけようとするギャメレオンを引き止めるデモンナイト。
そして街中ではなおも暴れるレオガイアスⅡ。

ライゼロスは全力で脱出しようと試みるが、次第にブラックホールへ呑まれていこうとする。
絶体絶命かと思われたその時、シェイドスターがライゼロスを牽引光線で救出。
そのままブラックホールから脱出していく。
シェイドスターへ格納されていったライゼロスから、ジャスティライザーが飛び出す。
初めてシェイドスター内部へ入り込んだ三人に、映像としてノルンが姿を現す。


ノルンは語る。
ライザー星もかつては地球同様の美しい星だったが、宇宙の支配を目論むカイザーハデスが襲来。
ノルンの弟をリーダーとして必死に抵抗したものの、敗れ去ってしまった。
しかしノルンは、ライザーパワーと同じく宇宙の秩序と正義を守る力を持つジャスティパワーを求め
兄弟星とされる地球へ赴き、ハデス艦隊と戦った結果――――――
ハデスの封印に成功したものの、ノルン自身もまた傷ついてしまったのだ。

地球をライザー星と同じようにしてはならない。
それが出来るのは地球に宿る心、ジャスティライザーしか居ない。
何故ならジャスティライザーもまた地球という大いなる命の一部であるから。

そこまで伝えたとき、ノルンと映像が消滅。
ライゼロスの中に戻っていたジャスティライザーたちの眼前には地球が見える。


<地球はジャスティライザー>

地球では、デモンナイトを圧倒したギャメレオンが澪たちへ迫っていたが
不意をついたデモンナイトの奇襲に怯んだギャメレオン。
そのスキに逃げ出す澪たち。

何故逃げなかった?と問う神野に澪は、私たちの仲間だからだと答える。
レオガイアスⅡをさらに大暴れさせ、神野たちをあぶりだそうとするギャメレオン。
その様を見た澪が飛び出そうとしたが、神野はジャスティライザーが戻ってくるのを信じろと制止。
装着しレオガイアスⅡへ立ち向かっていく。

地球はお前達の好きにはさせない!と叫ぶデモンナイト。
そんな彼に駆け寄る麗香だが、二人もろとも爆風にまかれてしまう。
またも危険にさらされるが、間一髪でライゼロスと星神獣三体とが駆けつける。

再度ワープウェーブ砲を放つレオガイアスⅡだったが、星神獣三体から放たれたシールドにより
今度は弾き返してしまう。
さらにワープウェーブ砲自体を弾き飛ばし、チャンスと見たガントがジュウライザーへ合神。
怪力でレオガイアスⅡを放り投げ、サンダーバーストでトドメを刺す。


戦後。
デモンナイトの腕の中で一瞬意識が蘇る麗香は強がりを言い放ち、気絶。
そしてデモンナイトも気絶してしまう。
さらにジャスティライザーたちが駆けつけ、翔太が神野を抱きかかえる。
グレンと呼ぶ神野に対し、もう仲間なんだし翔太でいいよと答えた。 
それを聞いて、再び気を失った神野。


【レビュー】

この回で、ライザー星滅亡までの話が改めてノルンから語られる。
前作グランセイザーでもそうだったが、ジャスティライザーの戦いが始まるまでの事の真相が
登場人物たちに知られるのが随分遅い。

グランセイザーの場合は、最初の超古代文明の戦争の映像が繰り返し流されていたが
その原因がボスキートにあることが終盤近くで登場。
ジャスティライザーの場合も、OPなどでも繰り返し見られる地球大気圏外で繰り広げられる
ハデス艦隊とノルン艦隊の戦闘の前に、ライザー星での戦争があったことがようやく語られる。

ただ、どことなくオカルトな雰囲気がかもし出されてしまっているのは
ジャスティパワーとライザーパワーの存在が原因な気もする。
ノルンは科学者として、両方の力を分析することに成功しているのだが
どうも科学的要素以上にオカルトチックな空気が強く打ち出されてしまっている。
それは、ジャスティライザーに対して「貴方達は地球の云々」と語るシーンにも出てしまっており
いまいちチグハグさが否めない。


