2014年1月22日水曜日

これから、書いてみたいもの

グランセイザーのレビューが終わって、若干気が抜けてしまい
ジャスティライザーのレビューへ移りたくても中々手につかない自分が居る。

レビューのために初めてblogを立ち上げてみたものの、レビュー自体が初めてなため
最初のあたりはかなり荒削りな内容となっており、最近の「総評」にいたっては
削るべき部分が見出せずに、自分の思ったことをただ羅列しただけになっているようにも思えてならない。
とはいえ、率直に感じたことと、少し時間を置いて自分なりに考察した部分
そしてなにより「約10年経った当シリーズを、当時観ていた人間が改めてレビューの形で振り返る」
という目的が前提にあるため、その意味ではそれなりの内容になっているのではないかと思う。

不幸なことに、当シリーズは振り返られることが極端に少ない。
ある程度当時の「実況でガヤガヤ言いつつ見るぶんには楽しい」という価値観に埋もれてしまった点は否めないし
真面目に考察・レビューをしているサイトも他社作品と比べると本当に少ない。
グランセイザーだけしっかりレビューしているサイトはひとつだけ知っているが
ジャスティライザーになると、表面上のネタの部分だけを拾われたり
ダメな面だけをクローズアップされているレビューが散発的に見られるくらい。
セイザーXとなると、ネタとして見られていた点もあったがそのうち評価が一変し、今でもそうだが
シリーズいちの傑作扱いまでレビューがエスカレートしているサイトやブログも見られるようにはなる。

その上で「シリーズ全体を俯瞰した、それなりに真面目なレビュー」というものが
超星神シリーズにおいては皆無といっていい。
匿名掲示板や特撮掲示板などで考察を交えて振り返るなどという事すら行われておらず
(SNSなどでは行われているのかもしれませんが、そっちは疎いので判りません)
また、たまに匿名掲示板で話題が出てきても「当時観た印象」「見たままのイメージ」だけで語られることも多い為
自称・超星神シリーズファンでもある自分としてはそれが不満でもあった。



では自分が思うように、素直な気持ちで超星神シリーズをレビューすればいいか。と思い立ったのが去年の春。
そういうわけで、このblogを立ち上げた次第だ。
正直、自分の抱えている「このシリーズが好きなんだ」という気持ちを抑えることに限界を感じたのもあるが。
しかし思いのほか辛いことにぶち当たることが多かった。
改めてグランセイザーを全話レビュー目的で見返すと
「ああ、思ったよりダメじゃないか!」という部分と
「ここは意外といいなあ…」と感心した部分があり
またそれを各話ストーリーまとめとレビューという形で纏め直し、さらに特撮の見どころなどという
少々野暮ったい構成をとってもいるが、これはこれで可能な限り作品の内容を拾えてるだろうし
自分の視点や感想も述べられているのではないかとも思う。

もっとも難点は、自分自身文章を短くまとめる能力が欠如しているため、本当に
見たままと思ったことを羅列しているだけになっているのが気がかり。
それによる考察の弱さを補うべく、ラベル【考察?】で個別の要素について考察を試みたり
グランセイザーの1~4部が終わってからの各部レビューという形を取ってはいるが
これだってどこまで自分なりに深く考察できているのかは疑問が残るところだ。
それに、推敲したにも関わらず一度公開したのに表現や文章上の表記のおかしさ、そして内容の不完全さに気づいて加筆修正することも多く
どうにもレビュー素人丸出しな内容になってしまい、閲覧されている方にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんと
頭を下げるほかない。


前置きと言い訳が長くなったが、本題。

当シリーズをレビューするというのは、個人的には「自称ファン」の矜持として行っていることであるが
三作を振り返ってみて様々考察を加えてみたいことが出てきた。
ひとつお断りするが、あくまで見たままに対して主観だけで考察を行うため
ずいぶん独りよがりな内容になってしまう恐れもある。
なるべく、賛否ともにバランスを取った内容を心がけたいが…。
他の東宝ヒーロー作品や他社作品、とりわけ東映作品を比較として出すこともあるが
これはある程度は致し方ないものとしてご了承いただければ幸いだ。

また、自分自身は素人であるためなるべく聞きかじっただけの「内側の話」をしないようにしたい。
あくまで資料は作品そのものという姿勢を維持しようと考える。
#もっとも機会があればムック本などを交えた再考察もやってはみたい。
そして重要なのは、ネット上でたまに語られている噂話の類は排除する。
掲示板などでは様々ネガティブな印象論や噂が流されている当シリーズだが、そういうものを流す人間の心理が理解できないし
したくもないというのが本音だ。

その上で書いてみたいものは以下の通り。

・ヒーローと敵の描写
・キャラクター描写と、キャラクターのドラマ
・特撮映像(技術論にはならないはずなので念のため)
・スタッフ
・殺陣
・三作それぞれ異なるストーリー
・本編映像
・東宝なりのカラーとは何ぞや
・当時のヒーロー物の扱われ方と、本作
・スポンサー・コナミと東宝

箇条書きだがこんなところか。

そしてここからは妄言。
もし自分が、それが出来る立場に居れば三作全てに関わった脚本家の稲葉一広の話も伺いたい、という願望も無くもない。
この人はメインに回ると微妙だが、サブとして話を書く分には割合悪くないどころかいい話も書けているように思うし
数少ない全作に関わった文芸スタッフとしてどういう感想があるのか聞いてみたい気がする。

また脚本家と言えば河田秀二にも、可能な限り話を伺ってみたくはある。
今はプロとして活動していないとの事だが、個人的には当シリーズを最後まで観続ける原動力のひとつとなった作家なだけに
これまた全作に関わってのコメントも聞いてみたい。

唯一監督として三作に関わった池田敏春監督が鬼籍に入られているのが惜しいが…。

また当シリーズの重要人物である川北紘一のコメントも見てみたくはある。
平成ゴジラパーフェクションなどで断片的に語られているそうだが、当シリーズに限定しての
川北個人の回顧というのは、当シリーズを特撮目当てで観続けた人間としては是非に読みたいし聞いてみたい。


まあ、上記の妄言を書いた理由も「おそらくシリーズのムック本は出ないだろう」というのが理由ではある。
グランセイザー10周年なのに東宝も(仕方ない側面もあるが)コナミも全く動きがないし
特撮メディアもネット上でもまるで振り返る気配がないというのがどうしようもなく切なかったからだ。

こうなりゃ自己満足で、細々とひっそり最後まで完結させよう…。
それが「自称・超星神シリーズファン」として出来ることだと思うから。