2014年12月31日水曜日

ジャスティライザー・第二十六話

第二十六話 「蒼き星の勇者、再び・・・」

[幹部:ゼネラルバッカス]

監督:鹿島 勤    脚本:浦沢義雄


<ジャスティパワーの謎>

冒頭。ハデス戦艦ではハデスがゼネラルバッカスへ
シロガネとジャスティパワーの秘密を暴くよう指示を出す。

一方、気絶した澪を取り囲む一同。
翔太や真也がシロガネの力にすっかり気を良くしてしまっている。
だが、ユカだけはどうにも腑に落ちない様子。

翔太が外に飛び出し、ハデスやバッカスなんかやっつけてやる!と息巻くと
直後にバッカスが登場する。
通信で他の二人を呼び出している間、ザコールたちと戦うグレン。
やがて合流したカゲリとガントだが、三人揃ってもバッカスには太刀打ちできず。

そこで三人心を合わせてシロガネに変化しようとするのだが、二度試みて二度とも爆発して終わる。
やがて呆れたバッカスの攻撃を浴び、一時撤退を余儀なくされる三人。
一体何が足りないのか、それは・・・。

ジャスティライザー・第二十五話

第二十五話 「まぼろしの勇者」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・ツインズナイト兄弟登場

監督:鹿島 勤    脚本:浦沢義雄


<ジャスティパワーの示す新しい力>

冒頭。澪がジャスティクリスタルの光を浴びつつ物思いにふける。
力が力を呼び、争いが争いを生むのであれば、自分たちが本当にするべきことは何なのかと自問する。

ハデス戦艦内では、デモンナイトが死んだのではとその安否を疑うハデスだが
バッカスはすぐさまデストコマンド・ツインズナイト兄弟を呼び出す。
今度こそジャスティライザーを抹殺するために。

一方、澪がクッキーを焼いている。
澪は以前真也に庇われたことなどを思い出しては真也に想いをはせる。
その真也も、釣りをしながらもどことなく呆けている様子。

伊達電器店ではそのクッキーの試食を翔太、真也、源太郎に対して薦める。
のだが、そのクッキーらしからぬ味に表情を歪める三人。
やがてそれぞれに用事を思い浮かべ退散。
ユカは先に試食したようで、ゲンナリした表情を浮かべて見つめる。
そこへ麗香が現れクッキーを食べると、実に美味しそうに頬張る。
そしてその流れで外でランチへ出かける女性陣。

ジャスティライザー・第二十四話

第二十四話 「ライゼロス破壊計画!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・ブルガリオ登場

監督:大津 是    脚本:天沢 彰

<円>

冒頭。伊達電器店バックヤードでは翔太が源太郎から綺麗な円を書くように厳命される。
これは伊達流剣術の極意として重要な要素であると源太郎は言うのだが。
澪いわく「円は天と地の調和である」としており、すなわち精神集中により己を高めるための訓練であろうと言う。
とは言いつつもいまいち身の入らない翔太は、麗香のバッグに入っている映画のパンフを見つけ
一緒に映画を観に出かけていってしまった。

一方神野は、前回澪を倒せなかったことに屈辱を覚え、柱にナイトシュバートを打ち込むも破壊できない。
そんな姿をゼネラルバッカスになじられてしまう。 そして新しい指令・・・ブルガリオを使ってのライゼロス破壊計画を遂行するよう命令する。

映画を観終わった翔太たち。車に乗り込むとそこには既にデモンナイトが居た。
澪を追いかけるデモンナイトだが、グレンが追いつき戦いにもつれ込む。
しかし、剣の腕前では勝負にならず逆に右腕に大怪我を負ってしまうグレン。
澪に斬りつけようとしたそのとき、デモンナイトの左腕のクリスタルがまたも共鳴しもだえ苦しむ。
ガントたちが駆けつけたため一時撤退。

右腕が使い物にならなくなった翔太だが、左腕で円を描く練習を続ける。
そんな中、街中に巨獣ブルガリオが現れたと源太郎が叫ぶ。

ジャスティライザー・第二十三話

第二十三話 「みんなの心、ユカの心」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・バスキ
デモンナイト登場

監督:大津 是    脚本:天沢 彰

<女デストコマンド強襲>

冒頭。定期テスト前に勉強中の翔太。
しかし勉強は不得手の翔太はユカと軽く言い合いになる。

参考書を買い込んだユカと澪。その帰り道でデストコマンド・バスキの奇襲を受けるユカ。
高速移動を行い、カゲリを翻弄する。
一通りダメージを与えた後、今度は澪へトンファーを投げつけるがそれをデモンナイトが防いでしまった。
そうして翔太と真也が駆けつけたが、デモンナイトとバスキは撤収してしまう。

ハデス戦艦では何故自分の攻撃を防いだのかバスキがデモンナイトに詰め寄る。
しかし、バッカスはどちらがジャスティライザーを倒しても構わんと意に介さない。

スピードで負けたことでショックを隠せないユカ。
その間通信を行わなかったことを叱責する真也と翔太が口論を繰り広げる中、
ユカは自分がすばやくなれば文句はないでしょ、と飛び出してしまう。
そして・・・
走りこみの特訓で、少しでもバスキとの差を縮めようとするユカ。

伊達電器店では、澪が自分の役割について思い悩んでいた。
ノルンの言葉を待つ以外にない自分に、何が出来るのだろうか?

ジャスティライザー・第二十二話

第二十二話 「激闘!立ち上がれ真也」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・キングゼロ登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<大学生・平賀真也>

冒頭。
ハデス戦艦内では、諜報任務から外れ正式に実行部隊へ編入されたデモンナイトが
新たな指令を拝命する。それは巨獣・キングゼロを使ってのジャスティライザー攻略だが
ガントをデモンナイトが倒し、他の二人と幻星神はキングゼロに撃破させるというものであった。

公園。理緒と麻美と待ち合わせていたユカ。
映画を観にいく話だったはずが、城南大学へシン様を観にいくツアーへ変更されてきょとんとするユカ。
そのシン様というのは真也のことである。
理緒たちは合コンのセッティングも頼もうとしていたようだが。

城南大学では、大学の見学へ翔太と徹が訪れていた。
受験の前に学校の下見に来たようで、真也と落ち合って談笑する。
そこへ教授が現れ、ロボット工学の権威というペーターゼン博士の特別講義があることを真也に告げる。
博士はどうやら真也の論文を読んで気にかけていたようで、真也にも会いたいとも告げられる。

そしてユカたち三人も現れ、シン様ツアーを開始。
呼ばれ慣れないために噴出す真也だが、翔太たちと理緒たちが騒いでいるスキに
真也はこっそりその場を抜け出そうとしている。

ジャスティライザー・第二十一話

第二十一話 「暗黒騎士デモンナイト!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<麗香の想い>

冒頭。花屋で花束を買い求める澪。麗香も居る。
しばらく花を見続ける澪だが、そこに神野が現れる。
澪と一度ゆっくり話をしたかったと言う神野だが、麗香もまた疑いの目を向けている。
連絡先を渡すのだが、麗香がそれを横取りして店を後にする二人。

伊達電器店ではそのいきさつを他の三人に話すが、
澪が、神野はひょっとしたらジャスティライザーじゃないかとすら言い出したと麗香が言う。
もうちょっと神野を信じるべきじゃないかと言いあう澪とつい感情的になってしまい、出て行ってしまう麗香。

澪は麗香に甘えていたくないんじゃないかと後から追いついたユカはフォローするのだが、
麗香自身は何か思うところがあるようだ。
夕方までに帰ると言い残してその場を去る麗香。

