2017年7月29日土曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【11】

このblogを立ち上げてもう4年も経った。
既に本シリーズに対して言うことはあらかた言ったものの、今後何か新しい考察?もあるかもしれないので
一応blogは残しておくことにしている。

今回の更新は、自分がこのblogを立ち上げるきっかけをいただいた方々に触れつつ
「不特定多数の人たちに何かを発信すること」に目覚めたその経緯を書きたい。



自分の趣味ははっきり言えば「無趣味」である。
ヒーローものも、音楽も、ゲームも、(一時期だけだが)プロレスも今に至るまで続いておらず
ビリヤードやアクションフィギュア集めもやっていたのだが、これも停滞している。
一応観賞魚は細々やっているが、丈夫な魚しか飼っていない。
ようするに飽きっぽいのである。 熱したら短期間で沸騰するのだが、冷めるのも案外早い。
多分パターンやルーチンワーク的なものが鼻についたら、そこでイヤになって離れるというのもあるかもしれない。


そういう人間だが、当然これら趣味というのはそれに関わる人々というものが居る。
送り手はもちろんだが、受け手ではあるが既にネットなどで発信している方もいる。
このblogを立ち上げるに至った経緯は、そうした方々の日記や記事に触れて
「俺も書いて見たい」と思い立ったからである。
今回はそこを中心に述べる。

※ここからはハンドルネーム及び(プロとして)実名で活動している方の名前が出てきます。


まずは「Blog・コンバットで行こう!」
こちらはシーゲル曹長という方のブログで、内容は往年の戦争ドラマ「コンバット!」についての
レビューや感想、そこから派生した諸々の趣味について触れている。

確か最初に見たのは2008年ごろだった記憶があるが、自分もこのコンバット!というドラマは
子供の頃再放送で触れていたので馴染みはあった。
シーゲル曹長氏はTBSでの放送時に見ていたという筋金入りのファン。
なにせ全152話を一度ソフトでレビューした後、本国アメリカでリリースされていた全話収録版もレビューしており、
さらに日本のみリリースされた新しい吹き替え版も(一部エピソードのみ)触れているくらいなのだから
自分と違っていかに真面目に好きなものに向き合っているかが良くわかろうというものだ。
#日本版はカットシーンがあるため、ノーカットである本国版を新たに買いなおした上でレビューしなおしているそうだ。

このブログが、そのうちレビューやってみたいなぁと思わされた第一段階であるが
実はこのblogの本編レビューは多少影響を受けている。
流石に採点制は採らなかったが、ある程度自分の観点を【レビュー】【特撮の見どころ】で触れる際の見方などは
大いに参考にさせていただいたのだ。


その後に触れたのが「オレだけの四天王プロレス」というコラム。
これは(記憶が正しければ)フリーライターの村上謙三久氏によるもの。
氏曰く 「(コラム執筆当時は)プロレスファンからプロライターになった」とのことで
そこらへんの経緯も当該コラムで触れていた。

当時あった「Gスピリッツ」という雑誌のHPコラムとして発信されていたものだが
中学生時分に触れた全日本プロレスにハマって、ある時期まで追いかけていったのだが
やがて(全日に限らず)プロレスから距離を置くようになり、ふとした偶然でプロレスライターになってしまった・・・ というところも書いておられた。

村上氏の中学生当時の全日本プロレスはいわゆる「四天王プロレス」が勃興する直前くらいの時期であり、
そこでガーッと一気にのめりこみ、周囲がプロレスから離れていく中でもファンとして追いかけていき続け
やがて無邪気なファン時代が終り、自分自身の現実に向き合っていかざるを得なくなったあたりでプロレスから離れ・・・
どういうわけかバイト先で知り合った業界関係者のツテでプロレスライターになるに至り、
「ファン時代」とは必然的に変わっていった立ち位置でプロレスに再度触れるようになった。

このコラムを全部見たとき、「あ、ここまで素をさらけ出して書いてもいいんだな」と思ったのを思い出す。
何せ大抵のブログや日記、SNSの発言はウケ狙いでわざと色々強調した物言いが目立っていただけに
(このへんは今も大多数の人々はそうだろう)
村上氏の率直な自分のさらけ出し方は新鮮に感じられたし、このblogの文体に若干影響を与えているとも言えなくもない。

