2013年8月15日木曜日

グランセイザー・第十三話

第十三話「襲撃!インパクター」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、早乙女蘭、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口博士、御園木篤司
★<敵> インパクター・ルシア、インパクター・ラディア


<神鯨島での異変。そして新たな敵>

アケロン人との戦いから(おそらく)月日が経ったであろうある日。
天馬をはじめ、グランセイザーたちは普段の生活を慌しく過ごしていた。
職に就いているメンバーたちと違うのか、剣と蘭だけは神鯨島へ遊びに出かけているという。

その日の夜は暴風雨。
神鯨島へ巨大隕石が降り注ぎ、甚大な被害を及ぼすという知らせを堀口博士と未加から聞かされる天馬。
打つ手なしと思われていたその時、大気圏外ギリギリのところでクラウドドラゴンが登場し
隕石を粉砕、被害は最小限に食い止めることに成功したのだが…
その一部始終を外で見届けていた謎の人物達。彼等の正体は?


翌日。
その神鯨島に「金属製の鯨」が引き上げられたという知らせを御園木から利かされる堀口博士。
船により防衛隊管轄と思しき港へ引き上げられる。
厳重な警備の中、炎のトライブ一同がその「金属の鯨」────超星神・リヴァイアサンを見に来ていたが
それを撮影する謎の男がいた。


<水のトライブ達>

防衛隊施設にて、正体不明の賊により防衛隊員が倒されていく。
そこに天馬が急ぎ駆けつけ戦闘へ。
ここでの1VS5の殺陣も若干格闘技風味が混ざっている点は面白い。
(足払いを片足上げて避ける敵など)
ファルコンボウで5体を掃討すると、その戦いを見つめていた謎のサングラスの男が何かを悟って退却。

一方、リヴァイアサンを撮影していた謎のカメラマンを見つける天馬たちだが
適当にあしらわれた挙句バイクを奪われて逃げられてしまう。
その男が立ち去った後には入場許可証が落ちており… 謎のカメラマンは「反町誠」と判明する。

舞台は変わって水族館。
そこで魚住愛、三上辰平と集まって話をする誠。
彼等もまた、ある日ある時に神鯨島で落ち合ったと言う。
自分達もグランセイザーである、ということだが誠は天馬たちとはあくまで距離を置く考えのようである。


<襲撃、インパクター>

謎のサングラスの男はラディア。 同じく同僚と思しき女性・ルシアと共に
グランセイザーの抹殺およびリヴァイアサンの破壊のため地球へ赴いたようである。

誠から呼び出しを受ける天馬。
誠は炎のトライブ以外のグランセイザーについて聞きだしているようだが
そんなやり取りの最中、謎の敵… 「ギグファイター」が再び防衛隊敷地内で隊員と衝突。
やはり天馬がそこへ急行しタリアスへ装着、ギグファイターと戦っているところへ
ラディアが現れ、タリアスを圧倒。あと一歩のところで誠が現れると
セイザーゴルビオンへ装着しラディアに立ちはだかった。 
リヴァイアサンを破壊せんとするラディアと対峙するところでEND。

【レビュー】

新章突入回。
第一クール同様、グランセイザーの集まるところに必ず超星神が関わるという話だが
アケロン人編と違い最初からその超星神を破壊するために現れた新たな敵・インパクターが登場。
また、最初からグランセイザーの抹殺と超星神破壊が目的な点においても若干の差異が認められるようだ。

また国防省も本格的に物語に関わってくることが伺えるのも今回から。
所有の船舶でリヴァイアサンを搬送し さらに港でその警護にあたる国防省。
規模の広がりを見せる本作の戦いが加速していこうとしている。


【特撮の見どころ】

・巨大隕石とクラウドドラゴン、隕石の破片が降り注ぐ神鯨島
・リヴァイアサンを引き上げる防衛隊の船

今回は特撮よりストーリー展開を優先した回ということで、それほど目立った特撮は見当たらない。
船で引き上げているシーンはCG合成だが、アップのシーンは東宝大プールを使っているようだ。
遠景はCG合成。水しぶきのエフェクトの有無による質感の違いは若干気になる点であった。
また、とあるカットで海上上手側に灯台があるのだが
海の実景に対してそのままCGの灯台を乗せているせいで違和感が強い。
(波打ち際で波が当たっているという処理をしていないせいでよりおかしなカットになっている)

合成に関してクオリティがまちまちなのは本シリーズ、特にグランセイザーで顕著ではある。

一方の神鯨島へ降り注ぐ隕石のシーン。
大荒れの海、島の一部が崩落して現れるリヴァイアサンと、地味ながら迫力は充分。
巨大特撮が織り交ぜにくい回においてこういった細かい部分で特撮を用いるなどして
可能な限り映像的な見所を維持している点は嬉しいところだろう。