一方伊達電器店に残った澪と翔太。
今の麗香は疑り深くなりすぎなんじゃないかと澪は指摘するのだが、
源太郎そんな麗香を、純粋でお人よしな澪のままでいてほしい一心で守ろうと必死になっているんだと諭す。
その言葉は澪にどう届いたのだろう。

夕暮れ迫る街中では、神野と落ち合う麗香。
約束が違うとその場を立ち去る神野だが、それを追いかける麗香。しかし・・・
いつの間にか神野が背後に回り気絶させられてしまう。

伊達電器店の店番をしていた澪の携帯に、麗香の携帯からメールが。
神野の話を聞くことにしたので、一人で来て欲しいという文言だが。
そのメールは神野によるものであった。

ジャスティライザー・第二十話

第二十話 「追憶、守るべきもの」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・デスタラン登場

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<親子の隔絶>

冒頭。科学技術省内で一組の夫婦がライゼロス他のデータを閲覧していた。
彼らは平賀博士と呼ばれていた。

一方、大学内で神野と会う真也。
ハデスの手がかりを調べていた真也。ハデス打倒の手がかりを探していたのだが
そんな真也を神野は「なんのために君は戦っているんだ?」と問いかける。
その問いかけが頭の中から離れない真也。
伊達電器店で翔太たちに何故戦うのかたずねるも、答えが見出せず飛び出す真也。
続いて澪と麗香も追いかけていく。

真也が橋でたたずんでいると突如黒い車が横付けしてくる。
黒服の男たちに促されて、別の場所を見やるとそこには真也の母が。先ほどの科学技術省内で
幻星神のデータを閲覧していた夫婦でもある。
しかし、俺に母親は居ないと怒鳴りその場を立ち去ってしまう。

科学技術省では、真也の父こと平賀博士がつぶやく。
だから逢わないほうがいいのだと言ったのだ。我々が捨てたのだから今更あったところで
お互いに傷つくだけだろう、とも。
母はなお未練を残した表情を浮かべる。

ジャスティライザー・第十九話

第十九話 「脱出!生きる力」

[幹部:ゼネラルバッカス]

デストコマンド・デスタラン
巨獣・レオガイアス登場

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<ノルンの遺したもの>

冒頭。海岸沿いで澪はジャスティクリスタルを介して何かを念じているようだ。
そこへ神野が現れ、次いで真也も現れる。
澪は、再びカイザーハデスを封印できる方法をノルンに尋ねようとしていたのだが
全くその音沙汰が無かったようだ。
その会話の中、ノルンの名前に反応する神野。450年前に死んだことまで知っていた。
神野に対する謎が強まる中、新たなるデストコマンド・デスタランが現れる。

装着しデスタランの攻撃をかわすガント。その最中カゲリ、そしてグレンも合流。
しかしデスタランは真っ向勝負をせずに退却してしまった。

神野司郎、彼は一体何者か?

ジャスティライザー・第十八話

第十八話 「燃えろ、必殺剣!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デストコマンド・ギルモンド登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広

<謎の男>

伊達電器店。
ブレイジングフレイムが破られたことでそれとなく麗香が皮肉を言うが
翔太はその場を繕うかのようにハラが減ったと外へ出てしまう。
出かけた先は神社境内。ギルモンドのスピードにあわせるために特訓を始めていた。
その様子を見ていた澪とユカだが、さらにその近くで黒ずくめの男が翔太を見つめていた。
翔太の特訓を見かけ、徹がやってくる。
どうしても隠し事をいえないんならもう聞かないけど、特訓には付き合うと徹。

一方、澪は真也と出歩いていたのだが街中で再び黒ずくめの男を見かける。
それを尾行した二人だったが、地下駐車場のような場所でフイに声をかけられてしまう。
男は自らを神野司郎と名乗り、「君たちの、味方・・・?」とつぶやく。
ステラプレートとステラアレイのことをよく知っていた彼を訝しがる真也と澪だが、突如ザコール襲来。
真也が装着して蹴散らすことに。

神社境内では、徹の投げるボールに翔太がブレイジングフレイムの構えで打つという特訓の最中。
しかし構えのせいで合わせづらいんじゃないか?という徹。
剣道のことは源太郎に聞けばいいんじゃないかとも告げたが、親父の力を借りずに勝ちたいんだときっぱり拒否する翔太。
そんな中、徹はチャンバラ映画で見かける居合い斬りなんかいいんじゃないかとアドバイスし
何かをひらめく翔太。

2014年12月30日火曜日

ジャスティライザー・第十七話

第十七話 「デストコマンド襲来!」

[新幹部:ゼネラルバッカス]

デストコマンド・ギルモンド登場

監督:石井てるよし    脚本:稲葉一広

<新しい戦い>

冒頭。ハデス戦艦内にて体力を回復させたハデスが、ジャスティライザー抹殺を宣言する。

それからしばらく経って、一機のUFOが大気圏内に突入し地球へ飛来する。
伊達電器店で留守番をしていた澪のジャスティクリスタルが光り輝く。
それと同時に、北極のオゾンホールに異常な拡大が確認されたという
アメリカ宇宙環境調査局からの発表がテレビニュースで流れる。

ハデス戦艦内では、新たなる幹部・ゼネラルバッカスが部下数人を引き連れてハデスに謁見。
いよいよハデスとの新しい戦いが始まろうとしていた。

一方伊達電器店では、ジャスティパワーの特性などを澪に訪ねる真也。
ハデスとの戦いに備え、ジャスティパワーを戦闘に有効活用したい考えのようだが
ユカはそれは違うんじゃないかと口を挟む。今までも澪や源太郎を守るときのみに
その力が発露されたのだから、戦うだけの力ではないはずだとも。
真也は、それでも現に俺達はジャスティパワーで戦っている(=ジャスティライザー)じゃないかと反駁するのだが
翔太の仲裁で言い合いはストップ。
ジャスティパワーに関する謎は、澪自身にもわからないようだが・・・。

ジャスティライザー・中間総評:ドクターゾラ編

ここでは、「幻星神ジャスティライザー」第一話~第十六話までをおさらいしつつ
中間総評を行う。


【無難な滑り出しと、キャラクタードラマ】

前作「超星神グランセイザー」の評価でよく言われている
「人物が多過ぎる」という部分は、スタッフ側にとっても思うところがあったようで
このあたりは川北紘一も自著で触れていたほどである。
そこで、本作は思い切り登場人物を減らす方向へシフト。
装着するキャラクターだけで見ても1/4もカットしている。
その分前作評価の「人物が多い」に内包されていた「キャラクタードラマが希薄」という欠点を補うこととなった。
とまあ、現象面だけを見ればこういうことになるのだが実際はというと。

ゾラ編(以下今回)に関してはジャスティライザーの3人と澪・麗香そして源太郎の六人のキャラクターを提示しつつ掘り下げていく構成が取られている。

直情径行ではあるが人はいい翔太。
理知的かつ分析家の真也。
年頃の女の子らしい内面を持つユカ。

上二人はキャラクターの傾向というか属性というようなものが充分描ききれているのに対して
ユカは良くも悪くも「等身大の女子高生」的側面のほうが強く、翔太や真也に比べると
思いのほかキャラクター性は強くないことが伺える。
もっとも、これはこれでユカ自身が「ジャスティライザーの力と使命」に対して思い悩むという
現実的な側面を担当していると考えれば、それほど悪いものではない気もする。
なにせ他の二人はあっさり受け入れているのだから。