ウケ狙いせず、淡々と事実と個人的感想だけを書く。 それのことだ。
超星神シリーズを語る流れのときは特にそうしたウケ狙いだったり、当時の実況での感想ベースの、それこそその時居なかったら判らんネタでの話ばかりだったことに
内心辟易していたというのもある。
何時まで同じこと繰り返してたら気が済むの? という。

さておき。
氏のコラムはプロになってから書かれたため、当時の回想録的意味合いが強い。
当然仕事をこなしながらなので、ライターとしての意識が徐々に変わっていく過程もうかがい知れる。
そうした生々しさもまた、個人的には魅力に映った。
以前の更新で書いた「創作物より現実のほうが面白い」といった、それのことだが。


そして最後に、blogを立ち上げる最後の決め手が
「人のケツ見て24年」及び「人のケツ見てブログ」を書いている三原重夫氏。
三原重夫氏は自分が未だに好きな「THE ROOSTERZ(最終型)」のドラムスであり、
ROOSTERZ以前は、今や伝説的バンドと称されるROSA LUXEMBURGでプレイしており
解散後にROOSTERZへ合流、その後は遠藤ミチロウ率いる「(ザ抜き)スターリン」にも参加していた。
現在はプレイヤーとしてというよりは裏方に回ることが多いそうである。

この方のHP「人のケツ見て24年」とその後の「人のケツ見てブログ」も大いに自分の発信欲を盛り上げたものだった。
先の村上氏同様で、自分を赤裸々にさらけ出すその態度に感じ入るものがあったのだ。
東宝特撮映画が好きというのも、何かしら自分の琴線に触れるものがあったのは間違いない。
#自分はVSシリーズ世代なので、意見はだいぶ食い違うが・・・。


そしてこの三氏の発信で共通しているところと言えば
「自分が関わっているものが好きだから、率直に物を言う」
「でもバランスは自分なりに取りつつ発言している」
という点。

村上氏こそプロライターとしてまだ悩んでいる痕跡が窺える発信が多いものの、
四天王プロレスでプロレスにのめりこんだ自分という軸はブレることはなかった。
三原氏は自身も書いているように、単にドラムを叩くことが好きでずーっとやり続けてきた中
「好きなものでメシを食うにはどうするのか」を真剣に考えているのだが
それはドラムの技術論よりも ドラムスやってる人間・三原重夫の掘り下げと変化にウェイトがいっており
えてして技術論や精神論(観念論?)、業界論に行きがちな、娯楽業界のプロの発言とは一線を画していて面白いし、
実は今もことあるごとに見返したりする。
シーゲル曹長氏は唯一の素人だが、この方の「好きなものを大事にする」態度は素晴らしい。
自分にはそれが欠けている分、より感じ入るものがあるのは事実だ。
コンバット!自体が50年以上前のドラマであることを考えてもらえばお分かりいただけよう。
なんと現在はコンバット!用のセットをジオラマ化しているくらいなのだから。
#コンバット!は実際に街のセットを作っている。 街が舞台の回はおおむねそこで撮っているそうな。


そんなわけで、この三氏を個人的に参考にさせてもらった上でこのblogを立ち上げた。
無論自分は面識がない。勝手に言っているだけのことである。
自分自身もヒーローものにはてんで興味が無くなったといいつつ
「でも超星神シリーズは好きではあったんだけどね」
「なんで好きなんだろうね」 という疑問と、気持ちを抑えきれなくなったから書いた。
その意味では三氏とは立ち位置も書く心理も違うことは自覚している。


そして、自分もまた変化していくのは間違いないだろう。
そのたびに新しい更新が行われるだろうし、そのうち他の東宝ヒーローにも触れるのは間違いない。
どうなるかは判らないが・・・。 少なくともレインボーマンのレビューくらいはしたいとは思う。

※勝手に名前を出したシーゲル曹長氏、村上謙三久氏、三原重夫氏から直接「名前を出すのは控えてほしい」と申し出がありましたら削除いたします。 
※このblogにメールアドレスを記載してありますので、そちらへご連絡戴ければ幸いです・・・。