2013年9月17日火曜日

グランセイザー・第二十四話

第二十四話「脅威!ダイロギアン」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、神谷豪、早乙女蘭、反町誠、三上辰平、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎
★<敵> インパクター・ロギア


<前哨戦>

前回からの続き。 御園木の滞在しているホテルから出た博士と未加の前に
カフェテラスで珈琲を飲むロギアが現れる。
前回攻撃を行わなかったクラウドドラゴンを「賢いんですね」とつぶやくロギアに
未加はなぜ前回のような通り魔的凶行に及んだのか問詰める。

既に地球滅亡計画から外された自分だが、友達・・・ラディアとルシアの敵をとるべく
グランセイザーを倒すまではインパクター星へは帰らないと告げる。
明日の午前九時に神鯨島でダイロギアンと共に待つから炎のトライブたちで来いと挑発。
もし来なければ都心でダイロギアンを用いて暴れまわると脅すが、そこに天馬が現れる。

天馬とロギアによる戦いが始まるが紙一重のところで素早くかわすロギアに手も足も出ない天馬。
装着するも少し手合わせしたところでロギアが撤退してしまう。
決着は、翌日朝九時へ持ち越された。


<ダイロギアンVSガルーダ>

その神鯨島へ降り立つ炎のトライブと博士。
早速ダイロギアンとガルーダによる戦いが始まる。 しかし・・・
巨大な図体に関わらず素早い動きでガルーダに連続で攻撃を食らわせ
さらにはバーニングファルコンなどの光線技を吸収し威力を倍増して返すなど
全く歯が立たないガルーダ。
その「光線を吸収して、強力な光線として返す」特性を察してかクラウドドラゴンは前回攻撃を仕掛けなかったのだ。
そこでライブモードへ変形し、炎を纏ったまま吶喊すると今度は少なからずダメージを受けたようで
ダイロギアンはなぎ倒されてしまった。

しかしガルーダは地上へ不時着し、タリアスを排出してしまう。ダメージが大きすぎたようだ。
そのガルーダへダイロギアンは目からの光線を浴びせ破壊せんと目論む。
叫ぶ天馬になすすべはなかったが・・・。


<ダイセイザー登場>

同時刻、蘭が病院内で何かに気づく。
「クラウドドラゴンが私達を呼んでいる…!}
そして、クラウドドラゴンが神鯨島へ飛来。他の超星神も飛び出してくる。
蘭のおかげで呼び出された仲間と共に、ダイセイザーへの合神を促すタリアス。

そうして後半戦が始まるが、やはり光線技を吸収されるのを恐れてか打撃技のみで立ち回ることになる。
しかもダイロギアンのほうが速度は上であり、ダイセイザーといえども翻弄される。
光線を浴びせられ、やはりどうにもなりそうにないダイセイザー。
ついに倒され、蹴りを受け続けた時にタリアスの機転で
ダイセイザーの尾鰭でダイロギアンをなぎ倒し形勢逆転。
右手のガンシーサーでダイロギアンの左手に噛み付き、さらに頭でダイロギアンの右肩に噛み付き
その腕を噛み千切ったとき、ダイロギアンからロギアが排出されてしまう。


<タリアスVSロギア、そして>

最後の戦いは地上での1VS1の殴り合い。
徐々にロギアを押していき、最終的には殴り倒したところで装着が解ける。
自分の星へ帰れと諭す天馬に対し、即座にその後ろを取り空高く舞い上がると
「私の帰る処は…ラディアとルシアのいる処だ。 お前達がかけた情けは私達には屈辱、私はまだ…負けていない」

そう呟いた瞬間、ロギアは天馬を「手放したと同時に」自爆した。

落下の瞬間装着して衝撃を和らげた天馬。ロギアの謎の行動に対して博士は
「彼は気が付いたんだ。 天馬を道連れにすることは…本当の敗北を意味すると」
その意を汲んだ天馬は ロギア自身のプライドを守ったのだろうと頷く。

停止したダイロギアンをよそに、12人が海岸を歩くカットでEND.


【レビュー】

インパクター編・最後の話はやはり巨大戦をメインに据えた…と思いきや
今回はロギアと天馬の戦いを主軸としている為、等身大の戦いでの決着となった。
もはや意地のようなものでグランセイザー というより天馬抹殺に心血を注ぐロギアだったが
最後の最後で己のプライドに拘って、一人で散っていったロギア。

しかしインパクター達が居なくなってもまだ「ウォフ・マナフ」との戦いへと続いて行くのである。
そして置き去りにされたダイロギアン・・・ その後どうなっていくのだろうか。


【特撮の見どころ】

・高速で攻撃を避けるロギア
・高速で攻撃を打ち込むダイロギアン
・クラウドドラゴンと並んで飛ぶ超星神
・ダイセイザーの豪快な決着

見どころは簡単に挙げられたものの、回を追うごとに巨大戦の舞台がいまいち映えない場所に
なっていったこともあってか、ややもすると単調なイメージは否めない回。
発破の派手さと四行目のダイセイザーの豪快な破壊ぶりでどことなくフォローは出来ているのだが。
しかしインパクター編の巨大戦は海沿いが舞台の戦いが多いように感じる。

個人的には1、2行目に注目している。
1行目は前哨戦での天馬との戦闘シーンからのものだが、パンチを繰り出す天馬をほんの少し上体を
逸らしただけでかわし、キックも高速移動で避けるというシーンを1カットで見せている。
あまりに速い回避描写だったために、殺陣というより特撮として括らせていただいたのだが
東宝らしい「1つの流れを1カットで見せきる」(つまりそれだけ1カットが長い)見せ方に
うまくマッチしたカットではないだろうか。
・・・ひょっとしたらハイスピードカメラで一連の動きを撮って、回避の瞬間だけ早送りしてるだけかもしれないのだが。

2行目はそのまんま。ガルーダ戦におけるダイロギアンの素早い戦いだが
この時パンチの軌道にエフェクトをかぶせており、視覚的にも高速攻撃が得意そうなのが見て取れる。

さてこの回で改めて気づいたが、ガルーダがライブモードからウォーリアモードへ変形するシーンも
ある意味CGによるバンクなのかも知れない。
場所ごとにそのバンクの角度を変え、一見同じように見せない工夫も感じられる。

見どころで挙げていないが、ガルーダから天馬が排出されてからダイロギアンが追い討ちをかけるシーン、
ここで浜のほうへ着弾した時は実際のナパームを使っているようだが
海のほうへ着弾した際はCGによる水しぶきと思しき効果が入っている。
割と自然?な見た目だったためについ感心したのだが、実際に発破させたようにも見えるし
どっちなのだろうか・・・?

ただ今回はややツメの甘い部分もあり、具体的にはダイロギアンとダイセイザーが対峙したときの対比が
頭1つ程度しか差が無いように見えること。
ダイセイザーは設定では全高75m、ダイロギアンは(前回の御園木などが予測した全高を正しいと仮定するなら)50m程度。
頭一つどころかダイロギアンの半身分くらいは差がないとおかしいような気はする。
初登場時のルシアとの対比では、それなりの差も感じたのだが…
(※その時のルシアは巨大化の上にさらなる巨大化をしていた為、純粋な差とは言えないかも)