2014年1月13日月曜日

グランセイザー・第五十話

第五十話「天馬、死す!」
●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、獅堂剣、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、松坂直人、早乙女蘭、神谷豪、反町誠、魚住愛、三上辰平
○<関係者・ゲストなど>堀口一郎、御園木篤司、沖田総一郎、アケロン人・ルビー
★<敵>ベルゼウス、ゴーギャン


<強襲・最強の怪獣>

ベルゼウスの戦艦内では、前回失敗したゴーギャンが再度のチャンスを乞うている。
そこでベルゼウスは、怪獣キャブレオンを用いてグランセイザーをひきつけているスキにルビーを殺すよう指示。
命に代えても今度は成功させると誓うゴーギャン。

国防省では、天馬が単身でウォフ・マナフへ直訴に行くことを他のグランセイザーに提案。
洸はそれしか手が無いと思っていた、とその決意を後押し。
こうして天馬がウォフ・マナフのもとへ行くことになったその矢先
アンドロメダ星雲から飛来してきた隕石から出てきた怪獣・キャブレオンが奥多摩の山中に現れる。
狙いは蘭に違いないと察したグランセイザーは、急いでキャブレオンを撃退するべく超星神を召還。
グランビークルで他のメンバーも駆けつけようとした時、国防省内で銃撃の音が響く。
その音の先へ向かうタリアスとミトラスは、のこりのメンバーにヴィジュエルを守るよう指示。

ゴーギャンが、ルビーを狙って国防省内に再度乗り込んできていた。
間一髪のところで駆けつけたタリアスとミトラス。
今度はゴーギャンを追い詰めたかに見えたが、ミトラスを盾にバーニングファルコンを防ごうとする。
しかしスネを蹴られ、投げ飛ばされたゴーギャンは結局バーニングファルコンを浴びせられる。

大人しく出て行けと、あくまで戦いを止めようとするタリアスだったが
ゴーギャンは腰につけた自爆装置を使い、少し先に居たルビーもろとも自爆。
これで、ベルゼウスの目的は完遂されてしまった。

一方奥多摩山中。
ダイセイザーへ合神しようとした途中、キャブレオンの攻撃により中断させられた上に
ガントラスへの集中攻撃により、ガントラスは機能を停止させられてしまう。
仕方なく、残りの四体がウォーリアモードへ変形しキャブレオンに立ち向かうことになるが
その力の差は歴然たるものがあり、次々とダメージを負わされてしまう。

その最中、ヴィジュエルが水晶板に対してずっと交信を続けていたが
ルビーの死とともに水晶板の反応が始まった。

グランビークルで駆けつけたタリアスとミトラスは、全員にルビーが倒されたことを告げる。
もはや猶予が残されていない状態であるため、レムルズたちはタリアスへ
ウォフ・マナフのもとへ行くように指示。
それをキャブレオンが追撃するのだが、盾となったドルクルスが中破。そして
タリアスのグランビークルも撃墜してしまった。

それと同時に、リオンがガルーダから放出され装着が解除されてしまう。
剣の側に駆けつけた未加も同様に装着が解けていた。 つまり・・・炎のトライブは一人欠けた。
天馬が死んでしまったのだろうか?
ルビー、そして天馬が死んだことで大喜びするベルゼウス。
キャブレオンへ残りの超星神が対峙。
そして天馬はどこへ行ってしまったのか…。
戦いは、最終局面へ差し掛かっていた。


【レビュー】

最終3話・その2は戦闘主体。
しかし話としてはルビーが死に、さらに天馬も死んだ?というように話の上では大きく動き出す回でもある。
その一方、蘭による交信が巧く行きかけている描写もされており
最終回に向けてのタメも最高潮に達して来ている。

映像面については、流石に最終決戦ということもあってか特技スタッフも再度力を入れなおしたように思えるが
ややグランビークルの合成が甘かったり、特撮方面を期待しているとほんの少しだけ微妙な部分も見受けられる。


【特撮の見どころ】

・アンドロメダから飛来する巨大隕石
・キャブレオンVS超星神

終盤ということもあり、巨大戦は久方ぶりに力が入っている。
前の巨大戦と比べると(撮影で慣れている山中ということもあるのだが)そのクオリティは一目瞭然だろう。
さらにグランビークルが居ないカットなどではオープンセットでの撮影も行われており
特技スタッフの力の込めようも感じられる。
吹き飛ばされ、山に打ち付けられるリヴァイアサンとガンシーサーや
超星神の光線攻撃をものともしないキャブレオンと
そのキャブレオンの攻撃に太刀打ちできない超星神と見どころは多い。
いわゆる最強ロボへの合体を阻止するシーンなど、この手の作品にしては珍しいシーンも織り交ぜており
緊迫感はここに来て大きく高まっていると言ってもいいだろう。