第十五話 「脅威!ジャスティパワー」
[幹部:ドクターゾラ]
監督:鹿島 勤 脚本:上代 務
<最後の戦い>
冒頭。 残りのステラプレート破壊をカイザーハデスに誓うゾラ。
それさえ破壊できれば、ハデス頭上のプレートも破壊できるようになり、ステラアレイは消滅
カイザーハデス復活が実現することとなる。
神代山。
ジャスティライザー三人が向かった先だが、そこに最後のステラプレートがあると
真也が断定したのだが、そこにカイザーハデスが居ること自体をまだ知らないようだ。
一方の伊達電器店では、澪が突如何かを感づく。
最後のステラプレートがカイザーハデスの頭上にあることをいち早く察し、
このままでは三人とも命に関わるとして澪たちも神代山へ急ぐ。
ステラプレートを携えて。
そして山へたどり着く翔太たちだが、早速ドクターゾラを発見し翔太が追いかける。
次いでザコールも現れ、真也が引き受けユカは翔太を追う。
翔太は、ゾラを見失ったようだが突如目の前にあらわれ襲い掛かられる。
しばらく斬りあっていたのだが消滅。 ユカが通信するが・・・
そのユカの目の前にゾラが現れる。
そうして、グレンとカゲリの二人を交互に相手するゾラ。
神代山には澪たちも遅れて駆けつけた。
もし気づかずにハデスの上のプレートを破壊すれば、ハデスが復活してしまうのではと危惧する澪。
そんなヘマはしないだろうと源太郎はフォローするが・・・。
<初遭遇・カイザーハデス>
やがて、ガントもザコールを蹴散らしたがその後ろにゾラが現れ斬り付ける。
やはり翻弄されるものの、途中からグレンも合流する。
次いでカゲリも加わったのだが、その際瞬間移動をすることをガントが見抜く。
各個撃破を企てているのだろうとも。
やがてゾラが再度三人の前に現れるが、当然のごとく瞬間移動で一人ずつ切りつけられてしまう。
そんな中、澪たちが合流してしまう。
攻撃を浴び続けついには装着が解けてしまった三人の前に、源太郎が駆けつけるが
ゾラに振り払われて倒される。
倒れこむ翔太に、最期の一太刀を浴びせかけようとするゾラ。
庇いに駆けつけ、覆いかぶさった澪の周りを結晶状のシールドが現れ
ゾラを遠くへ弾き飛ばしてしまった。
それは、ジャスティパワーの顕現。地球の意思であるとした澪。
再度プレートを探しに行く一同だが、その場所はハデスの真上だとジャスティライザーの三人に告げる澪。
早速ハデスを見つけて、封印されているうちにたおしてしまえばいいと急ぐ翔太。
そして、とある地点へたどり着くと空間が歪み――――――
カイザーハデスとドクターゾラが空間から現れる。
翔太たちが持っているプレートを破壊できれば、残りのプレート・・・すなわちハデス頭上のプレートも破壊できるようになり、
カイザーハデスが復活できるのだとゾラが不敵に笑う。
そうして身動きの出来ないうちにハデスを倒すべきだと、グレンに装着して攻撃するのだが
投影映像のため攻撃は空を切ってしまう。
撤収する一同だが、またもやゾラが瞬間移動でジャスティライザーを圧倒。
まるで歯が立たない三人。
ジャスティパワーは果たして、三人を守ってくれるのだろうか?
【レビュー】
ステラプレートシリーズも終盤。ついにジャスティライザーの目の前に
大ボスであるカイザーハデスがお目見えする回でもある。
のだが、緊張感が薄い。
ステラプレートは8枚あるのだが、うち7枚を破壊しないと最後の1枚、つまりカイザーハデスの頭上の1枚を破壊できない。
それはまあ解るとして、そんな重要な7枚のうちの1枚をなんとなく源太郎が持ち出してしまってる
ようにしか見えない点がマイナスポイント。
伊達電器店に置きっぱなしでは話がうまく動かないので仕方ないのだろうが・・・。
ステラプレートがらみの感想は、「中間総評・ドクターゾラ編」として後々纏めるつもりである。
また、ロケーションも静かな山の中はさておいてもやはり明るめの天候では
イマイチ決戦の雰囲気を盛り上げにくいように感じられる。
今回のロケ地だと、鬱蒼と茂った森というより開けた河原などでの戦闘となっているせいだろう。
ここはグランセイザー最終回と同じヘマをしてしまっていて、なんとも首を捻る。
#別に暗ければいいってわけでもないが、もうちょっとそういうセットを作るなどても良かったような気はする
もっとも後半のセットというか撮影場所は中々雰囲気が出ていて、こちらは文句はない。
今回はタイトルどおり、ジャスティパワーという要素が提示された回でもある。
これが今後どういう形でジャスティライザーに影響を及ぼすのか?
そうした謎の部分が提示されつつ、ドクターゾラ編は最終局面を迎える。
【特撮の見どころ】
・なし
今回は二回、ゾラの瞬間移動に翻弄される三人という画が出てくる。
一人ずつ順番に斬られて行くという画なのだが、二回とも引きのカメラで、長回しで見せきっている。
やっぱり東映と違って、上から引き気味でみせるせいもあってかちょっと印象が弱いきらいがある。
#これが東映なら、カットの多用か誰かが一番手前に居る構図で、長回しで見せるだろうか。
東宝らしい画作りといわれればそれまでとも言うのだが、
どうしてもインパクト重視のヒーロー物の画作りにおいてはちょっと微妙に映るところかもしれない。
長回しという点もこうした印象を助長している。
カメラをガシガシ動かすなど、結構頑張って違う画を見せる努力をしているシリーズではあるのだが。