神野自身がジャスティライザーへ徐々に歩み寄っている描写が見られるのもこの回。
冒頭の伊達電器店の軒先まで来たシーンもそうだが、終盤澪に対してグレンたちを信じろと言うシーンにもそれが現れている。
少しずつではあるが、仲間として、またライザー星の騎士リゲルとしての自覚が現れつつあるようだ。

巨大戦では、レオガイアスを復活させ武装させたものによるジャスティライザー引き離し作戦が展開。
しかし、ほとんど今回の話・・・ ジャスティライザーがライザー星滅亡の原因を改めて知る話のためのフリとなってしまっている。
そういう意味ではちょっと緊張感が皆無なのが惜しいといえば惜しい。
案の定、さっさとやられてしまうし・・・。


【特撮の見どころ】

・レオガイアスⅡ大暴れ
・レオガイアスⅡVSジュウライザー

前者は、後半における街中での破壊シーンで気になる点が一つ。
レオガイアスⅡの左手から念力のようなものが発せられ、道路の車やクレーンがいくつか浮き上がっていき
次の瞬間、カメラ手前側へ放り投げられていく。
たんなる破壊シーンも、こういう描写があることで変化が加わっている。

後者は久々に現われたジュウライザーによる戦い。
ジャスティカイザーにも見られる腕力の強さは、ジュウライザーにも見られる。
片腕でつかんで投げ飛ばすカットなどは迫力がある。

2015年4月15日水曜日

「残酷なまでに省みられない」超星神シリーズ

このblogも二年目を過ぎ、そろそろ三年目に突入する。
ようやくジャスティライザーのレビューも佳境に入ろうというところ。DVDの枚数で言えばセイザーXを含めると残り13枚というところまで来た。

今回、「考察?」ラベルを貼っているこの記事だが、前々から感じていたことをそのままタイトルにさせていただいた。


この超星神シリーズ、どれだけの人間が全作のソフトを購入するほどにファンであるのか
正直自分には読めない。
放送当時、ネットで実況しながら追いかけていた年長の視聴者が超星神シリーズをおぼえている人間の大半だろうことは想像に難くない。
そういう状況の中、本シリーズはその物語自体の考察なり解釈なりが行われるほどに
ファンが活発であるかといえば、残念ながら放置されたままと言える。
※当時10代前半以下の年齢層はあえて除外しました。ご了承ください。

例えば匿名掲示板などでスレが立ったり、他のblog、そしてSNSなどで話題が出たとしても
大体話としては当時実況したときに抱いたイメージと、ネタの部分だけで話題が占められている。
または役者の情報やスタッフの情報などで埋まるくらいである。

有名シリーズや、70年代のヒーローものなどではまだ考察なり感想なりが割と見受けられるのを考えると
本シリーズほど「放置されたまま」な作品群も珍しい。
それは、放送終了してから10年経っても他作品の記事のついでで語られることが目立つことからもうかがい知れる。
ここで言う記事はメディアのみならず、ネット上も含む。

ジャスティライザー・第三十七話

第三十七話「捕らわれたデモンナイト」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ガーゴイド登場

監督:米田興弘     脚本:天沢 彰


<共鳴>

冒頭。前回の戦いで倒されたバハドーグに対し慟哭するガーゴイド。
そんな彼に、悪逆非道なジャスティライザーであると煽るアドロクス。
澪の持つジャスティクリスタルさえ手に入れれば、後はどうとでもせよとガーゴイドに指示を出す。
前回の終盤で見た、シロガネへの変化などを見てジャスティパワーの力に改めて注目したダルガ。

クリスタル内で目覚めた神野を見やるガーゴイド。
お前の仲間のせいでバハドーグが殺されたと言うガーゴイドに、奴等は仲間ではないと返す神野だが
クリスタル内で激しくたたきつけられてしまう神野。

ジャスティライザー・第三十六話

第三十六話「魔神ダルガ登場!」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ガーゴイド
暗黒巨獣バハドーグ登場