とりわけ真也は「何もわからないのに勝手に戦いの道具にされるのはイヤだ」と考えており
どこかジャスティライザーの力を持った自分というものを冷静に受け止めつつ、しかし状況は俯瞰して見ているキャラクター描写がなされている。
翔太も翔太で「困ってる人が居たら見捨てられないでしょ?」というシンプルな一言で
ジャスティライザーとして戦うことをうけいれている。

この対照的な二人のバランスを取る存在がユカと言えよう。
何せ大してジャスティライザーの力と使命について悩んでない二人と違い、ラクロス部主将という立場と、代表選手にもなりたいという希望と
ジャスティライザーという現実の板ばさみになって悩んでいるのがユカであり、
このあたりは話が進むに連れて散発的に出てくるところからもうかがい知ることが出来る。
普通の感性の少女をヒーロー側に配置することで、ジャスティライザーというもう一つの現実が際立つといってもいいだろう。

澪や麗香はまだこの時点ではそれほどキャラクターを掘り下げられているとはいいがたい。
源太郎は翔太の父ということもあり、それなりに絡みも多いせいかそこそこ描写は多い。

ジャスティライザー・第十六話

第十六話 「吠えろ!幻星神ニンライザー」

[幹部:ドクターゾラ]

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<復活・カイザーハデス>

前回からの続き。
プレートを渡さなければ三人をなぶり殺しにすると脅すゾラ。
それを見かねた澪は、プレートをかざしてあゆみ寄ろうとする。
それを静止しようとする源太郎だが、止めに入った際ににプレートを落とす。
澪への攻撃はジャスティパワーにより守られたが、プレートは破壊されてしまった。

ついに、カイザーハデス頭上のプレートが破壊できるようになったゾラ。
異次元空間を用いてワープし、ハデスの元へ移動するゾラ。
当然ジャスティライザーはその場所までいけないのだが・・・
突如澪が輝きだし、三人と共に異次元空間の中へ消えていく。

ゾラたちの元へ駆けつけた四人。ついに直接ハデスと対面することに。
しかし、ゾラが急ぎプレートを破壊することで遂に封印が解除されてしまう。
そのゾラへ必殺技を浴びせる三人。背後では封印が解けて間もないカイザーハデス。
ブレイジングフレイムを浴びせ、ヒザを付かせたが致命傷を与えているわけではない。

そんなハデスへ澪が叫ぶ。ジャスティライザーは地球の意思・ジャスティパワーに守られている。
ジャスティライザー居る限りお前の手に地球は渡さない!
ハデスは剣から黒い光線を浴びせるが、ジャスティパワーによるシールドで守られる。
だが、直後にもとの次元へ戻っていった四人。

ジャスティライザー・第十五話

第十五話 「脅威!ジャスティパワー」

[幹部:ドクターゾラ]

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<最後の戦い>

冒頭。 残りのステラプレート破壊をカイザーハデスに誓うゾラ。
それさえ破壊できれば、ハデス頭上のプレートも破壊できるようになり、ステラアレイは消滅
カイザーハデス復活が実現することとなる。

神代山。
ジャスティライザー三人が向かった先だが、そこに最後のステラプレートがあると
真也が断定したのだが、そこにカイザーハデスが居ること自体をまだ知らないようだ。

一方の伊達電器店では、澪が突如何かを感づく。
最後のステラプレートがカイザーハデスの頭上にあることをいち早く察し、
このままでは三人とも命に関わるとして澪たちも神代山へ急ぐ。
ステラプレートを携えて。

そして山へたどり着く翔太たちだが、早速ドクターゾラを発見し翔太が追いかける。
次いでザコールも現れ、真也が引き受けユカは翔太を追う。
翔太は、ゾラを見失ったようだが突如目の前にあらわれ襲い掛かられる。
しばらく斬りあっていたのだが消滅。 ユカが通信するが・・・
そのユカの目の前にゾラが現れる。
そうして、グレンとカゲリの二人を交互に相手するゾラ。

ジャスティライザー・第十四話

第十四話 「秘策!敵を欺け!」

[幹部:ドクターゾラ]

サイバーナイト・ラジメウス、ガンデロン登場

監督:石井てるよし    脚本:天沢 彰

<父親の情>

病院。源太郎がここに運び込まれていた。
医者からは2日もすれば退院できるだろうと、その容態はさして問題ないことを告げられる。
安堵する一同。

翌日の病室では、源太郎が翔太にたいして何故ジャスティライザーだったことを隠していたのかを
問い詰めると、うまく説明が伴わないのかしどろもどろになる翔太。
しかし、源太郎は「人様の役に立っているのか」とつぶやき、それなら堂々としていればいいじゃないかと翔太を励ます。

そんな一部始終を病室の外で聞いていた真也とユカ。真也は「あれが父親というものか」とつぶやいてその場を後にする。

退院。翔太と源太郎がじゃれあいながらバイクで帰宅する最中、ラジメウスが三度目の奇襲。
真也たちに源太郎を預け、一人で戦う翔太。
水に気をつけろという真也のアドバイスを受けるが、いまいち飲み込めていなかったようだ。
しかし、水溜りをつかった分身と本体の足元を見て気づいたのか、本体めがけてブレイジングフレイムをたたきこみ勝利する。

ジャスティライザー・第十三話

第十三話 「源太郎危機一髪!」

[幹部:ドクターゾラ]

サイバーナイト・ラジメウス
巨獣・ギルモネ登場

監督:石井てるよし     脚本:天沢 彰

<残りのステラプレート>

冒頭。ハデスのアジトでは
ゾラが残り2つのプレートのありかを投影映像で映し出す。
一つは街中だが、もうひとつは・・・ カイザーハデスの頭上。

伊達電器店バックヤードでは、一同がプレートを前に様々考えをめぐらすのだが
そこに源太郎が入ってきそうになり、あわてて足元のバッグに隠す翔太。
今日は店休日なので草野球へ出かけるということで、支度をして出て行くが
そのとき翔太がプレートを隠したバッグを持っていってしまった。

野球場ではバッグの中にあったプレートをいぶかしげに見ていた源太郎。
翔太たちがあわてて追いついたとき、サイバーナイト・ラジメウスが襲来。
源太郎の前では装着できない翔太たちは、後から合流した澪たちの車に無理やり源太郎を詰め込んで離脱。

装着してラジメウスと戦うのだが、形勢不利を悟ったラジメウスは分身して応戦。
斬っても斬っても水しぶきを上げるだけで有効打を与えられない。
やがて、水溜りの中へ消えていくラジメウス。
真也や源太郎が合流し、翔太たちの身を案じたまま倒れこむ源太郎。

ジャスティライザー・第十二話

第十二話 「襲撃!二大怪獣!」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ガーディアス
巨獣・バグリアン、デッドラー登場

監督:池田敏春     脚本:河田秀二

<ミョルニルのプレート>

病院。
ダメージを負ったユカが搬送されていた。
落武者風の青年は、武田広之。先祖代々ステラプレート・・・彼ら一族は「ミョルニルの板」と呼んでいたが
それを守り続けていたのだとか。
両親とは幼い頃に死別、彼の超能力はそんな両親が残したものであると言う。
ミョルニル・・・北欧神話の女神にして、別名ノルンとも呼ばれるが・・・
そのステラプレートは、今ライゼロスのコクピットに格納している。
おそらくゾラたちは奪いにこれないであろうと真也が残していったのである。

