2019年2月9日土曜日

ヨタ話

この超星神シリーズ、誰もハッキリ言わないが
「マイナーな娯楽ジャンルであるヒーローもの」の中でも「マイナーな作品群」という認識は
当のヒーローものオタク連中なら普通に持っているはずである。

で、マイナーな娯楽ジャンルというのは不思議な世界で、
業界に通じてると思しき匿名の発言が、匿名掲示板やらSNSやらで流れることもよく目にする。
実際その業界に居る人間が、噂の発信源になることすら多い。
#これは何故か特に特撮全般やプロレス界隈に多い。
メジャーな娯楽でもそうした事はあるのでは?と思われる方も多いだろう。
事実はそうだ。

が、マイナーなそれらというのはどういうわけか、その愛好者の規模に反して
メジャーなそれらと同量くらいの、そうした内部発信ないし噂の発信元たる人物が何故か居る。
まあこれは、オタクやマニアの特性のひとつ
「情報を多く握っている自分に優位性を覚える性向」というものを思えば判り易い。


さて本題。
今までのイントロはちゃんと本題に関わるのだ。


自分が匿名掲示板をよく見ていたり、古い言葉だがネットサーフィンとやらをしていた頃に、ちょいちょい見聞きしていた
本シリーズの噂というのは実に出所がアレなのが多かった。

「コナミの税金対策」
「グランセイザーは構成の大川が途中で逃げた」
「ジャスティライザーまでは、スタッフ全体にやる気が無かったのでセイザーXで大幅に入れ替えた」
「(これは2015年ごろだったはずだが)超星神シリーズのムックないし何かしらのイベントの企画が進んでる」
「グランセイザーを復活させる話じたいはあった」

など。


これら全てにいちいち個別対応するのは面倒なので、このように突っ込ませてもらう。

「そもそもドマイナーもいいところの超星神シリーズで何か動きがあったとして、だから何なのだ?」
「なぜそこまで悪意ある罵倒ができるのか?」
「何故そこまで無内容な噂を流せるのか?」


こういうことは、東宝作品であればゴジラシリーズは判り易い。
特撮映画の中でもトップクラスにメジャーなゴジラだが、休止期は何度も挟まれている。
川北紘一がかつて自伝で、84ゴジラの企画を振り返った際に
「一度人気が無くなって終わらせたシリーズを復活させる」ことの疑問なりプレッシャーなりが
当時は局外者だった川北にすらあったことを考えてみると判る。

シン・ゴジラですら、上映前は一部オタクからの悪意ある罵倒が庵野当人に集中していた事実もあった。
救いが無い。

メジャーでも一度、または複数回展開を終わらせたシリーズというのはある。
他社の特撮作品で言ってもウルトラマンがある。仮面ライダーがある。
アニメならタイムボカンシリーズがあり、ガンダムシリーズですらTV展開は複数年かつ複数回の休眠期がある。
#ガンダムについては劇場版やOVA、プラモ展開などが絡み合うため、あえてTVで限定しておくことをお断りする。
鬼太郎シリーズ、ルパンシリーズやマクロスシリーズもここに入れていいかもしれない。


メジャーシリーズと目される彼らと比べると、本シリーズは悲しいくらいにマイナーであり、
それゆえ先述の噂や情報が(たとえ本当であったとしても)
なんのリアクションも起こさないどころか、かえって胡散臭さしかないという。

今この時代に超星神シリーズを復活させるとして、どうなのか。
スポンサーはどこがついてくれるのか。
局はどうするのか。 まさかamazonやらNETFLIXなどの有料ネット配信なのか。
なによりスタッフをちゃんと東宝が自前で揃えられるのか。
#くどいようだが、東映や円谷で実績を挙げた人間を起用するというのではダメ。

以前自分が「考察?」ラベルの過去更新で触れた事柄が、このように出てくる。
そして恐らくは、こうした噂に触れたほかの人間たちも大体似たような疑問がすぐ浮かぶだろう。

コナミから版権をなんとか買い取ったと仮定したとして。
川北紘一ほどでないにせよ、特技関係で著名かつ過去のメジャー・マイナーシリーズとは違う映像を見せられる可能性のある監督を呼び、
林民夫レベルを求めるのは酷としても、最低限シリーズの骨子をちゃんと提示できる脚本家を自前で呼び、
さらに新しい世代の各スタッフを育てられる余裕が、東宝や制作会社にあるのか。

まあ、最初のコナミ云々で既に躓いてる気もするのだが。
第一かつて制作に関わったゼネラルエンタテイメントが消滅している。


・・・青文字で書いた噂たちの中でも、特に最後の「グランセイザー復活の話」は、ツイッターで某元スタッフが発言していたことなのだが、
どうもその場のテンションで出てきたヨタ話なんじゃないかなあ・・・と。
他のは単なる印象論からくるデタラメな噂にしか見えない。

なによりこうした噂たちというのは、ほぼ全て判を押したように
「~らしい」「~という話」
などと、断言を避けるのがイヤらしい。
そんなアヤフヤな話なら初めからしなければいいじゃないか。サギ師予備軍か君たちは。


そして元スタッフも含めてこうした話には、某元プロレスラーじゃないが
「そんな復活だのイベントだの、大それたことがやれんのか?」と思わずに居られないのだ。
自分はまだ買ってないが、例えば平成VSシリーズのムックや
東宝特撮怪獣・怪人を集めたムック、そしてつい最近出た東宝テレビヒーローのムックで
本シリーズが取り上げられていることは知っている。

ただ、本シリーズ単体で企画されていないのだ。
悪い言い方になるが、これじゃまるで一山いくらの扱いじゃないか。
これがせめて本シリーズだけで固めたパーフェクションだのコンプリーションだのが出れば
こうした状況に倦んでいる自分の気持ちもだいぶ晴れてくれるのだが。

出ないだろうな、ととりあえずタカを括って傍観しておくことにしたい。