2013年8月26日月曜日

グランセイザー・第十六話

第十六話「非情!司令官ロギア」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、神谷豪、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口博士、沖田総一郎、和久井博士、星山秀一、澤村刑事
★<敵> インパクター・ルシア、インパクター・ロギア


<ガントラスの謎、インパクターの謎>

国防省の沖田は警察への協力を仰ぎ、インパクター・ルシアの捜索を開始。
その一環として以前戦闘した愛に、似顔絵を描くように依頼する。
オープニングでは愛が誰かにメールを送っていたが、一体誰宛なのだろう。

同じ頃堀口博士の研究室。
誰かから来たメールを見ながら和久井博士が研究室で堀口博士を待つ。
しばらくしてやってきた堀口博士にガントラス及びその操縦器・ガントローラーについて説明する。
この時後ろで聞いていた天馬が未加に様々な電子機器用語を聞く部分は
現状・・・ ガントローラーを使用するパーツが足りていないことを説明している。
格闘技をマスターしつつ科学の分野にもそれなりに明るい未加の描写もそれなりに行えている。

「超古代人は、その進みすぎた科学力の為に全宇宙から攻撃を受けた」
と語る堀口博士に じゃあ今居るインパクターを捕まえて目的を聞くしかないと提言する天馬に
「彼等はいわば軍人ですから、捕まえたところで目的は聞き出せないでしょう」と
それとなく提案を否定する星山。

すぐに次のシーン。 ルシアとロギアが口論。
次の作戦まで待機を命ずるロギアだが、口論中ルシアが一瞬「どういうこと? ・・・ですか?」と
改めて言い直しているくだりに、かつては同僚だったがいまや上司となったロギアへの煮え切らない態度が見える。
グランセイザーを倒し、超星神をも破壊するという目的を帯びた彼等だが
最終目的は一体何処にあるのか。


<ルシアを追う刑事たち、そして豪>

警察署。 先輩刑事・澤村と豪の会話。
「怪獣や巨大ロボット騒動にあいつらが関わっていると睨んでいる」と語る澤村は
その怪獣(アケロン大星獣)が街で暴れた際に娘が怪我を負わされたと言う。
「身内が怪我を負ったからといって、俺のカンは衰えては居ない」
澤村の表情にはルシアを追い詰める気迫に満ちている。

一方国防省の研究室。
ガントローラー用コントロールチップを100個単位で試作したものの、1つだけが仕様を満足したということで
和久井博士に手渡された。     いよいよガントローラーへ取り付けることになるが・・・。

(おそらく)次の日。
休憩中の天馬と豪の会話。
「自分たちが居るから、インパクターが地球に攻めてくるんじゃないだろうか?」
と問う豪に天馬は 地球人の抹殺に決まっているさと答える。
どうやら豪は、澤村の会話がどうしても気になっていたようである。

しばらく後にルシアが見つかったという報告が堀口博士へ入る。
全員呼ぼうとする天馬に対して
「巨大化すれば超星神で戦わなくてはならなくなり被害が広がってしまう」
と拒否する豪は、ルシアが巨大化する前に倒してしまおうと提案する。


<ルシア・ロギアVSタリアス・トラゴス>

そのルシア、澤村の尾行に気づいた次の瞬間「澤村の背後に移動する」。
どうやらインパクターには瞬間移動の能力もあるようだ。
柔道の一本背負いで対抗するも
「相手の重心を崩して投げる。面白い技だ」と涼しい顔をするルシア。
なすすべなく痛めつけられる澤村を放り投げたところで天馬と豪が到着。

装着後、ギグファイターを交えての戦闘。
ルシアへファルコンボウの一撃を加えるところでロギア登場、戦いは2VS2へ。
戦いはグランセイザー側が押されており、戦いが膠着してきているところへ
トラゴスがスパイラルホーンを投げつけタリアスとロギアを分ける。
次の瞬間、装着解除した豪が「自分の命をやるから、自分の星へ帰ってくれ」と頼み込む。
そうしてロギアのホロスナイパーが豪に狙いをつけ、発射した瞬間────────
タリアスが間一髪で豪を助け出す。

弾がそれて次のカットでは既にインパクターは退散していた。
一部始終を見ていた澤村へ、自分達について説明をする天馬と豪だが
同じ頃、国防省の研究所へ現れたロギアは国防省隊員を一蹴。
その研究所のドアを開くと             ロギアから星山へ・・・。

少し後、堀口博士のもとへ「和久井博士と星山君が誘拐された」という一報が入りEND.

【レビュー】

今回はガントローラーを中心に話が動いたが
同時にインパクターの地球に対する最終目的も明らかになった回でもある。
国防省が警視庁へ協力を要請し、インパクター捜査網を張り巡らせるなど
グランセイザーだけではどうにもできないマンパワーの部分でのフォローを行うなど
国防省はここでもフォローに関わっているようである。

なお今回ゲスト出演した澤村役・さえばとむ氏は「電脳警察サイバーコップ」の毛利亮一・サターン役でもある。
(当時の芸名は水本隆司)

【特撮の見どころ】

今回はVFX&CGのみ。

・投げつけたスパイラルホーンがモノレールの支柱へ刺さるカット
・ホロスナイパーの弾丸がモノレールの支柱へ命中するカット

こういった作品の常で、次以降のカットでは破壊痕などは消えてしまっていることはよくある事だが
今回も例に漏れずそういうことになってしまっている。
わりと合成はしっかりしていただけに残念な気もするが、あまり細かく拘りすぎて仕方ないのかもしれない。

強いて言うと澤村の回想シーンでアケロン大星獣の破壊シーンが繰り返し使われていたくらいだろうか。
(娘がガレキに埋もれたであろうカットは新録)