病室で、ユカに自分の身の上を語る広之が突如叫びだす。
ヤツらが来る、と。
病院を抜け出す一同。駐車場でザコールとサイバーナイト・ガーディアスに遭遇し戦闘。
ガーディアスは不思議な力・・・ 念動力や体の分割による攻撃回避などで
ジャスティライザーを翻弄。しかしそのうちに退却してしまった。
ここにはプレートはないと察して撤退したのだとガント。

その上で、次のプレートを破壊して回る作戦にシフトしたのではと感じた真也は
広之の超能力を頼りに次のプレートを守りに行くことになった。

2014年12月29日月曜日

ジャスティライザー・第十一話

第十一話 「ユカ、絶対絶命!」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ゼッカード
巨獣・バグリアン登場

監督:池田敏春    脚本:河田秀二

<山中捜索行>

とある山道前。ステラプレートが此処にあるだろうと真也が割り出し、探索を開始。
ユカと翔太の口論から、3人バラバラに山中を捜索することになる。
しばらくユカが山道を歩いていると、目の前に落武者のような男が現れる。
彼は、代々ステラプレートを守っている一族の末裔なのだが
突然怪物に襲われたのだという。
彼を山道入口まで非難させるように促し、ユカは一人でプレートの場所まで向かう。
通信でそのいきさつを知った翔太と真也は急いで戻ることに。

ユカがそのありかへたどり着いた頃には、既にサイバーナイト・ゼッカードたちが
プレートを破壊せんと強風を巻き起こしていたが、装着し妨害。
ゼッカードの攻撃がカゲリから外れたとき、プレートが飛び出し落下。
ファントムクラッシュとゼッカードの衝撃波が相打ちとなり、砂埃がまい上がるが
それが消えたとき、プレートもろともカゲリは消え去っていた。

しかししばらく後にゼッカードに捕捉され、さらに攻撃を浴びて装着が解除。
追い詰められたユカは、ガケから飛び降り川へ落ちていく。

ジャスティライザー・第十話

第十話「貫け!信じあう心」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ライノスレイブ
巨獣・トロイドン登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<博士のかなしみ>

冒頭、ある家へ伺う真也とユカ。
孫の健太の親、すなわち博士の娘夫婦の家である。

孫が亡くなってすぐにアパートへ引越し、それからは娘夫婦とは疎遠になったという。
博士は、孫がUFOに攫われたと言っていた件を告げると、博士の娘からは真相が告げられる。
10数年前、病弱だった孫を連れて古い神社へ連れて行った博士。
そこでプレートを見つけたところまでは本当なのだが、
自分が連れ出したことで孫が亡くなったと、責任を重く感じた博士は
「孫はUFOに連れ去られてしまった」と、妄想の世界へ逃避してしまったと真也は語る。
人は強い悲しみなどに直面したとき、その事実を無意識のうちに別の記憶に摩り替えてしまうことがある、とも。

そんな博士を信じて付いていく翔太の身を案ずる一同だったのだが・・・
心配を余所に、楽しそうにUFOの発着場といわれる場所へ向かう二人。
テントを張って、BBQを楽しみつつ自分の祖父はもう亡くなったとつぶやく翔太。
星空のもと、プレートを出すとプレートの赤い石が輝きだす。
博士は、これはオリオン座の力が秘められていると説明。

一方真也たちは、ステラプレートの謎を推測しつつ
それまで発見・破壊されたステラプレートの場所がオリオン座の星の位置と一致することに気づく。
そして、ステラプレートには地球のジャスティパワーと同等の力がこめられているのではないかとも。

ジャスティライザー・第九話

第九話「オリオン座の秘密」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ライノスレイブ登場

監督:米田興弘  脚本:河田秀二


<オリオン座の謎>

伊達電器店。
真也はステラプレートに刻まれた線と、その中にある丸い部分からオリオン座との関連を指摘する。
それに沸き立つ翔太とユカだが、だからといって何故ドクターゾラたちが必死になって
プレートを破壊するのか、そのあたりの理由は解らないまま。
せめて理由さえ解れば先手も打てそうだが現状は後手に回る一方だとも。

真也やユカをよそに、翔太は少し手がかりが見つかったことで勢いづき
俺が一人で謎を解き明かす!とまで言い切る。
しかし、真也が言うようにオリオン座との関連が見えそうなだけで
具体的な要素が何一つ見当たらないために勢いは空回りする一方。

そんな翔太を見て源太郎は、近くに住むオリオン座博士・二宮老人を紹介。ユカと共に家に向かう。
いかにもな風体の老人が家から現れ、翔太たちにオリオン座と、宇宙人、そして
連れ攫われたという孫の話などが話された。
宇宙人とUFOが現れたという証拠を見せようと、博士とともに古い神社へ向かう翔太たちは
そこでステラプレートを見つける。
と同時に、いつの間にか潜んでいたザコールと遭遇し戦闘へ。
博士は孫のことをザコールに聞くも返事は無く。やむを得ず翔太は気絶させ、ついで装着へ。
ザコールを追い払った翔太たちは、同時にステラプレートを手に入れることとなった。

ジャスティライザー・第八話

第八話 「出現!幻星神ジュウライザー」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・アーマーガンナー登場

監督:鹿島 勤    脚本:稲葉一広


<戦いのわけ>

冒頭。伊達電器店。
麗香は澪を連れて星神島へ帰るつもりだったのだが、澪は翔太たちのいる東京に残ると言い張る。
天堂家としての役割は終わっても、自分自身の役割はまだ済んでいないと言い張る澪。
あくまで翔太たちジャスティライザーと共に戦うつもりのようだ。

真也は自宅で、ステラプレートの情報を集めている。
古代遺跡を紹介するサイトを覗いていると、ステラプレートによく似た板のある遺跡を見つける。
場所は三日月湖。早速翔太とユカを引き連れる真也だが、
ゾラたちの目的が解らない以上慎重に、効率のいい戦いをするべきだと提案する真也に対して
降りかかる火の粉は払っていけばいい、戦うのが怖いのかと詰め寄る翔太。
話が平行線を辿り、翔太はユカとともに立ち去る。

その分かれた瞬間を見逃さないゾラは、ザコールを使って二人を襲わせる。
ザコールを蹴散らすのだが、その様を見た真也に怒鳴られる翔太。
ザコールを捕まえて問いただそうとでもしていたのか、手がかりを無くした事で怒りを隠せなかったようだ。
その二人と別れ、今度は澪と直接三日月湖の遺跡へ行こうとする真也。
ステラプレートを直接澪に見せることで、澪の記憶の奥底に眠る情報をひきだせるかも、という推測を
パソコンを用いたたとえで澪に語る。

三日月湖遺跡。
澪は、真也が自分のことを信じてくれるのかと思ったが
その真也は「正確な情報を知らないまま勝手に戦う道具にされるのは御免だ」と言う。
自分がなぜ戦っているのか、戦う相手は何なのかを見極めたいのだろう。
そんな会話のさなか、ザコールとアーマーガンナーが遺跡発掘チームを急襲。
急いでインローダーで他の二人を呼び出す。

ジャスティライザー・第七話

第七話「危機!ハデス復活計画」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・アーマーガンナー登場

監督:鹿島勤  脚本:稲葉一広


<ノルンと天堂家>

冒頭。古文書をひもときながら
「天堂家は450年前、ノルンを手助けしたことでジャスティライザーの力と秘密を託された」
と澪が語る。
クリスタルを手に持ちジャスティライザーの「勇・智・仁」の力について触れた上で
ジャスティパワーは地球自身の意思であるとも述べる。
もっとも澪もそれについては明確な答えを持っていないようだが。

