2013年6月25日火曜日

グランセイザー・第十話

第十話「侵略!アケロンの罠」

●<グランセイザー>弓道天馬、獅堂未加、伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁、神谷豪
○<ゲストなど>堀口博士、御園木篤司、佐伯カリン 


<グランセイザーの力をどうするのか?>

前回に引き続き烏森のアジトにて、国防省の御園木と堀口博士の口論。
「グランセイザーが覚醒したということは、地球に脅威がせまっているということなのがわからんのか!」
と訴える堀口に対して、あくまでグランセイザーの能力を国防の為に利用しようとする御園木。

一方研究室では天馬、未加、涼子、仁、そして豪が博士の居所について思案。
このシーンは天馬・未加~涼子・仁~フレーム外から豪~再び天馬・未加の順に会話を1カットで映しきっている。
実に約30秒だが、カメラは左右に動いただけ。
この作品、殺陣こそ香港映画のテイストが強いが本編演出はところどころ東宝的な遠景&長い1カットという趣で
会話によってはアメリカドラマのように人物が1カットで入れ替わり立ちかわり会話を紡いでいく。
もっとも最近では当のアメリカでもそういう演出は減ってるようだが…。


再び烏森。
研究所においていった通信機で天馬が御園木と話をしている最中、アケロン人としての姿となったカリンが突如現れ
特殊部隊や御園木をなぎ倒していく。
堀口は、落とされた通信機により天馬と会話。助けに来るように伝える。



<カリン逃亡~風のトライブ同士の戦い>

堀口が襲われているところに間一髪でタリアス・ミトラスが登場… なのだが
カリンは呻き苦しんでいる。
逃げ去ったカリンは洸をかくまっている廃墟らしき場所へ逃げる。

カリンの戦闘能力を目の当たりにした御園木は、自分達の戦力では到底太刀打ちできないと悟る。
そしてグランセイザーにたいしてはバックアップに回ることを告げる。


一方カリンが逃げ帰った隠れアジトでは、洸との口論ののち自分の正体が暴露することを恐れ逃げる。
アジトの外へ目を向けると、仁の車の音が。
カリンはアケロン人で、私たちは同士討ちを仕向けられていると説得する涼子に
洸は冷たく一蹴、装着して立ちはだかる。
そして場所を移してダイル・ヴェルソーVSレムルズに移行。

その戦いを屋上で見つめるカリン。そこへタリアスが現れ戦闘に。
「あたしを一人で倒せると思っているの?」とタリアスを一笑に付すのも頷けるほどに圧倒的な力で追い詰める。
バーニングファルコンと光線が相打ち、衝撃が走った時下にいたレムルズが察して屋上へ。
そこでアケロン人に戻ったカリンと対峙する。

「私に付いてきてくれれば、地球人を滅ぼしても貴方だけは助けてあげる」と言うカリンの説得を振り切り
アイアンゲイルの銃口をカリンにむけ、発砲する。
吹き飛ばされ落下するカリンが爆発すると、洸はそれをただ見守るのみであった。


【レビュー】

特撮に関してはやや厳しい部分があった今回だが、第一クールが終盤になりさらにストーリーの加速度が上がっている回だ。


ついに洸にまで知られたカリンの正体だが、洸とカリンは恋仲かと思わせるような展開も見受けられる。
グランセイザーとアケロン人のランデブーという趣だが、なかなか珍しいドラマにも関わらず
今見返せば、この関係を示唆するような描写が無かったためか唐突にこうした描写が入ったようにも感じる
終盤、洸はカリンの誘いを蹴ってアイアンゲイルによって彼女を倒すわけだが
前々からカリン自身に教えられていた「地球を救うため」という言葉・・・ もっともこれはグランセイザー同士を戦わせるための詭弁だが ・・・ それに従った結果の射殺であった。

つまり、カリンに騙されていたのは事実にしろ、結果的には「地球を守るためのグランセイザーの力」への意識が勝ったといえようか。


そして国防省が正式にグランセイザーのバックアップに回ることとなったが果たしてこの戦いの行方やいかに?


【特撮の見どころ】

・なし

今回はアナログ特撮は皆無となったがVFXおよびCG合成は多い。
冒頭および襲撃後に撤退したカリンが、アケロン人としての正体を一瞬さらけ出すカットや
レムルズVS涼子・仁にて装着しかかった二人へレムルズトルネードを当てるカット
そして最後のシーンにてレムルズの攻撃により落下するカリンのシーンが主だった部分。


今回は若干合成というか構図が安直か?と思える画が目立ち
とりわけラストの落下するカリンなどは割とアッサリ目に炎が燃え広がるエフェクトなどを付け足しているようだ。
また落下しているカリンもアップから奥へ下がっていく合成で、若干アッサリ気味なのは否めない。