2015年12月27日日曜日

レビューのスタンス

ようやく念願の全作レビューを終えて、久々に本シリーズ以外の作品を見返すにつけ
こいつらもレビューしてみたいなぁ、と思う欲も出てきた今日この頃。

サイバーコップとガイファード、レインボーマン、そして来年廉価版が発売されるダイヤモンド・アイ。
この四本はレビューとして見返したい気になった。
特にレインボーマンとサイバーコップは今見返すと物語上の注目点が見出せるようになっており
機会と時間、余裕さえあれば拙blogで別ラベルを設定してやってみようかと思った。
多分タイトルも「今更、超星神シリーズと東宝ヒーローを見返すblog」になりそうだ。


さて、拙blogを全記事見たなんていう方はいらっしゃらない現状を提示した上で
今回の更新はここでのレビュー方針を改めてまとめておこうと思う。
何せこのblog、記事がやたらと長い。
長い理由の大半が、本編紹介に行を割いているからだが、このせいでしっかり全部見ようって言う人が居ないという気もする。

2015年12月24日木曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【9】

自分が実写ヒーローものに出戻ったのは1998年の夏ごろだった。
それは東映作品の「星獣戦隊ギンガマン」で、これで幼少期以来ハマって以降、自分が見ていない頃の作品群、自分が生まれる前のヒーロー物を片っ端から
レンタルビデオで見ていったものである。
すくなくとも2000年までにソフト化されていた(VHSレンタルソフトとして)ものはほぼ全部見たんじゃないんだろうか。
※仮面ライダーだけはBLACK以外興味がないのでスルー。 後々クウガとアギトだけは全話見たものだが。


ウルトラシリーズや戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズ、「がんばれ!ロボコン」などのコメディものに至るまで可能な限り見ていたが
大体一回こっきりで、中々二度三度と見返すものは少なかった。
傑作選としてリリースされていたウインスペクターと、恐竜戦隊ジュウレンジャーくらいじゃないだろうか。

ただ、ゴジラシリーズやガメラシリーズ、大魔神シリーズといったメジャーな特撮映画たちももちろん観ており
これらは映画ということもあってか何度も見返しやすいものだった。
後年、デアゴスティーニから出た「東宝特撮映画コレクション」も、幾つかつまみ食いとはいえ集めたのも、映画なのでさっさと観られる利便性があってのことだ。
テレビ番組は話数が多いから、どうしても見返すのが億劫になりがちだったというのもある。

海外の特撮映画でも、ハリーハウゼン作品である「タイタンの戦い」でストップモーションという技法を知り
当然海外作品も視野に入ることになり、海外作品においてのみ今でも特撮作品への関心を持ち続けている。

2015年12月18日金曜日

「差別化」という苦労

創作物に限らず、世の中にある商品、あらゆる職種・業種の企業
極端に言えば個人レベルですら悩むもの。

それが「個性を出す」という「差別化」である。


拙blogでは散々「ヒーローものとして、東映作品などとの差別化をいかに本シリーズが図っているのか」
という部分をそれなりに拾っていた。
勿論ほかに色々拾うべき箇所はあったが、まずはそこを優先した。

何故ならそれまでヒーローものをほとんど手掛けていない会社が作った作品である以上、
メインストリームである東映作品・円谷作品とは違う部分を出さない限りは
「似たようなものなら別に東映or円谷でいいじゃん」
と、すぐさまソッポを向かれるものであるし、いかに東宝とコナミがそれを意識して行っていたのかを見直すことは決して考察?という意味において無駄でもないだろう。

2015年12月12日土曜日

家族

ジャスティライザーとセイザーXには共通項がある。
それは、東宝ヒーロー物においても形を変えて散見された要素でもある。
東映ヒーロー物でもなかったわけではないが、大抵ゲスト扱いだったり
あるいは「ヒーローと共に戦う存在」となっており、東宝作品のそれとは性質が大きく異なる。
これは東宝ヒーロー作品にただ一つある特色と言いきってよさそうなものである。