一通り話が終わったと思いきや、巨大なメカが街中を破壊しつつ移動。
気づいた五人は、そのメカが向かう場所へ先周りし公園のような小高い丘へ。
装着してザコールを蹴散らし、ガントが丘の上へたどり着いたその直後メカが現れ
丘にあった柱を破壊・飛び出した石版をも砕いてしまう。
その状況を見るやライゼロスを呼ぼうとするもメカはすぐに消え去ってしまった。

カイザーハデスのアジトでは、そのハデスを囲っていた光の一つが消え去ったの見たゾラが
「ノルンはステラアレイを使って封印していたようだ」とつぶやく。
それは、規則的に配置されたステラプレートによって生み出される特殊なシールドだと言う。
地球破壊によってカイザーハデスの復活を目論んでいたらしいゾラだが
封印の原理を知りその目的を変更。ステラプレートの全破壊をサイバーナイト・アーマーガンナーに指示する。

2014年12月12日金曜日

夢の最果ては…

どんな物事にも終わりというものがあり、「物」の中には当然映像作品、それに携わった人間も含まれる。
何時までも在り続けてほしいという思いは虚しく、
空を貫く極彩色の光芒のように、一瞬綺麗に煌いて寂しげに消え去っていく。
映像は何時までも残り、同好の士の間で語り継がれていく中で
時折、それにたずさわった「人物」の名前も思い出されていくだろう。
それは、ダイナミックな爆発と破壊の恍惚の後に来る余韻のように。

この「超星神シリーズ」で、まさかそんな感傷を抱くとは予想だにしなかった。
今は言葉を手繰ろうとしても、何も思い浮かばない。


特技監督・川北紘一氏のご冥福をお祈りいたします。

2014年9月21日日曜日

ジャスティライザー・第六話

第六話「見参!幻星神ケンライザー」
[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ギルドロス登場

監督:石井てるよし  脚本:上代務

<この力に悩む>

冒頭。
前回ラスト間際で強化復活したドクターゾラと、新たなサイバーナイト・ギルドロス。
ギルドロスにはゾラが直接ジャスティライザーと戦ったデータが反映されている上で
さらに彼等を上回る力を持たせていると語るゾラ。
ギルドロスを送り込むゾラには自信すら伺えるが。

翔太とユカは真也についてとりとめのない会話をしていたが、源太郎が横に割って入ってアドバイス?を二人に語る。
しかし話が長いことに辟易している翔太はユカとともに脱出。 そのうちユカだけ城南大学へ赴くと、
フットサルのキーパーとして汗をかいていた真也を見かける。意外とアクティブな一面もあるようだ。
フットサルの練習後、真也と話し合うユカ。翔太たちと戦うことに不安があるのか?と問うユカだが
真也は「自分たちになにが出来るのか考えているだけ」と答える。
ジャスティライザーとしての力を得たことで、彼自身も戸惑いがあったようだ。

そんな二人を、ギルドロスが襲う。
ゾラが冒頭で語っていたように、ガントとカゲリの行動を読みつつ戦いを優勢に運ぶギルドロス。
不利な状況を悟りガントはグレンを呼ぶようにカゲリを促す。
インローダーの通信を受け城南大学へ向かう翔太。やがて間に合いグレンへ装着。
コンビネーションでギルドロスを粉砕したかと思いきや、巨大化を行うギルドロス。
その見た目も怪獣然としたものへ変貌を遂げる。

2014年6月8日日曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【8】

このblogを立ち上げてからはや1年。
最初は1年駆け足でレビューをしてやろう、とひそかに息巻いていたのだが、気が付けば
ジャスティライザーの5話までで留まっており、これは放送ペースで考えれば週に一回のレビュー、という体たらく。
言い訳がましいが、他に集中したい趣味や物事、仕事という「もっと優先順位の高い現実」が立ちふさがっており
いかんせんこちらへ割く力が余っていないという点がいかんともしがたい点だ。

もっとも、まだ自分自身がこのblogを閉じるつもりも無く、閉じるにしても最低限このシリーズの全話を
レビューしきってから閉じるというか、放置したいとも思うわけで
以前どこかで書いたが、それこそが自分としての「自称ファンの矜持」を満足させる行為だからだろう。

とはいえ一つ自分の中で否定しがたい部分もある。
それは、「ヒーローものへの興味が完全にうせている」ということ。
【7】でも書いたが、セイザーXが終わってからヒーローものへの熱意は急激に萎えしぼんでしまい
なんとなしに新作の情報が右から左へ、というくらいの興味のなくなり方をしている。
どっちみち東宝は新作を作るつもりもないだろうし、そもそもスポンサーも居ないわけで・・・。
去年の10周年も、案の定なんの動きも無かったあたりはせつなさというより
もはや「仕方の無いこと」という境地のような、そもそも興味が薄いような気もしている。

2014年5月18日日曜日

ジャスティライザー・第五話

第五話「三人の勇者」

[敵幹部:ドクターゾラ]

監督:石井てるよし  脚本:上代務


<何が必要なのか>

冒頭。ドクターゾラは三人もジャスティライザーが居たことが予想外だったようだが
その三人を自らが始末して見せるとカイザーハデスへ告げ、消え去る。

神社の境内で訓練に励む翔太。前回のガントからの叱責が頭に引っかかっていたようで
やや苛立ちながら打ち込んでいたが、背後から来た源太郎を三度目の正直で撃退・・・
なのだが、今度はからかいではなくユカを案内しに来たようだ。
ガントに会おうと翔太に提案するも、その翔太はいまいち乗り気ではない様子。

京南大学。ここでは理緒と麻美が大学ラクロス部を見学に訪れていた。
その帰りに敷地内を歩く真也と遭遇。前回のボールの件で改めて礼を言うのだが
二人に対して「真田くんに、戦い方をもっと考えろと伝えてくれ」と言い残して立ち去る。
そして高校。ここで初めて翔太とユカの高校が「都立聖台高等学校」であることが判明する。
先ほどの言伝をユカに告げる麻美たちだが、言った人間が真也であることに疑問を感じ考え込むユカ。

翔太と再び会い、ガントは真也ではないか?と予想し
真也に会ってみようと再度提案するユカだが、翔太は相変わらず不機嫌そう。
それなら自分ひとりで行くといい、京南大学へ向かっていくユカであった。

ジャスティライザー・第四話

第四話「敵か味方か!?第三の男」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・モルギレス登場

監督:鹿島勤  脚本:上代務


<強化>

冒頭はハデスのアジトより。
前回撃退されたモルギレスを強化し再度送り込むゾラ。
ジャスティライザーに仲間が増えようとも必ず始末してみせると、カイザーハデスへ
その勝利を宣言するゾラ。

一方ユカは、学校にてラクロスの都大会に向けて練習中。
理緒のパスがあさっての方向に飛んでいったことを叱責するユカだが
その表情は明らかに余裕のないもの。
そして翔太は神社の境内で竹刀を持って訓練中。
だがまたしても源太郎に見つかりからかわれる。
「オヤジみたいにひねくれちゃ居ないんでね」と悪態をつく翔太とじゃれあう源太郎。

部活帰りのユカたちだが、ユカがまだ納得がいかないようで
再度理緒とパスワークの練習をしているのだが、やはりボールがユカを飛び越してしまう。
ボールは、とまっている白い車へとぶつかる。
車からは真也が現れ、ユカと対面。何か言いたげだったがボールを返しそのまま判れる。
ユカたちは別の場所へ移動したが、真也の車も去っていったところでモルギレスが姿を現した。
ユカを追うモルギレスだが、ユカは気づいていない・・・。