監督:米田興弘     脚本:天沢 彰



<亡き星の仇>

冒頭。ハデス戦艦内では
ホログラフとして現れたダルガへ、デモンナイト捕獲失敗はヴァルガンの責任であると報告するアドロクス。
手ぬるいと叱責するダルガだが、次の手を考えていたアドロクス。
別室には、レジェンダー・ガーゴイドが居た。
デモンナイト撃破についてアドロクスが依頼するが興味はないと取り付く島もない対応。
しかし、ライザー星の生き残りと聞いた途端態度が変わるガーゴイドは
巨獣・バハドーグの封じられたクリスタルを手にしていた。


伊達電器店では、神野を味方とするかどうかで翔太と真也が言い合っていたが
その途中に麗香が、澪がいなくなったと飛び込んでくる。
急いで手分けして探しに行く麗香と真也。 おいてきぼりを食った翔太だが
ユカのことが気になってるなら探しに行って来いと源太郎が促す。

そのユカは、山中にて自責の念とミラへの謝罪で心が一杯の様子。
そこへ澪が現れ、ユカは最善を尽くしたとなだめ、みんなの所へ戻ろうと促し下山していく。

麗香たちの心配をよそに、ユカと共に下山していく澪だが道中で神野を見かける。
ミラの墓を立て、敵をとってやると墓に告げる神野は、スターリングを置いていずこかへ去ろうとする。
神野を追いかけ、追いつくユカたちが神野を止める。
ライザー星の同胞のために、自分が倒されてでも一矢報いようとする神野に、
そんなことのためにミラたちは地球に来て神野に戦いを託したわけじゃないと澪。
次いでユカも、ライザー星が地球との兄弟星であるなら、この戦いは神野だけの問題じゃないはずと問うが
澪から伝説の騎士リゲルと呼ばれるも、同胞の悲しみと憎しみに染まった自分は伝説の騎士ではないと吐き捨て去ろうとする。

そこへ、ガーゴイドが飛来。
神野へ腕を伸ばして捕まえ放り投げると、神野が装着し戦闘開始。
その後に翔太も駆けつけ、ユカと共に装着してガーゴイドと戦うことに。
巧みに距離を取りつつ、三人の攻撃を受け流し、逆にデモンナイトへ大打撃を与えるガーゴイド。
グレンがブレイジングフレイムを放とうと構えると、ガーゴイドは一目散に逃げていく。

2015年4月14日火曜日

ジャスティライザー・第三十五話

第三十五話「覚醒!伝説の騎士」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ヴァルガン登場

監督:村石宏實      脚本:上代 務


<ライザー星の生き残り>

冒頭。伊達電器店バックヤードにはミラを囲むジャスティライザーの一同。
彼女の口から、自分は滅ぼされたライザー星の生き残りであること
ライザー星を滅ぼしたのは、魔神ダルガの弟カイザーハデスであること
そのライザー星は地球と兄弟星であり、共に宇宙の秩序と平和を保つための波動を発していることを一同に教えるミラ。
ノルンについて澪が尋ねると、ライザー星と地球の関係について解き明かした科学者であることもミラから聞かされる。

滅ぼされた後、生き残って脱出したライザー星の人々は流浪の生活を強いられる。
その際に生まれたミラは、自分の星を知らない。 しかしいつかライザー星へ帰るために
ダルガ帝国軍との戦いを続けていた。
そんなミラが帯びた使命、それは「伝説の騎士を探し出し、ダルガと共に戦う」こと。
既にレジスタンス軍は壊滅寸前だったが、伝説の騎士の力を借りることで戦況を切り拓こうと考えていたのだ。

伝説の騎士に、スターリングを渡す。そしてダルガ軍との戦いに協力してもらう。
おそらく彼は、兄弟星である地球に来ているはず。
レジスタンス軍はもうすぐ敗北するだろうし、そうなればいずれ地球にもダルガ帝国軍はやってくる。
だから、早く伝説の騎士を探し出さなくてはならないとレジスタンス軍に居る兄から使命を託されたのがミラだ。

