2013年10月7日月曜日

グランセイザー・第二十五話

第二十五話「暗躍!新たなる敵」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、秤谷仁、神谷豪、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、土方里子
★<敵> シェオール星人・ステュークス


<激闘を振り返る>

いつもの研究室。
片付けにいそしむ未加、マンガを見て爆笑する剣、お茶を欲しがる坊主という
3人の呑気な光景が繰り広げられている中に天馬が入り込む。

そこでは未加が元々研究所の片付けのバイトであること、
グランセイザーに覚醒したきっかけは水晶板に触れたことが語られる。
そして、第一話から出ているあの超古代文明の戦争をバックに堀口博士が語っているところに
土方という女性科学者が博士に会いに来る。 堀口博士の旧知のようだ。

場面は研究所の外。
土方が突如として、グランセイザーと堀口博士しか知りえないはずの
ウォフ・マナフと超古代文明、そしてグランセイザーそのものの情報をかいつまんで話す。
彼女は「あらゆる資料を検討した結果、結論にたどり着いた」と言う。

そして研究所に残った炎のトライブの面々は
第一話からの物語… 天馬の覚醒から語っていくのだが
風のトライブ→仁
大地のトライブ→豪
水のトライブ→愛
という具合に、順を追って回想するごとに各トライブの人間が来る構成。

ドルクルスの操縦の巧さを鼻にかける仁に
初装着回、頭に血が上ってタリアスと戦いを演じる豪など
それぞれの見せ場?となる回をピックアップしつつ、第一クール…
つまりアケロン人編を振り返っているという趣向。

しかし第一クール、改めて見直すと天馬より洸のほうが主役のように感じられるのは何故だろう?


<さらに振り返る>

研究室の外での会話は、アイキャッチを挟んで進んでいた。
土方は「ウォフ・マナフには敵わないからグランセイザーの力を彼等に渡して攻撃を止めてもらう」
という提案を博士に語る中、インパクターの話に触れる。
しかし土方がやけに詳しすぎるため、博士はその知識の裏づけとなる資料を開示するよう求めるも
「堀口博士は国防省に情報を売り渡して独占している」と逆に責める。

そして研究所では愛が合流し今度は水のトライブの話に。
愛そのもののエピソードが語られるかと思いきや、語られたのは辰平の覚醒のエピソード。
和久井博士がらみでは触れづらかったのだろうか?
そんな疑問をよそにダイセイザー覚醒までの話を駆け足で語る六人。

またもや研究室外。
土方との話は、「グランセイザーこそが宇宙の本当の敵」という妙な方向に飛んでいた。
それを否定する博士へ、何故かギグファイターをけしかける土方。
「あなた一人が宇宙考古学者じゃないわ!」と叫んだと思ったら突如倒れだし────────
土方の体から謎の人間?が現れる。


<異星人との戦い>

謎の人間…の招待はシェオール星人のステュークスという人物。
彼はグランセイザーの仲間割れを狙っており、その工作のために今度は堀口博士へ憑依しようと目論むが
間一髪でグランセイザーが駆けつけ、憑依は阻止。
6人に囲まれてしまい、負け惜しみを吐きながらいずこへと逃げさるステュークス。

土方が目をさましたが、それまでの記憶が無くなっていたようだ。
憑依中はステュークスの意識が占有しているらしい。
そして、グランセイザー一同は新たな戦いがこれから始まることを実感したところでENDとなる。


【レビュー】
いわゆる「総集編」である。
しかし本作においては今回は「新章の第一話」という性格も持ち合わせており
このあたりは本作なりに単なる総集編にはしないという意気込みも感じられる。

本作のストーリーも、アケロン人編やインパクター編などでますます混迷の一途を辿っており
それにさらに拍車をかけるようなウォフ・マナフ編への突入前に一度ストーリーをざっくり整理したというのが正しい見方だろう。
終盤にちゃんと戦いを繰り広げているあたりも、総集編兼新章第一話というコンセプトに沿ったものだろう。
この当時でも他ではあまり同種の総集編を見かけなかったので、今見直すと非常に斬新に映る。


【特撮の見どころ】

ナシ。

主に巨大戦は過去回からの再録となっており、そういう意味ではまさに見どころに欠ける回である。
ただ、土方の体から半分出かかったステュークスなど、デジタル合成はそれなりに見せている回ではあった。