真也の車が、ランニング中の翔太を横切っていく。
翔太を認めた真也だったが。

2014年3月25日火曜日

ジャスティライザー・第三話

第三話「第二の戦士 カゲリ参上!」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・モルギレス登場

監督:鹿島 勤     脚本:上代 務

<日常>

ユカの自宅では母が朝食の準備を終え、ユカと弟・タカシを呼び出している。
食卓には先日の戦いを伝える新聞。
ユカの父は新聞記者で、今回の件で社内は大忙しとのこと。
「人間サイズの怪物同士が戦っている」
そんな一文を目にし、表情を硬くするユカ。

カイザーハデスの封印されている場所では、
ドクターゾラがジャスティライザーを「ノルンの過去の遺物」と吐き捨てた上で
サイバーナイト・モルギレスへ翔太を倒すよう指示を出す。
ゾラたちが見つめる投影映像には学校から急いで帰ろうとしている翔太の姿が。
それは光学迷彩を用いて監視していたザコールから送られていたもの。
急ぎ帰宅した翔太はどこへ向かったのだろうか。

伊達電器店では、父・源太郎が帰宅してすぐ何処かへ向かった翔太を追いかけていく。

神社。翔太が竹刀を持ち一人で稽古を行っていた。
その姿を隠れながら見つめる源太郎。
稽古中の後姿を竹刀で軽くはたかれる翔太。源太郎は翔太の焦りを気取ったようだ。
もっと気楽にやれと源太郎は言い放つのだが。

稽古の後、翔太は一人つぶやく。自分ひとりで地球を守ることにプレッシャーを覚えているようだ。
その前に、ユカが現れる。
相談があるということで翔太が話を聞くと、以前(第一話)湾岸に怪獣が現れたときの話。
大暴れする怪獣から逃げ惑っている最中、ユカは蒼い光を見たと言う。
ここから、二人の微妙に食い違う会話が始まる。
自分がまさかあんなことになるとは、と言う翔太に対して
私も、と同意したようなことを言うユカ。
翔太自身は自分がグレンであることがユカにばれていると勘違いしていたようだ。
そんなユカに振り向いた瞬間、空間からモルギレスが現れる。

2014年3月24日月曜日

ジャスティライザー・第二話

第二話「ライザーグレン、見参!」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ザウラス、宇宙巨獣デフロッグ登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広

<一夜明けて>

冒頭。ドクターゾラとサイバーナイト・ザウラスの会話。
謎の赤い戦士および巨大ロボはおそらくノルンが遺したものだろうと推測するゾラ。
カイザーハデス復活のための障害になることは間違いがなく、早急に排除せんと目論む一同。

今日は平日、学校から電器店へ帰ってくる翔太。うかない顔をして店へ入っていくと
ディスプレイされているテレビからは、先程の戦いの模様がニュースとして流れていた。
テレビの電源を切ってしまう翔太。
その一部始終を見ていた父・源太郎は翔太にアドバイスする。
「うだうだ考えてるヒマがあったら一歩踏み出してみろ。答えは後からついて来る」
その言葉を聞いてもなお釈然としない顔をしながら、裏へ下がる翔太。

翔太とユカの高校では、ユカたち三人組が部活の帰りだろうか、学校から帰ろうとしている。
理緒たちに昨日何もなかった?と尋ねるが二人は何もないと答えた。
ユカもまた、なにか思い悩んでいるようだが。

2014年2月3日月曜日

ジャスティライザー・第一話

第一話「出現!幻星神ライゼロス」

[敵幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ザウラス、宇宙巨獣デフロッグ登場

監督:石井てるよし    脚本:稲葉一広

<地球を襲う悪の企み>

OP前。
戦国時代の日本。山の頂にそびえ建つ城が黒煙を上げているその頃、
・・・地球の外ではライザー星人・ノルンによる艦隊と地球侵略を目論むカイザーハデスの艦隊が衝突していた。
そのハデス艦隊の一隻が先ほどの城近くの山奥へ墜落。
一方、城の住人達・・・姫とその侍従たちが、城を後に逃げ出していく。
混乱の中、墜落した宇宙戦艦のことなど誰も知る由もなかった。
そうして450年の月日が経ち────────・・・

現代の日本。
ラクロス部で練習に励む女子高生・真田ユカを眺める伊達翔太とその友人・徹。
ユカを眺めながら、思春期の少年らしい会話に花を咲かせている二人。
翔太はあまり関心がないそぶりを見せていたようだが、
平和でのどかな学園生活の一コマが映し出されている。

所変わって星神島。
この島に代々住み続けている天堂家の当代・天堂澪が居る。
侍従である本宮麗華に促され、家の敷地内にある祠へ手を合わせる澪。
目を下げて祈りを捧げている最中、祠から光が漏れだす。
それに気づいた澪であったが・・・。

その日の夜。
一隻の宇宙船が日本のある山奥へ降り立つ。 そこから出てきたのはドクターゾラ。
部下のサイバーナイト・ザウラスと戦闘員・ザコールを引き連れ、山奥のとある地点を破砕すると
現れた入口の中へ入り込んでいく。
謎の場所の奥には氷付けになっている巨大な物体。 
これをザウラスに破壊させると中から現れたのは・・・ カイザーハデス。
現代に蘇ったハデス、そしてドクターゾラの企みは一体?

2014年1月22日水曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【7】

超星艦隊セイザーX。
三作目にして最終作となった本作だが、当時の第一報を観た時の感覚は忘れられない。
自分の感想を述べる前に、当時セイザーXがアナウンスされ、また第一話が放送されたとき
どれだけの人が覚えていて、またそれについてどのような感想を抱いたのか。
もし当時のことを覚えていたら、どうぞその時のことを思い出していただきたい。
きっと当シリーズに抱いたイメージや、それまでのヒーロー物遍歴によって差はあろうが
だいたい似たような感想に落ち着くはずである。

その時自分が抱いた感想は「色々開き直りすぎて微妙」であった。
動物キャラを用いるという直球さもさることながら、話そのものも良くも悪くも普通のヒーロー物のようになり
それはキャラクターたち(や役者)においても同様の印象を抱いたものだった
さらに言えばEDテーマや「今日の一言」のようにNHKの幼児向け番組のようなノリと
コナミ自身が商品展開時に提示した「ギュっ!と愛情」というテーマなど。

あまりにも子供狙いを打ち出しすぎたために、当時は(ネタとして見る分はともかく)セイザーXで視聴を切ったという視聴者も居たことは想像に難くない。
今にして思えば子供番組なんだからそういう方向に舵を切っても致し方ないのだが
自分の感覚から言ってもちょっと露骨さが鼻についたことをよく覚えている。

役者の部分において、前二作と違い東映などのヒーローもののように
その当時の感覚から言って「イマドキのヒーローもの」に相応しい顔立ちの役者をそろえてきたり
東宝の中でもかなりの部分でモダンなヒーロー物へ方向転換をしたのだろうということは容易に想像はついた。

第一話の後も視聴を続けてみたものの・・・。
本編じたいも、それまでと趣を変えてキャラクタードラマを前面に出した物語作りを強化。
このあたりはジャスティライザーの流れを汲んでいる。
しかし、デスカル三将軍が憎めないキャラクターであったことはさておいても
デスカル→ネオデスカル という流れを見ていてとくに感じたのが
コスモカプセルというキーアイテムでかろうじてストーリーの縦軸を確保してはいるが
物語の構成の拙さまでジャスティライザーを受け継いだ点が、いまいち乗れなかった部分だった。
率直に言うとネオデスカルの連中が出てきてからはストーリーにさほど興味が持てなくなっていたのも事実だ。
「ああ、またこういう流れか」という具合に。