ジャスティライザー・第三十四話

第三十四話「新たなる戦いの序曲」

[ボス:魔神ダルガ  幹部:コマンダー・アドロクス]
レジェンダー・ヴァルガン登場

監督:村石宏實      脚本:上代 務


<流れ星の暗示するもの>

冒頭。山中ではカイザーハデス撃破を祝ってか皆でバーベキューを楽しむジャスティライザー一同。
しかし源太郎は、戦いが終わったことで澪たちとの別れを悲しんでいた。
ジャスティライザーとしての戦いはこれで終わった。折角皆が仲間としてまとまったのに
また離れ離れになっていくことが寂しいという源太郎。

そんな中、昼間にも関わらず山中へ流れ星が飛来。それに気づいた真也は
三人揃って落ちた方向へ歩んでいく。

その落下地点では、銀装束に身を固めた三人が、赤色の怪物に襲われていた。
マントを着ている女性は「姫」と呼ばれており、残りの二人が彼女を護衛している。
山中を逃げ惑うも足場の悪さからか、徐々に距離は縮まっていく。
木の裏に隠れる三人。姫は自分も戦うというが近習に止められ、もう一人の女性近習が姫のマントを羽織り、二人が身代わりとなって逃げ出す。
赤い怪物から放たれた銃撃の音が、真也の耳に届いた。 他の二人は気のせいだろうと言うのだが。

2015年3月22日日曜日

ジャスティライザー中間総評:ゼネラルバッカス編&カイザーハデス決着

ここでは、「幻星神ジャスティライザー」第十七話~第三十三話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【新たな幹部・ゼネラルバッカスと謎めいたデモンナイト】

本作第二部と言うべきゼネラルバッカス編だが、本シリーズの中でももっとも多様な敵を取り揃えていた。
女性型、双子、バッカスの友人、そしてデモンナイト。
とりわけデモンナイトに関しては、最初はスパイ活動に、中盤からはグレンとのライバル関係が生じ
そして終盤からはデモンナイト当人の謎が提示されるなど、本シリーズとしては珍しいくらいにキャラクター性ドラマ性を多く盛り込まれた人物でもあった。

しかし一方、ゼネラルバッカス自身については印象がイマイチ。
これは終盤の卑怯な戦い方にも起因しているが、なにより地球破壊作戦を直接指揮していたわけではなく
(バッカスの担当はあくまでジャスティライザー抹殺)
ドクターゾラと比較しても、どうにも敵幹部としてはインパクトに欠ける点が足を引っ張る。
ゾラ自体は途中でパワーアップしたのもあるが、あちらはカイザーハデス復活という明確な目的があったために
まだ敵としては説得力があったが、バッカスに関してはその戦い方などでマイナスが付いてしまったのは否めないだろう。

ジャスティライザー・第三十三話

第三十三話「究極幻星神、光臨!」

[カイザーハデス]

監督:鹿島 勤    脚本:稲葉一広


<カイザーハデス最終決戦>

冒頭。前回から引き続いて神野を助け出す翔太。
何故自分を助けると問う神野に、やられてたら敵も味方もねえよと答える翔太。
そしてガントたちに合流し、装着するグレンに澪はシロガネへ変化するよう促す。

シロガネとカイザーハデスの戦いは空中戦へ、そして大気圏外へ飛び出し宇宙へ。
そして地上では、澪がガントとカゲリに守られつつジャスティパワーを放出。
だが、既に大気圏内に突入していたソニッククラッシャーが上空を飛来。神野の目に映ると同時に
神野の記憶が蘇っていく。

ジャスティライザー・第三十二話

第三十二話「激突!勇者VS戦士」

[カイザーハデス]

監督:鹿島 勤    脚本:稲葉一広


<ジャスティパワーは地球の力>

冒頭。ハデス戦艦内では前回捕らえられた澪がハデスと直接対面。
ジャスティクリスタルをもぎ取られ、中にこめられたジャスティパワーを吸収し始めるが
やがてジャスティパワーが反発、ハデスの手元からクリスタルが吹き飛ぶ。