それはなにか。
答えは「ヒーローを陰に陽に支える家族」の存在。

裏テーマ

超星神シリーズ三作を全部見たことのある方ならご存知のとおり、
本シリーズは作風がバラバラである。
それゆえ一作ごとに傾向が異なっているのだが、実は本シリーズをシリーズたらしめるテーマが三作の中にあることにお気づきだろうか。

それは、あるときには中盤で少し出てくるのみだったり
あるいは終盤の結末に多大なる影響を及ぼしたり
そして登場人物たちを悩ませ、成長を促す要素にもなりえていたものだった。


それは「戦いを止める」ということ。 
「不戦」と言ってもいいがこれはちょっと意味が伝わりにくい。
よって「戦いを止める」とした。

2015年12月11日金曜日

超星神シリーズ・個人的総評

ここでは
「超星神グランセイザー」「幻星神ジャスティライザー」「超星艦隊セイザーX」
全3作品130話分を全て見た上で、個人的な感想を述べることとする。
シリーズそのものの総評という形になるので、基本的にはシリーズ全体の特徴や共通点を拾う形になるだろうか。
また、いつも以上に長いので注意されたい。


【特撮一点豪華主義】

本シリーズを評する言葉で今でも聞くのは「特撮はいい」というもの。
これは東映作品のスーパー戦隊シリーズとの比較で成り立っている評価でもある。
何故ウルトラシリーズが入っていないかといえば、本シリーズは特撮ヒーロー物としてははじめて
「色分けされた複数のヒーローと、それが操る巨大ロボの戦いを見せる作品」
として、戦隊と真っ向競合した作品だから。

2015年12月10日木曜日

超星神シリーズへの想いと諸々の感想

「超星神グランセイザー」 2003年10月~2004年9月  
「幻星神ジャスティライザー」 2004年10月~2005年9月
「超星艦隊セイザーX] 2005年10月~2006年6月


この更新は雑文を集めて纏めたものであるため、つながりを気にせず読んだほうがいいと思われますが・・・。
表題どおり、この更新でシリーズそのものの個人的な諸々を述べてみる。

超星艦隊セイザーX個人的総評


ここでは、「超星艦隊セイザーX」全38話を主観でまとめてみることにする。
あくまで個人的な総評である点を断ると同時に、なるべくなら全話を見終えた方の意見も伺いたいところだ。
#最近であればなお良い。

2015年12月9日水曜日

セイザーX中間総評:ネオデスカル最終決戦

ここでは、「超星艦隊セイザーX」第二十八話~第三十八話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【未来からの来訪者・その真意】

セイザーX側がコスモカプセルに拘った理由、それは
「コスモカプセルを消滅させて、戦いの連鎖を止める」というもの。
これはこれでグランセイザーでも見られた、戦いを止めるという結論への回帰とも言えるが
セイザーXという作品だけで考えると・・・

セイザーX・最終話

第三十八話「友情は時空を越えて・・・」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<集結する未来>

前回からの続き。
ダークゲラン内部ではライオセイザーとブラックライオがそれぞれ武器を持ち出して対峙。
そして、グレートライオとダークゲランが相対している姿を見つめていたのは
かつて拓人が助けた二人の子供。
きっとあの兄ちゃんが地球を助けてくれる。 そうつぶやきながら。

2015年12月8日火曜日

セイザーX・第三十七話

第三十七話「拓人、闇の中へ」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<撃破と奪取>

前回からの続き。
ネオデスカルがビームを放つと、回避しつつ装着する拓人。
ライオン1を取り戻すべく立ち向かうライオ。
バレーダも後から戻ってくるがすぐにレミーも駆けつける。


ダークゲラン戦はウインドイーグルとマグナビート、ドリルアングラーの三体が担当。
既に動けなくなったシャークリーガーから離脱するシャーク。
組み付かれた状態のドリルアングラーだったが、ドリル攻撃が効果絶大であることに気づくビートル。
それに気づいたシャークはイーグルとビートルに、サイドから援護射撃するよう指示。
着実にダメージを重ねていく。

セイザーX・第三十六話

第三十六話「闇の侵蝕・ダークアルマー」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
暗黒恐獣ダークゲラン登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<最後の戦い>