簡単に言ってしまえば、キャラクターに頼りすぎた物語とでも言おうか。

これから、書いてみたいもの

グランセイザーのレビューが終わって、若干気が抜けてしまい
ジャスティライザーのレビューへ移りたくても中々手につかない自分が居る。

レビューのために初めてblogを立ち上げてみたものの、レビュー自体が初めてなため
最初のあたりはかなり荒削りな内容となっており、最近の「総評」にいたっては
削るべき部分が見出せずに、自分の思ったことをただ羅列しただけになっているようにも思えてならない。
とはいえ、率直に感じたことと、少し時間を置いて自分なりに考察した部分
そしてなにより「約10年経った当シリーズを、当時観ていた人間が改めてレビューの形で振り返る」
という目的が前提にあるため、その意味ではそれなりの内容になっているのではないかと思う。

不幸なことに、当シリーズは振り返られることが極端に少ない。
ある程度当時の「実況でガヤガヤ言いつつ見るぶんには楽しい」という価値観に埋もれてしまった点は否めないし
真面目に考察・レビューをしているサイトも他社作品と比べると本当に少ない。
グランセイザーだけしっかりレビューしているサイトはひとつだけ知っているが
ジャスティライザーになると、表面上のネタの部分だけを拾われたり
ダメな面だけをクローズアップされているレビューが散発的に見られるくらい。
セイザーXとなると、ネタとして見られていた点もあったがそのうち評価が一変し、今でもそうだが
シリーズいちの傑作扱いまでレビューがエスカレートしているサイトやブログも見られるようにはなる。

その上で「シリーズ全体を俯瞰した、それなりに真面目なレビュー」というものが
超星神シリーズにおいては皆無といっていい。
匿名掲示板や特撮掲示板などで考察を交えて振り返るなどという事すら行われておらず
(SNSなどでは行われているのかもしれませんが、そっちは疎いので判りません)
また、たまに匿名掲示板で話題が出てきても「当時観た印象」「見たままのイメージ」だけで語られることも多い為
自称・超星神シリーズファンでもある自分としてはそれが不満でもあった。

2014年1月17日金曜日

超星神グランセイザー・個人的総評(改)

ここでは、本作「超星神グランセイザー」全51話を主観でまとめてみることにする。
あくまで個人的な総評である点を断ると同時に、なるべくなら全話を見終えた方の意見も伺いたいところだ。
#最近であればなお良い。



【人物の多さによるドラマの希薄さ】 ’16/8/15 ストーリー部分追記のため改題


本作を評する言葉としてよく言われるのが「人物が多すぎる」だ。
創作物、ことに人間ドラマが主体となって作られる作品において登場人物が多いということは
えてして誰に注目すれば良いのか判らなくなる難点がある。
他の作品なら例えば五、六人居れば、その中で中心的人物やドラマを引っ張る人物を配することで
とりあえずその二人と、他を見ておけばひとまずその作品に集中して見れるわけだが
それも、全26話であれば26話全てに登場していることが前提条件となろう。

本作に関しては、全話に登場しているのが天馬と未加、そして堀口博士の三人のみ。
ついで登場回数が多めなのは仁、豪、蘭、愛、そして洸。
ここで面白いのは仁、豪、洸と愛はその職業上、キャラドラマ上での絡みはなくとも
展開の必要上出しやすいのか、わりと出てくることが多いところか。
蘭は水晶板から古代の記憶を引き出す能力を得てから、ストーリー上で必要な時に出てくるようになる。
それ以外の人物はスポット的に登場するか個人エピソードや全員揃わないといけない話に登場するくらいなもの。
なおこの分類は、第二部で全員が揃って以降のものである。

一応キャラクター描写としては、簡素ながらどういう性格・職業の人物かは描けている一方
深く掘り下げるという点においては第三部でほんの少し描写が行われているに過ぎず
例えば誠や涼子、辰平、剣、蘭そして(第二部だが)直人といった面々はドラマ的にも人物描写的にも
それほど奥行きのある描写がなされているわけではない。
ではほぼ毎回出ているメンバーはどうなのか。
残念なことに、天馬、未加、堀口博士も含めてそれほど人物像を深く掘り下げ切れているとは言いがたい。
人物ドラマ面だけで言うなら洸や仁、豪は割とドラマが描かれているとは思えるが
天馬や未加、博士は話を進める上で必要なキャラクター程度な扱いであり
蘭はその話に動き(特に終盤)をもたらすために機能しているだけに過ぎない。

2014年1月14日火曜日

<振り返りレビュー・グランセイザー第四部編>

これにて全五十一話のレビューが完結した。
総評に移る前に、第四部の振り返りレビューへ移りたい。


【超古代の戦い、その真相とウォフ・マナフ】

第四部で一番の注目点といえばやはり超古代の戦争の真相であろう。
第一話からことあるごとに提示、視聴者にとっても「超古代の地球人は宇宙人の進攻によって滅ぼされた」という
認識が固まっていたのだが、序盤の「絶滅者」ボスキートの復活と
その時水晶板が伝えたもの・・・実は超古代の戦争は、ボスキートに滅ぼされそうになった地球人が
ウォフ・マナフへ助けを求めた結果であり、その戦争の真の姿は「ボスキートVSウォフ・マナフ」という構図が
明らかにされたことで、ストーリーは急に大きな謎を伴ってうねりを作り出す。

ボスキートは他の命を吸い取り、自己増殖を繰り返すことで爆発的に増加。
これを宇宙に拡散させれば脅威になると感じたウォフ・マナフも総力を挙げてボスキート殲滅に乗り出し
一匹を封印した以外は跡形も残さず、超古代の文明を滅ぼしてしまったのだ。

その一匹に目を付け、これをきっかけに地球支配、ゆくゆくは宇宙支配を目論んだのがベルゼウス。
ボスキートが倒されたあとも蘭をボスキートの子孫と誤認させ、殺してしまおうと目論む。
その蘭こそ、実はウォフ・マナフとの交信能力を持っている「交信者」だったから。
蘭を殺すためにブライトンを送り込み、グランセイザー間での疑念をかもし出させるなど
策略家としての一面が強く打ち出されたキャラクターであった。

さらに同じウォフ・マナフに属しながらもベルゼウスとは立場と考えが異なるアケロン人・ルビーを登場させるなど
ウォフ・マナフ側の不協和音も見え隠れしているのも印象に残る。
とりわけ、復活したロギアが自分を利用したベルゼウスへの復讐の為に一時的にグランセイザーと共闘するくだりは
ウォフ・マナフという組織の複雑さも描かれている点であろう。

グランセイザー・最終話

第五十一話「復活の日」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー、ロギア
★<敵>ベルゼウス


<超星神・全滅>

前回からの続き。
ウォフ・マナフの地球総攻撃までのこり僅かとなり、船団が次々と地球へ押し寄せようとしていた。

その地球上、奥多摩山中ではキャブレオンによって残り二体の超星神も倒されてしまう。
もはやキャブレオンに対抗できる戦力はなく、この状況に落胆するグランセイザーたち。
とくに蘭は、交信を成功させられないこともあって酷く自責の念に囚われていた。
しかし博士は言う。もう一度皆で力をあわせれば必ず交信できるはずなんだ。
最後まで、諦めずに頑張るんだ。