澪は言う。ジャスティパワーは地球人の持つ正しい心にしか反応しないと。
ではジャスティライザーもろとも澪を始末することでその力を使えなくするまでと言い切るハデスに
たとえ自分が倒されてもジャスティパワーと地球の意思が必ずハデスを打ち砕く。
そう言い返す澪だったが、その後で山中の独房へ幽閉されてしまう。
その独房内では、神野と会話を交わす澪だが最中にジャスティクリスタルと神野の左腕のクリスタルとが反響しあい神野は頭を抱え込んでしまう。
しばらく後にザコールによって他の場所に澪が連れて行かれるが、神野はそれを見送る際に神妙な表情を浮かべる。

それを戦艦内で見ていたハデスは、不穏な一言をつぶやく。

2015年3月21日土曜日

ジャスティライザー・第三十一話

第三十一話「戦慄!地球壊滅計画」

[カイザーハデス]

宇宙巨獣グラスター登場

監督:鹿島 勤    脚本:稲葉一広


<澪の思い、真也の澪への想い>

冒頭。伊達電器店では澪と真也の言い争いが行われていた。
ジャスティクリスタルを使ってカイザーハデスの居場所を見つけ出せないかと提案する澪だが
しかしそれはイコールで、澪も戦いに巻き込まれることを意味している。
そのため真也は激しく抵抗するのだが、自分もジャスティライザーと共に戦いたいと願う澪は
どうしても納得がいかないため、外に出て行った真也を追いかけさらに言い合う澪。
戦うための自分達三人は、地球を守るための戦いで手一杯だから
澪まで護って戦えるほど余裕はないと言い放つ真也だったが、
護ってもらいたくて言っているわけじゃない。苦しみも悲しみも「あなたと」乗り越えて行きたいと澪。
それが、私のもう一つの戦いだからとも。


ハデス戦艦内では、ドクターゾラとゼネラルバッカスの二大幹部を喪ったカイザーハデスによる作戦指揮が行われていた。

宇宙巨獣・グラスターとマグネシールダーを魔界谷へ一緒に降下させるが、このマグネシールダーは
先端から振動波を地球の中心部へ放射することで地盤を弱めさせる能力がある。
その後にソニッククラッシャーをジョイントさせ、強力な超時空振動波を送り込むことで地球全土および地球の中心核へダメージを及ばせる。
その結果―――――― 地球を破壊せしめんというのがカイザーハデスの作戦。
その最中、グレンとの決着を付ける猶予をデモンナイトに与えるハデスであった。

その二つの落下を察知するように、ジャスティクリスタルが輝く。
ジャスティライザーの三人が魔界谷へ向かおうとする。澪も付いていこうとするが真也に止められる。
真也と澪の関係をそれとなく察していたユカは、置いてけぼりを食った澪をなだめ、翔太と共に出て行く。

ジャスティライザー・第三十話

第三十話「バッカスVSデモンナイト」

[幹部:ゼネラルバッカス]

監督:石井てるよし    脚本:河田秀二


<不協和音>

冒頭。ハデス戦艦内では前回の戦いで
デモンナイトが作戦途中で退却したことなどをハデスに報告するゼネラルバッカス。
ますます対立を深めるバッカスとデモンナイトだが、その怒りをジャスティライザーへぶつけろと
その場を収めるカイザーハデス。
バッカスはその場を立ち去る。 デモンナイトは何かを考えているようだが。

病院では、澪が医師から絶対安静にするように告げられる。
やはりシロガネになることが体への大きな負担となっているようだ。

早朝。翔太とユカがジョギングの真っ最中。
シロガネにならなくても戦えるような肉体改造を主眼としているようだ。
やがて長い階段に差し掛かる二人。 ダッシュで階段を10往復と言い放つユカ。
スポ根じゃあるまいしとこぼす翔太だが、そんな階段をウサギ跳びで登っていく一人の男。
どうやら真也のようだ。
声をかけようとする翔太を制止、デリカシーに欠けるだのいいたい放題言って翔太と別れるユカ。
三人とも、可能な限りシロガネに頼らないように自らを鍛えるところで一致していたようである。

