2013年12月2日月曜日

グランセイザー・第四十一話

第四十一話「対決!」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、松坂直人、反町誠、魚住愛
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎
★<敵>ロギア


<ロギアのプライド>

冒頭。洋館の一室で目覚めた未加。
あたりを見渡すと、床で倒れているロギアの姿を見かける。
ホロスナイパーは手からだいぶ離れているのだが・・・。
その姿を、訝しそうに見つめる未加。

洸の勤める病院。
愛の制止を振り切ろうとする天馬。そこへ博士と洸が現れる。
未加をさらわれ水晶板を破壊されてしまったことに焦りと責任を感じている天馬に、
博士は見覚えのあるアタッシュケースを持ちだして 開けてみると   そこには水晶板。

ロギアの狙いが水晶板にあると思い、あらかじめ偽者を仕込んでおいたという洸。
それを知り憮然とした表情を浮かべながらも、再度未加を救出しようと飛び出そうとするが
その場の全員で制止されてしまう。


在りし日のルシアの姿が蘇る。
その最期を、カードのかけらを拾ったことで悟るロギア。
そしてルシアの名前を叫んだところでロギアが目覚めた。
彼に寝ていなくてはダメだと、未加が声をかける。 

前回捕われていた廃屋では剣と涼子、直人が手がかりを探すもなにも見つからない。
ロギアは今、黒幕ことベルゼウスに裏切られたショックと恨みのほうが強い、そう涼子は言うのだが・・・。
直人はヤケになって殺すかもしれんと、剣が居なくなってからつぶやく。
しかしそんなことは言える訳がない。涼子はあくまで剣を気遣ったのだ。
そんな三人のもとへ天馬が合流する。




洋館。
ロギアと未加のやりとり。
そののち、天馬のもとへ帰れと未加を開放するロギアだが、未加の問いかけにはなにも答えずに洋館から出て行く。
命を救われながらも結局グランセイザーと対峙し、命を散らしたルシアのことを彼はどう考えていたのか。

天馬は未加を助け出そうと焦りを隠せないが、それをなだめようとする涼子。
しかし、直人は天馬を促す。 未加を救いに行けと。
剣にも助けることを誓った天馬は一人バイクでドコへともなく走り去る。

場所は変わり。ロギアは一人荒地を歩く。ダイロギアンから発せられている電波を頼りに、探していた。
しかし未加が後ろから付いて来た。
放っておけないと言う未加に対して、それほどオレはヤワじゃない。そしてベルゼウスからダイロギアンを取り返さないといけないと言い残し、消え去ってしまう。
その直後、フレイムトライバーで未加を見つけ出すタリアス。


<決闘!ロギアVSタリアス>

未加と落ち合う天馬。 未加は天馬に問う。ロギアとはどうしても戦うのかと。
あいつも俺も中途半端ではいられなくなっている、そう言う天馬だったが突如ダイロギアンが襲来。
二人をビームにより攻撃する。

フレイムトライバーで応戦するも、ミトラスの乗った機体が捕まってしまい絶体絶命に。
その時ロギアがホロスナイパーを構え、ダイロギアンのマスクへ射撃を当てる。
するとマスクが実体を失い、ベルゼウスの支配から逃れることに成功。
それを見るやロギアが乗り込み、タリアスへ決戦を挑む。

再びミトラスの機体がピンチに陥るが、それをタリアスが庇い被弾。
危険が訪れるのだが直後に三体の超星神が現れ砲撃を開始。
ステルスシールドを展開し、各機体への攻撃を開始するダイロギアンに対してガルーダを召還
さらにダイセイザーへの合神をも行う。

四度目の対決。やはり前回同様ステルスシールドで優位に立つダイロギアンだが
ダイセイザーは高速回転によるバリアーを展開。
上がガラ空きだと叫び上昇したダイロギアンを察知し、タックルとビームでダイロギアンを引きずり落とすことに成功。
シールドのシステムも故障し、いよいよここから決闘となる。

にらみ合うダイセイザーとダイロギアンだが、ロギアもタリアスもともに地上へと降りてしまう。
地上ではタリアスとロギア、二人の戦いが繰り広げられた。
バーニングファルコンとマックススティンガーは相打ち、ラチがあかず二人は武器をも投げ捨て殴り合いへ。
拳が交差しあい、二人とも装着が解除されるほどのダメージを負う。

戦いが終わり、先に立ち上がったのはロギア。ホロスナイパーを拾い立ち去ろうとするが天馬もまた立ち上がる。
銃口を向けたロギアだが、何を思ったかホロスナイパーを仕舞う。
そして彼は言う。 水晶板を解析したつもりかもしれないが、超古代戦争の真実が解明されたわけではない
その上、お前たちもまた真実の地球人であるかどうかもわからんのだ、と。
そういい残してロギアは立ち去るが、天馬はその場に崩れ落ちてしまう。

その後、未加たちが駆け寄ってきて天馬を介抱してその場から去ろうとする。
しかしロギアの言葉の意味は・・・?


【レビュー】

ロギアとの戦いはこれで終了となる。 最後は決着がつかずじまいであったが
彼の口からはそれまで劇中で何度も語られてきた超古代戦争への疑問を投げかけるものであった。
そして、自分達自身のルーツに関わる謎をも残す。

今回の巨大戦はあっさりしていたが、特撮パートとして全体(フレイムトライバー登場からの流れ)で見れば
実はそこそこ尺は取れており、ロボ戦だけを期待すると肩透かしな印象を受けるかもしれない。
むしろ今回はタリアスVSロギアの戦いにウェイトが置かれた回でもあり、こちらは充分に戦闘を見せ付けている。
しかし、それゆえもう少し天馬とロギアの因縁が印象強く提示できていれば
見ているほうも乗れたのではないかと思う。 そこらの描写の足りなさが終盤になってやや響きだしてくるのは皮肉であるが・・・。

とにかく、これで第三部は終了。続いては第四部へ移行する。
そして第一部から語られた超古代戦争に対する謎を残し、次回はさらに謎を深める存在との対峙が待ち構えていた。

#2013/12/10記
#どうもレビューを書いた後気づいたのですが、第四十・四十一話も第三部扱いだったようです。
#この場を借りて訂正させていただきます。


【特撮の見どころ】

・ステルスシールドの描写
・土の匂いただようミニチュア
・細かいVFX

VFXについては、特にタリアスVSロギアの際で見られるロギアへの電流放電や
お互いの必殺技を受けた直後の電流放出などが印象に強い。

そしてステルスシールドだが、わりあいベタな光学迷彩の表現をそのまま行っている点は好印象か。
ややアニメ的ではあるが、ああして一部分が湾曲している表現は悪くはない。