ライオキャリアー内では、ライオン1の反応を検出できず焦る拓人。
しかしアドが願いをすぐにかなえるわけにいかないと拓人をなだめる。
闇に侵蝕される未来を変えるということはシャークが消滅することであり、レミーが気に病んでいることを思えば、
アドもケインも心の整理をつけさせてからがいいだろうと判断していた。

そしてネオデアーク。 月の地下にて建造していたダークアルマーが遂に完成・姿を現す。
ライオキャリアー、アドルイーグル、ビートバイザーが月面へ向かう。
地球が闇に侵蝕されてしまえばコスモカプセルの力は喪われてしまうとケインが説明。
既にダークアルマーは発動しているが、まだ地球へは闇のエネルギーは到達していない。
更に地球上に居るネオデアークからは恐獣・ダークゲランが登場。

そこでシャークが、シャークリーガーとグレートライオでダークゲランを
ダークアルマーはアドとケインでそれぞれ対処するよう指示。

セイザーX・第三十五話

第三十五話「明かされるレミーの過去」

[ネオデスカル:ネオデスカル]
ディバイダー登場

 演出:市野龍一    脚本:林 民夫


<シャークとレミーのなぞ>

前回からの続き。
シャークには水属性の宇宙海賊の血が入っている。
そのため、未来が変わればグローザのように消滅してしまう恐れがある。
覚悟の上でネオデスカルに叛旗を翻し、今でもその考えは変わっていないと毅然とした態度で言うシャーク。
コスモカプセルによる未来の連鎖を食い止めるためなら自分一人の運命はどうということはないとまで言い放つが、
レミーの表情はこわばる。


ネオデアークでは、新しいダークアルマー建造を急ぐネオデスカル。
仮にサイクリードの命がここで失われれば、闇に包むことなく未来がまた変わってしまう。
それを恐れたネオデスカルがバレーダに促していたのだが・・・。

セイザーX・第三十四話

第三十四話「12個集結?コスモカプセル」

[ネオデスカル:ネオデスカル]

 演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<佳境・コスモカプセル争奪戦>

前回からの続き。
アクアルの振り上げた杖から発生した衝撃波は、拓人とブレアードを縛ったチェーンへ当たり
二人を解放してしまう。
そのスキに装着する拓人だが、バレーダが拳銃を撃つ。
だが・・・

ライオン1が拓人の眼前でバリアを展開。
守られながらライオへ装着する。
しかしいつの間にかブレアードの手元にあったスタッグ7はブレアードを守らない。

バレーダは口から吹雪を吹き出し、ライオとブレアードを氷付けにしようとする。
そこへビートルがスピアー8で防ぎ、さらにイーグルとレミーがバレーダに向け射撃。
しかし格闘であっと言う間に差を詰め、レミーに銃口を向けるバレーダ。
だがパトラが拳銃を蹴り落としたことで怯み、バレーダはネオデアークへ逃げていく。

セイザーX・第三十三話

第三十三話「信じあう仲間」

[ネオデスカル:ネオデスカル]

 演出:米田興弘    脚本:河田秀二


<カプセルの意思とは>

ビートル3を眺めながら、前回コスモカプセルによって見せられた映像の意味を考えるケイン。
そこへパトラが現れる。 彼女はどうやらゴルドと喧嘩してしまったようだ。
一方別の部屋では拓人とレミー。 意識が戻ったが左手を怪我していた。
レミーを眺めてつぶやく拓人。 俺は戦う以外に何かできないのかな?と。


シャークベースではセイザーXを集めシャークが今後の方針を告げる。
ダークアルマーを破壊したのはいいが、まだ月面に何かがあるかもしれないとシャーク。
そこへ拓人は、再三三将軍を宇宙へ帰そうと提案する。
それは許さんと一蹴し、 やはりコスモカプセルによって作られた未来はコスモカプセルでしか変えられないとシャーク。
そこへケインが、前回カプセルによって自分たちの身に起こったことを告げる。
コスモカプセルが意思を持ち出していることを把握しているシャーク。 何が起こるかは判らないぞと改めて注意を促す。