途中、ユカは翔太からもぎ取ったタオルで汗を拭いて休んでいたがそこにザコールが。
装着して戦うが続いてバッカスが現れる。

ジャスティライザー・第二十九話

第二十九話「決戦!星神島」

[幹部:ゼネラルバッカス]
宇宙巨獣スカラベレス登場

監督:石井てるよし    脚本:河田秀二


<星神島への帰還>

冒頭。星神島の海岸にユカ、澪、麗香の三人が居た。
星神島といえば天堂家のある島。代々この島に暮らしていた天堂家は
450年前の戦いで傷ついたノルンが、天堂家に匿われていたことが縁でジャスティクリスタルを与え、以降星神島で護っていたのだ。
天堂家本家にあったものと同じ形の祠があることが、この海岸沿いにあることを知っていた澪は
この祠に何かシロガネについての手がかりがあるかもしれないと睨んでいた。

そしてボディーガードとして武田広之―――――― 以前、ステラプレート絡みで知り合った
超能力を持つ青年を呼び寄せていた。
彼は麗香の案どおり、星神島の天堂家へ居候していた。ユカとの再会を喜び手を取り合った次の瞬間
宇宙から星神島へ向けて隕石のようなものが飛来・着弾。
広之がそれを察知してユカたちに逃げるよう促したのだが・・・。

2015年2月22日日曜日

ジャスティライザー・第二十八話

第二十八話「三大巨獣対幻星神」

[幹部:ゼネラルバッカス]
宇宙巨獣デボラス
亡霊巨獣デッドラー・ギルモネ登場

監督:池田敏春    脚本:真島浩一


<シロガネの力とそのリスク>

伊達電器店バックヤード。
シロガネへの変化を、ついに自分達の力で行えるようになったのだが
戦いに直接関わっていない澪が倒れてしまう難点も抱えている。
翔太とユカがそれに対して考え込むが
真也はこの力を使わないとますます熾烈になるカイザーハデスとの戦いを続けていけるわけがないと一喝。
そんな言い合いをよそに、倒れていた澪が目覚めた。

ハデス基地では、宇宙巨獣デボラスを差し向け、亡霊巨獣とともに
ジャスティライザーを撃破することを命令するが、指揮はデモンナイトへゆだねるカイザーハデス。
疑問を口にするゼネラルバッカスだが、ただ自分の命令に従えと一蹴するカイザーハデス。
何故デモンナイトに何度もチャンスを与えるのか?

公園では、ユカが一人で考え込んでいた。
それを配達中の源太郎が見かけ落ち合う。
シロガネの力があまりに強大過ぎて、この力の扱いに思い悩んでいた。
一歩間違えば恐ろしいことがおこるのではないか?そうつぶやくユカだが
そんな力をジャスティライザーに託したのが地球の意思だとすれば受け入れなくちゃいけないんじゃないか。
そしてそれをどう使うのかは、ユカたち次第なんじゃないかと源太郎が問いかけると
「私はシロガネの力を使わずに戦いぬきたい」とユカが答えた。

ジャスティライザー・第二十七話

第二十七話 「勇者ライザーシロガネ!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・ダンハウザー
デモンナイト登場

監督:池田敏春    脚本:真島浩一


<最後のデストコマンド>

冒頭。ハデス戦艦内では前回の戦いを受けて
ジャスティライザーはまだシロガネの力を完全に手に入れているわけではないとカイザーハデスが分析。
今のうちにジャスティライザー撃破の命令を下すと、ゼネラルバッカスが最後のデストコマンドにして
バッカスの友人でもあるダンハウザーを召還する。
デモンナイトの行方を尋ねるダンハウザーだがバッカスは知らんと一蹴。
そのままいずこへと去っていくダンハウザー。

