2013年9月4日水曜日

グランセイザー・第二十一話

第二十一話「迫る!地球最後の日」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、秤谷仁、松坂直人、神谷豪、早乙女蘭、三上辰平、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司
★<敵> インパクター・ルシア、インパクター・ロギア


<迫り来る太陽系壊滅計画>

洸と愛の勤める病院。
搬送されたルシアを診た洸は、地球人とは体のつくりが違うために治療は不可能と断ずる。
しかし、ひとつだけ方法があるというのだが。

その一方、予定よりかなり速く太陽黒点の活動が収まっており
ロギアはコレを好機と見て衛星軌道上を周るガントラスの軌道を太陽へと向けた。
当初はアメリカへ迎撃用ミサイルの発射を依頼したものの予定外に早まったために準備が整っておらず
仕方なくロギアを倒してガントラスの動きを抑えることとなった。

博士が病院へ向かい、修理された探知機を持ってくる。
ロギアの足取りを追うアイテムが手に入ったことで天馬は急ぎロギアを探そうとするも
愛は、ルシアのこともあるためこちらに来るのでは?と予測。
結局天馬と未加、蘭に博士が探知機の示す地点へ向かうことに。

そのやりとりの後ルシアが目を覚まし、薬を服から取り出して欲しいと愛に頼み
それを飲もうとすると間一髪で洸がそれを阻止。  毒薬だった。
この様子ではロギアは来るまいと、洸はつぶやくが…。


<分断作戦>

一方山中へ入っていた天馬たち。探知機はこの山の中に反応を見たのだが
それは、デコイによるものであった
   <デコイ(Decoy)…兵器としては、オトリの意味>
その直後に大量のギグファイターが飛び出し、グランセイザーの三人は山の中で苦戦を強いられる。
ここでの戦いは森の中という事もあってかワナもいくつか張り巡らされており
ヴィジュエルが着地した足元にワイヤーで捕縛されるトラップが
そしてタリアスが通り過ぎた地点で爆発が巻き起こるなど地形を活かした戦法を駆使するギグファイターたち。
このシーン、別のギグファイターを足蹴にして三角とびを決めて攻撃するタリアスなど
ワイヤーアクションならではの画がいくつか見受けられる。

病院では、愛の読みどおりロギアがルシアを取り戻すべく現れる。
ハナから取り付く島の無いロギアは、レムルズを倒すと連続射撃でリオン、パイシーズを倒す。
このまま全滅かと思われたが、タリアスが山から生還。ガントローラーを奪い取ると
何ものかの言葉がタリアスの頭の中に響いてくる。 
博士に促され太陽へ突っ込む直前のガントラスに地球へ戻るよう命令するタリアス。
無事、太陽からそれたガントラスであったがそのガントローラーは
トラブルでロギアによって撃ち抜かれてしまう。


<追い詰められるロギアとの戦い>

やがてタウロン、トラゴス、ダイル、ギャンズが合流。ロギアを追い詰める。
これを2人1組ごとに分散し各個撃破を行うロギアだが、そのうち四人の必殺技を叩き込まれてしまう。
ギャンズが倒そうとするが、今度はルシアの手助けが入ったことで難を逃れる。

しかしルシアのダメージは深刻で、それを見かねた愛と蘭はロギアへトドメを誘うとするトラゴスを制し、またロギアへ自分の星へ帰る様促す。
「インパクターの誇りにかけて、お前達を必ず倒す」と怒りを露にするもルシアの容態を案じたのか
すうっと、ルシアとともに消え去っていくロギア。

ラストは、ガントラスの周りに四大超星神が取り囲みエネルギーを照射
クラウドドラゴンがガントラスも持ってかえったところでEND.


【レビュー】
アクション編である。
最初は山中で、アクション主体の回であればもう少し広々とした景色で戦うべきでは、とも思うが
平凡なアクションシーンばかりにならない工夫とでも言うべきか。

森での戦闘シーン、殺陣もさることながら
探知機用デコイや各種ブービートラップを用意するなど
どことなくミリタリーチックな雰囲気を醸しだしている。」
他社ヒーローモノで「デコイ」なんて単語は出てこないわけで
さらにブービートラップ的な捕縛トラップ・爆薬など
こうした細かい部分も本作の魅力である。 …と思う。

放送当初は愛の、インパクターに対しての態度などがやけに突っ込まれていた
(戦闘の流れを壊す、一人だけ戦う気が無さ過ぎる等)のだが
今見返してみると、大した発言でもないように感じる。
時間が経てば冷静に見られるものもあるということだろう。
もっとも和久井博士(父親)が酷い目に逢わされていてソレはないのでは?という反応も当時はあったので
そこに関しては判らなくもないのだが…

 
 【特撮の見どころ】

・相変わらず宇宙空間をさまようガントラス
・タリアスの命令を受け地球へ降り立ったガントラス

次回に向けてのエンジン暖機とも言うべき内容。
タリアスがガントローラーを手に入れたとき、バックに宇宙が広がるタリアスのカットがある。
第一部にて水晶板に触れたことで超古代文明の記憶が蘇ったシーンでもそうだが
合成の違和感が薄いのは流石である。

地上へ降り立つガントラスと、そのガントラスの周りを囲う超星神たちの二つのシーンでミニチュアによるカットがほんの少しだけある。

※そういえば、今回見返して思ったのですが
タウロンにも一応必殺技バンク(のようなもの)がありましたことをお詫びし、訂正させていただきます。
正確には必殺武器召還というところでしょうか。   

タリアス・ミトラス>装着バンク
ゴルビオン>装着後名乗りバンク
タウロン>必殺武器召還バンク
トラゴス・ゴルビオン>必殺技バンク

やはりキャラごとにバンクがばらけているような…