2013年9月17日火曜日

グランセイザー・第二十三話

第二十三話「復讐!ロギアの挑戦」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、松坂直人、早乙女蘭、反町誠、三上辰平、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司
★<敵> インパクター・ロギア


<ロギアのプライド>

冒頭。 ロギアは空へ向かって「ダイロギアン」を呼び寄せている。
宇宙空間を飛来するルビー色の隕石がソレのようだが、一体何なのだろうか。

その途中、ロギアの上司によりインパクター星へ戻るよう勧告される。
「ウォフ・マナフ」という存在によればグランセイザーへガントラスが渡ってしまったことによる措置で
既にインパクター星人の手から地球滅亡作戦は離れてしまったことも告げられる。
それを苦い顔で聞くロギアだが…。

一方いつもの研究室。
ダイセイザー合体時(前回参照)、蘭が頭の中で聞いた「ダイセイザー」という声
それに関わる何かしらの情報を水晶板から得られるのではないかと、蘭が手を触れると・・・
超古代の大戦争の映像、地球文明の壊滅────
それらが頭に一気に入り込んで、蘭は気絶する。
目覚めてから蘭は、「宇宙の知的生命体の連合組織・ウォフ・マナフ」の存在と
一番最初に作られた超星神はガントラスで、それには人工知能が埋め込まれており
それ以外の超星神にも埋め込まれる予定が(意図は不明ながら)グランセイザーによるコントロールで
動かされることになったという。
さらに、グランセイザーの中心はクラウドドラゴンにあるという情報もあるのだがこれも真意が明かされないまま。


<ロギアの実力行使>

直人のトレーニングルームに突如現れたロギア。
外に出て1VS1の戦いが繰り広げられる。
生身・装着両方でロギアが圧倒し、トドメのホロスナイパーによる一撃が野原に響き渡る。
病院へ運び込まれた直人だが、洸が病室から出たその時ロギアが目の前を横切る。

外へ出ると雨。 病院外で装着して戦うもこんどは秒殺といっていい速度で洸が倒される。

所変わって街中の、少し入り組んだ道。誠がネコを撮影しながらブラブラしていると
ロギアがいつのまにか後ろへ回り込み、ここでも戦いに。
直人、洸に続き誠もやられるかと思われたが間一髪でパイシーズとギャンズが飛び込み形勢逆転。
ルシアと共に帰ってくれと願うゴルビオンだが、既にルシアが死んでしまい帰れないと語るロギア。

再び病院。 天馬たちがロギアの凶行について「天馬を狙っているのではないか」と予想。
と同時にもはや避けられない戦いに、全員の顔も引き締まっていく。


<ダイロギアン飛来>

御園木の滞在しているホテル。
ニューメキシコ天文台が観測した赤いルビー状(劇中では炎と表現)の隕石の中には
巨大ロボットの存在が認められる。全長約50mのこのロボットを見て堀口は
「ロギアは巨大化できないのでは?」と察する。

国防省は極秘でアメリカへ軍事衛星によるミサイル攻撃を依頼し、これを撃破しようとするが
全く歯が立たず、そのまままっすぐダイロギアンは地球へ降り立ってしまった。
この時、ミサイルの炎を吸い込んだように見えたが…。
そして、それら一部始終をただ見守るだけのクラウドドラゴン。

堀口は「以前隕石が来た時はクラウドドラゴンが攻撃したのに、何故今回はしなかったんだ?」と首をかしげる。

「ラディア、ルシア・・・お前達の無念は必ず晴らす」とつぶやきつつ
ダイロギアンの威容を見上げEND.


【レビュー】
いよいよインパクター編も大詰め。
度重なる作戦の失敗、部下であるラディア、ルシアを失い復讐に燃えるロギアによる
グランセイザーの各個撃破と、超星神撃破の切り札「ダイロギアン」召還
そしてダイセイザー登場による新しい謎…。
しかし、なによりも更なる敵になるであろう「ウォフ・マナフ」の存在が提示された回である。
ますます敵の規模も巨大化していくであろう予感を匂わせている。

今回はアクション回の側面もあり、全体的にロギアの戦闘能力の高さをアピールした回と言っていいだろう。


【特撮の見どころ】

・ダイロギアンを迎撃する軍事衛星
・いつもと構図が違うクラウドドラゴンのCGモデル
・降り立つダイロギアン

今回は話とアクションに集中した回であるため、特撮については控えめ。
アクションシーンもほとんどVFXを用いておらず、映像面においては地味さは拭えない回だ。

とはいえミサイルを射出する軍事衛星のCGモデルやそのミサイルなど
ところどころでクオリティの高さは感じられる映像は出てきているのだが…。
いかんせんメインの部分(具体的には巨大戦)で見せているわけでもないので、特にリアルタイムで
見ていた人からすると普通に見過ごしていた部分ではないかとも思う。

ダイロギアンが地上に降り立ったカットは、毎度の土ぼこりの舞い上がりがあるが
ここでは実物を舞い上げてはおらず、CGによる合成で処理。
今回に限らず巨大戦がない回でも、地味ながらCG/VFXといった「デジタルな特撮技術」を多様している回もあるため
巨大戦がないからといって見ないというのは早計ではないかと思う。