どこかの山中では、神野が以前のグレンとの戦いに敗れたショックから立ち直れずに彷徨っていた。
咆哮する神野。

そして伊達電器店でも、翔太がジャスティクリスタルを持って叫んでいた。
シロガネになるのは気持ちの問題で、悩んでいても始まらないと言う翔太。
神社まで飛び出し、お百度を踏むかのように祈り続ける翔太だったが。
伊達電器店に残ったユカと源太郎は、前回シロガネになった時の感想をつぶやく。
自分達にそのときの記憶が無く、また戦いに関わっていない澪まで倒れてしまうほどの力。
強大な力を自分達が扱えるのか?考え込むユカ。

神社へ戻ると、未だに祈り続けていた翔太の前に神野が現れる。
一緒に居た麗香にジャスティクリスタルを渡し、神野と対峙する翔太。
麗香を狙いだした神野に対して装着して立ち向かう。
しかし、神野がデモンナイトへ装着しようとするが体に電流が走るだけで装着できない。
倒れこむ神野。 唖然とするグレン。
そこに、ダンハウザーが現れグレンとの一騎打ちに。

川北監督の訃報から2ヶ月経って

去年12/11に川北紘一特技監督(以下敬称・役職名略)の逝去をネットで知ってから早2ヶ月経過した。


その当時に短いながらも拙ブログで更新を行った際、初めて
「自分にとって大事なもの」の欠落を感じたことがもはや遠い話になりつつある。
無論、亡くなった人間が戻ることはないのだから何を言っても仕方のないことで
自分を含む残された多くの視聴者などは、思い出を頭の片隅に残しつつ生きていくわけだ。

49日も過ぎ、お別れ会も終わった今改めて
当時訃報に接した人々のネット上での発言などを見てみるが
当然のように超星神シリーズについてはほとんど語られることがなかった。
そもそもの枕に「平成ゴジラシリーズの」川北紘一とあるのだから仕方の無いことだが
当シリーズのファンを自称する自分としては若干物悲しさを覚えたのも事実。
タイミングとしても2014年夏にギャレス・エドワーズ監督版ゴジラの日本上映もあったことで余計にゴジラの特技監督としての側面が際立っているのも大きいが。

ではせめて拙ブログで何かしら語ろうか?とも思うが
思いのほか語る部分が少ないというか、当時自身のファンサイトで日記を執筆していた
河田秀二の、川北紘一から様々提案を受けたエピソードくらいしか語る部分もなく、
#現在サイトは生きていますが日記は閲覧不可の模様。

後は「平成ゴジラパーフェクション」と自著「特撮魂」で小さく取り上げられたくらいで、
こうしてよくよく考えると、超星神シリーズはその放送後
さほど取り上げられた形跡がないことに気づいてしまい、より寂しい思いを募らせることとなった。
無論放送中はそれなりにホビー誌や雑誌「宇宙船」などでも取り上げられたりしたのだが・・・。

ファン心理の複雑な部分というのはこんなところで、放送中はさておき
放送後、ある程度雑誌などで取り上げてもらえないとヤキモキもするが
いざ取り上げてもらうと少々肩透かしも食らう。
実際自分でも面倒だなとは思うが、特撮魂を読んでの超星神シリーズへの記述については
期待はずれ感が強かったのも事実ではある。
#もっとも、特撮魂自体が川北紘一の回想録的性質があるためどうしても最近作の記述が少ないのはしようのないことだが。


現在レビューはジャスティライザーの折り返し地点で停止、セイザーXを含めれば
のべ64話ほどのレビューを残した状態となる。
今後自分自身の状況次第でどう転がるかわからないが、最低でも全作レビューを終わらせ
その上で本シリーズの特撮面の率直な感想を述べてみたい。

グランセイザーの全話レビューを見ていただければなんとなく判っていただけそうだが
思いのほか特撮面でのクオリティの低い回も散見されており
それは巨大戦、通常のVFX合成、CG合成などにも及ぶ。
その上で、超星神シリーズにおける川北紘一の仕事について、いち視聴者として語りたい。

需要などはどうでもいい、これも「ファンとしての矜持」を満足させるためなのだから。