2013年6月11日火曜日

超星神シリーズと特撮とオレ【3】

第八話以降もなんとなしに物語…というより
映像がどこまでクオリティが上がって行くのかを見届けてみたくて、その後も見続けていた。

後々の作品もそうなのだが、グランセイザーは巨大戦を毎週やっているわけではない。
それゆえクオリティを維持できているという側面と、
週によっては巨大戦に割く時間が長いこともあり、この手法は個人的には良かったのではないかと思う。
アピールする部分を明確にしながら、見せ方を捻ったと言ってもいいかもしれない。
オタク的に「たんなる予算節約」と言う発言をしてしまいそうだが
聞くほうとしては食傷気味なのでそういう立場はとらないことにする。
結局、「特撮」さえバッチリ見せてくれれば文句はないのだから。



第二クール・インパクター編までは見所も多かったのだがここで困ったことになった。
第三クールの各種宇宙人編は、巨大戦自体がさらに減っていたのだ。
記憶に残っているだけでもユウヒ初登場回とロギア再登場編くらいか…。
ユウヒが出てくる回はかなり見ごたえがあったものの、それ以外はほとんど記憶に残らないという始末であった。
どうやらこの方式は、単発編になるとイマイチ効果をあげにくいのだろうか?

実はその頃、視聴をやめようかなと思ったりしていた時期でもあった。
今にして思えばストーリーはかなり凝っているのだが、映像を楽しみにしていた当時の自分は
それを強烈にアピールできるであろう巨大戦が無いことに不満すら覚えていた。

だがそれをある回が思いとどまらせる。
第三十六話「さらば相棒!」である。

人によっては大したことのないエピソードに写るだろうが、個人的には仁メイン回であることと
ゲスト宇宙人の扱い方の捻り方、そしてオチのオーソドックスだが少し変わった感じの終わり方など
それまで見ていた特撮ヒーローのエピソードとしてはちょっと出色の出来ではないかと今でも思うし
この回自体は特撮シーンもVFXくらいしかないものの、話のおかげで個人的な本作のベストエピソードに入っている。

とはいえ、第四クールからまた視聴が微妙になってきてしまっていたのだが…。
今思うとただの怠惰で見なかったところもあるのだが、当時の感覚では
「なんとなく終わるのが寂しい」という現実から逃げていたところもあって、どちらも真実なのだろうと思う。

最終四話が目前に迫っていた頃、ホビー誌や「宇宙船」、ネット上でこのような情報が入ってくる。
「2004年10月・幻星神ジャスティライザー 放送開始」