2013年9月3日火曜日

グランセイザー・第二十話

第二十話「激闘!バトルレディ」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、早乙女蘭、反町誠、三上辰平、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、和久井博士(回想のみ)
★<敵> インパクター・ルシア、インパクター・ロギア


<ロギア包囲網>

いつもの研究室。
ロギアと遭遇したことのある幾つかの地点を中心に各トライブが捜索していることが
未加の広げた地図から伺える。
四トライブ分の色分けをして地図を塗りつぶしている点に注目。

その捜索中、ささいなことで揉めた愛と蘭。
何を考えているのか判らないと愛を罵倒すれば
蘭に対して緊張感がないとやり返す愛。割って入る未加もまた罵倒にさらされるのだが
最終的にはその場に居た天馬への集中砲火で口げんかの幕は閉じる。

ロギアとルシアの潜伏しているホテル。
ガントラスをすぐに太陽に突入させない理由を
「太陽黒点の異常活動による磁気嵐で、地球からのコントロールが難しい」とするロギア。
グランセイザーに対する陽動作戦を指示するロギアだがそれに立て付くルシア。
太陽への突入までの時間稼ぎということだが、死んだラディアのことを思うとどうにも割り切れない様子のルシア。

国防省。
御園木と堀口博士、天馬たちが前述の磁気嵐について話し合う。
剣が「デリンジャー現象」と解説したソレは、今から72時間後に収まるというのが科学省の計測結果と堀口博士が付け加える。
ガントラスを太陽に突入させる前にロギアからガントローラーを奪う方向で話が固まった一方
科学省と国防省によるガントローラーの電波探知機が作れないかと博士は御園木に依頼。


<水のトライブにメンツあり>

同じ頃、ロギアを街中で見つけた愛は尾行を開始する。
だが途中でルシアによる強襲を受け倒されてしまう。
トドメを刺される直前で誠と辰平が助けに来たものの、ルシアはロギアにより途中撤退を命令される。

研究室にて、愛を叱責する誠。 水のトライブとしての責任感で厳しく責め立てるが…
そこへ堀口博士がガントローラー探知機を持って入ってくるとソレを辰平が失敬し
誠と辰平だけでロギアを倒そうとする。
ルシアを捕まえられなかったことに「水のトライブとして」責任を感じたようである。
早速、探知機が電波を察知した為発信地点へ向かう二人。 ロギアと対峙するも
辰平はホロスナイパーで胸を撃たれ、誠も窮地に立たされる。

天馬が割って入って二人を助けるがロギアは不気味な予告と共に消え去る。
辰平は・・・   胸に入れた探知機が守ってくれたために打撲程度で助かったようだ。

二度にわたるミスを「水のトライブ」として悔む誠たちに天馬は
「俺たちグランセイザー12人が協力して戦わないとロギアを止められないぞ!」と一喝。
このあたりは第一部の風のトライブとの関わりがダブってくる光景だ。
その後の軽いやりとりで気持ちが和らいだ三人であった。


<女達の戦い>

いつの間にか研究所から居なくなっていた愛と蘭。
愛はルシアをおびき寄せるためにオトリになろうとしていた。 愛なりに責任を感じての行動のようだが…
ある施設前でルシアが剣を取り出し、愛へ振りかぶるとその先には誰も居らず、別の場所に愛が。

施設内へ追いかけるルシアはギグファイターを呼び出し愛を追い詰める。
そこに蘭が加わり、ルシアを追い詰めるもその格闘能力に押され再度ピンチに陥る愛。
が、今度は未加が加わり3VS1の戦いへ。

装着後、三人(※)の必殺技をルシアに打ち込み吹き飛ばす。
落下地点には装着の解けたルシアが気絶しており、これを介抱するべく研究室へ運び込もうとする愛たち。
その研究室では間もなく洸も来るという。

太陽へぶつけようと操縦するロギア。 不気味に目が光るガントラスのカットでEND.


【レビュー】
前半は比較的コミカルな展開も見られるが、話そのものは
ロギアの太陽系消滅作戦・開始直前の緊張感を湛えている。
ロギア出没地点を中心に探索するグランセイザーたち、国防省と科学省による探知機の開発と
地道な活動をさりげなく描写している点はもとより
登場以降、独自に動こうとする水のトライブたちが改めてグランセイザーとしてまとまりつつある一方
あくまで司令官として振舞うロギアとそれに忸怩たるものを感じるルシアと、
「仲間としての絆」の対比も感じられる回である。


【特撮の見どころ】

・太陽爆発により、太陽系が炎に包まれるCG
・地球の衛星軌道上を回遊するガントラス

前回から一気にトーンダウンしてはいるが、全く特撮が無いこともないという回。

さて、<女達の戦い>にて(※)をつけた箇所だが
ここではミトラスのブラントルネードとパイシーズのブリンクショット「だけ」VFX合成がなされている。
ヴィジュエルは? というと…
技名(ナイトスクラッチ)だけは出したが特にレディクローから衝撃波のVFXがあったわけでもなく
ただたんに構えただけに見えるといういまいちマヌケな画となってしまっている。
このあたりは、ルシアへ必殺技が当たるシーンをよく見ると二人分の技しか飛んでないことからも判るのだが…
コマ送りで見ると既に1発あたっていると思しき処理がなされており、次いで引っ掻き状の衝撃波とブリンクショットの衝撃波がやってくる。
どうやら、ブラントルネードの衝撃波だけ省略されたようだが…
若干VFX合成のツメが甘いところを露呈してしまっている。 シーン自体は良いシーンなのだが。