2015年8月21日金曜日

10年経ったら・・・

本シリーズが開始してから既に10年の年月が経ったことで、個人的に一つの希望的観測が生まれてきている。

それは、「当時幼稚園児および小学生だった視聴者が年齢を重ねることで、感想を言いやすくなったこと」による
「リアルタイムで対象年齢層(またはちょっと上)だった視聴者による本シリーズの率直な感想」
というものが、ひょっとしたら見られるんじゃないかという希望。


拙blogの記事というのは、どこまでいっても
「当時いい歳した大人の視聴者による、10年後に冷静になって見返した際の感想」
の域を超えていない。
これは裏を返すと、当時見たときの感想などがある程度ベースになってしまっている。
#流石にレビューの時は可能な限り除去している感覚だが。
当然、それまでのヒーロー物遍歴や競合作品との比較が影響しているのも事実だし
現に拙レビューでも、比較という部分はどうしても取り払えないものでもある。

大人が様々の創作物遍歴や現実の人生経験から影響された作品への鑑賞スタイルというものはどうしても理屈のバイアスがかかるもの。
子供はその意味ではどうしても積み重ねが少ない分、ストレートな感想が出やすいものでもある。
当時子供だった視聴者の、当時の印象や感想がそのまま出やすい状況になっている現在は
自分にとってはかなり楽しみではある。


こんなことを思ったのは、つい先日某匿名掲示板でシリーズ物を語るスレというものがあって
そこで各ジャンルのシリーズをとりとめもなく語っていたのだが、
ふと本シリーズが話題に出た時に、ジャスティライザーだけ実況の時の印象やレスのやり取りがベースになって語られていた点が気になったから。
この時、グランセイザーやセイザーXがスルーされていたのは興味深い。
また、スポンサーのコナミとバンダイの比較というところに話題が広がったりもしたものの
当時から大人だった視聴者たちの感想としては

「三作やってもダメなシリーズは、何をどうしたってダメだっただろう」
という現実的なものであった。
これはそのスレの話をかいつまんで説明すると、例えばヒーローやロボのデザインだったり
話のクオリティだったり、映像面などの目に見える部分に話が及んだ上での結論でもある。
そこで本シリーズに対しての言及は終わっていた。

ここで思ったのは、やはり年長の視聴者ほど他作品や他社などと冷静に比較して語る所があり
しかも超星神シリーズというものは特撮ヒーロー物としては初めて戦隊シリーズと真っ向から競合しているシリーズでもあった為
放送曜日自体が違うにもかかわらず、どうやっても比較にさらされてしまう運命にあった。
※ここでの競合とは、「色分けされたヒーローとそれらが乗り込むロボットが活躍するヒーローもの」という意味


そのスレに限らず、過去にも似たようなスレや話題が出ては結局おなじような流れに収束することが多い本シリーズ。
大人の視聴者とは違う、よりシビアな目で見ていたはずの当時子供だった視聴者の意見というものに是非触れてみたくはある。
・・・案外、大人たちとさほど変わらない感想しか出ない可能性もありそうではあるが。

「実況しながら見る分にはいいシリーズだった」なんていう感想も多いこのシリーズ、
果たしてそうした従来のものとは違う感想が出てくるだろうか、楽しみではある。
#実況云々の話も、余裕があれば書いてみたい。 ちょくちょく言及しているが必ずしも纏まった意見を出してるわけでもないので・・・。