誠たち水のトライブは、博士たちとは別地点に居たようで
愛と辰平が誠を探していたのだが、その最中にベルゼウスが地球へ降下。
パイシーズへ装着して戦うのだがベルゼウスには歯が立たず、かるく吹き飛ばされてしまう。
戦いの後、誠が二人のもとに合流。そこで他のメンバーにもベルゼウスの登場が伝えられる。
狙いは蘭に違いない。

2014年1月13日月曜日

グランセイザー・第五十話

第五十話「天馬、死す!」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー
★<敵>ベルゼウス、ゴーギャン


<強襲・最強の怪獣>

ベルゼウスの戦艦内では、前回失敗したゴーギャンが再度のチャンスを乞うている。
そこでベルゼウスは、怪獣キャブレオンを用いてグランセイザーをひきつけているスキにルビーを殺すよう指示。
命に代えても今度は成功させると誓うゴーギャン。

国防省では、天馬が単身でウォフ・マナフへ直訴に行くことを他のグランセイザーに提案。
洸はそれしか手が無いと思っていた、とその決意を後押し。
こうして天馬がウォフ・マナフのもとへ行くことになったその矢先
アンドロメダ星雲から飛来してきた隕石から出てきた怪獣・キャブレオンが奥多摩の山中に現れる。
狙いは蘭に違いないと察したグランセイザーは、急いでキャブレオンを撃退するべく超星神を召還。
グランビークルで他のメンバーも駆けつけようとした時、国防省内で銃撃の音が響く。
その音の先へ向かうタリアスとミトラスは、のこりのメンバーにヴィジュエルを守るよう指示。

ゴーギャンが、ルビーを狙って国防省内に再度乗り込んできていた。
間一髪のところで駆けつけたタリアスとミトラス。
今度はゴーギャンを追い詰めたかに見えたが、ミトラスを盾にバーニングファルコンを防ごうとする。
しかしスネを蹴られ、投げ飛ばされたゴーギャンは結局バーニングファルコンを浴びせられる。

大人しく出て行けと、あくまで戦いを止めようとするタリアスだったが
ゴーギャンは腰につけた自爆装置を使い、少し先に居たルビーもろとも自爆。
これで、ベルゼウスの目的は完遂されてしまった。

グランセイザー・第四十九話

第四十九話「宇宙連合軍進撃開始!」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー、ロギア
★<敵>ベルゼウス、ゴーギャン


<残された時間と手段>

ベルゼウスと、部下のゴーギャンが宇宙戦艦内と思しき場所で話し合う。
蘭よりも先にルビーを抹殺しなければ、ウォフ・マナフへこれまで自分が仕掛けた策謀および
地球を足がかりに全宇宙を支配するという自らの野望が知れてしまえば失脚は免れない。
そうなる前にルビーを殺そうという考えであろう。

国防省。
既にウォフ・マナフの艦隊が行動を開始しかけており、もはや国防省としても対応を決めなくてはならないところまで来ていた。
国防会議では対応の協議中であったが、先ほど終わったようで御園木が呼び出された。
国防省の別室では蘭が水晶板に手をかざして交信を試みるのだが、成果はない。
そうこうしているうちに、残された時間は10時間を切ってしまう。
国防会議の決定やいかに?

いつもの研究室では、天馬と未加が博士にグランセイザーと超星神の本当の役割について話をしている。
「敵の侵略には、力を持って立ち向かわなくてはならないと思っていたがそれは間違いだったようだ」
そういってうなだれる博士に、未加は自分達も同じ勘違いをしていたことを告げ
天馬もまた、ここまで戦ってきた仲間なんだから博士も落ち込んでいる場合じゃないですよ。と励ます。
今自分たちの役割に気づいたのなら、俺たちはまだやれることがあるはずだ。

しかし、まだひとつの疑問が残されたままだった。
クラウドドラゴンからの問いかけ──── グランセイザーがなぜ12人居るのか。
この問いへの答えを博士とともに考えている最中、御園木からの連絡が舞い込んでくる。

2014年1月12日日曜日

グランセイザー・第四十八話

第四十八話「龍の記憶、天の意思」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー、ロギア
★<敵>ベルゼウス、ブライトン、アルゴウル


<雲海の龍>

前回からの続き。
ルビーを担いでいる天馬たちと落ち合う未加。
天馬はルビーを国防省へ連れて行こうとしていた。
とりあえず未加の車に乗り込み、一路国防省へ。

トロイアスと戦っているドルクルスは、攻撃をたくみにかわすトロイアスに苦戦していた。
戦いが進むにつれて、じょじょに当てられるようにはなっているものの
トロイアスの反撃も激しく、戦闘はややトロイアス有利に傾いていた。
この戦いの現場には博士のいる大学が近くにあり、その状況を研究室の窓から眺めてつぶやいていた。
どうしたらこの戦いは終わるのか…。

ユウヒが援護に向かい、にわかにグランセイザー側に有利に立ったかと思いきや
トロイアスの雷撃によりドルクルスは倒されてしまう。
続いてユウヒも大破、分解してしまった。
ギャンズのグランビークルも大破し、辰平が重傷を負う中ようやくガルーダが合流する。
心をひとつにしなければ勝てないと叫ぶレムルズだが、ダイセイザーになるには他の超星神も居なくてはならず
そうこうしているうちにガルーダも撃墜してしまった。

グランセイザーの足並みが乱れている中、クラウドドラゴンとガントラスがトロイアスに立ちはだかり
トロイアスへ攻撃を浴びせ撃退した。
その一部始終を見つめ、ヒザを落とすブライトンであった。

突如として現れ、自分の意思で戦ったクラウドドラゴンとガントラス。彼等は何をグランセイザーに告げようとしているのか。

グランセイザー・第四十七話

第四十七話「滅亡の序曲」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー
★<敵>ベルゼウス、ブライトン、アルゴウル


<苦悩の蘭>

国防省・統合参謀本部の一室。
前回の襲撃の傷が癒えていない御園木にブライトンは「(その襲撃は)ウォフ・マナフからの警告だ」と言う。
地球総攻撃の準備は整っており、これを止めるには蘭の身柄を明け渡す以外にない。
もはや総攻撃までの時間も2日程度しかない。

御園木が立ち去ってから、ブライトンの前にベルゼウスが現れる。
「交信者」を殺さねば地球を足がかりに全宇宙を支配するという目的が達成されない。
そのためにもすぐに「交信者」を殺せと命ずるベルゼウス。
ウォフ・マナフは全宇宙を支配するための組織なのだろうか?

御園木の部屋では、沖田に蘭の身柄を確保するよう指示する御園木。
その一方で堀口博士が水晶板の分析を行っていた。
蘭をウォフ・マナフに渡さずに済む方法を探しているのだ。

その蘭は街中をさまよっていた。 もうすぐこの街中の人たちも死んでしまう。
懊悩する蘭だったが、ウォフ・マナフのもとへ自分が行くことを決意。
そうして駆け出していくがルビーが立ちはだかり、「決してブライトンのもとに行ってはならない」と警告。
行けば蘭は殺されるというが…。
そこへ洸が現れ、蘭を逃がした後に問答。
ルビーは、自分もウォフ・マナフの一員だがブライトンやベルゼウスとは違う考えであると言う。
蘭を明け渡しても、ベルゼウスたちの地球総攻撃は止まらないと警告し、何処かへ消え去った。

しばらく蘭が駆けて行くとその前にブライトンが現れ、蘭を連れて何処かへ立ち去る。