2014年12月31日水曜日

ジャスティライザー・第二十二話

第二十二話 「激闘!立ち上がれ真也」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・キングゼロ登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<大学生・平賀真也>

冒頭。
ハデス戦艦内では、諜報任務から外れ正式に実行部隊へ編入されたデモンナイトが
新たな指令を拝命する。それは巨獣・キングゼロを使ってのジャスティライザー攻略だが
ガントをデモンナイトが倒し、他の二人と幻星神はキングゼロに撃破させるというものであった。

公園。理緒と麻美と待ち合わせていたユカ。
映画を観にいく話だったはずが、城南大学へシン様を観にいくツアーへ変更されてきょとんとするユカ。
そのシン様というのは真也のことである。
理緒たちは合コンのセッティングも頼もうとしていたようだが。

城南大学では、大学の見学へ翔太と徹が訪れていた。
受験の前に学校の下見に来たようで、真也と落ち合って談笑する。
そこへ教授が現れ、ロボット工学の権威というペーターゼン博士の特別講義があることを真也に告げる。
博士はどうやら真也の論文を読んで気にかけていたようで、真也にも会いたいとも告げられる。

そしてユカたち三人も現れ、シン様ツアーを開始。
呼ばれ慣れないために噴出す真也だが、翔太たちと理緒たちが騒いでいるスキに
真也はこっそりその場を抜け出そうとしている。

その一方。
街中では巨大な隕石が落下。その一報を受け三人が街へ急行する。
恐らく巨獣が現れる可能性は高く、まず隕石を調べようとバイクで現地へ向かおうとする翔太とユカ。
残された真也たちの前に神野が現れ、戦いが始まる。

<暴風怪獣現る>

街中。隕石からは巨獣キングゼロが出現。
暴風を起こし街中のあらゆるものを吹き飛ばしていく。
この惨状を前に翔太とユカは装着、ライゼロスを召還し対処することになる。

ガントとデモンナイトの一戦は、距離をとって戦おうとするガントに対して
射撃をはじき、徐々に距離を詰めてしまう。
ガントライフルを弾き飛ばされてしまい、次いでガント自身も吹き飛ばされる。
素手となったガントへデモンナイトがナイトクリーパーを放ち、大ダメージにより装着が解除されてしまう。

ライゼロスとキングゼロの戦いも、ケンライザーへ合神を行うも
あまりの風圧で中々近づけない。
ライザーバーンを放つが、逆に風で返されてしまいダメージを負ってしまう。
ジュウライザーでないと倒せないかもしれないとカゲリが指摘するが・・・。

倒されてしまった真也を庇おうと澪が近づこうとする。
それを静止する麗香だが、徐々に歩み寄って切先を向けるデモンナイト。
真也が澪を守ろうと、手放したインローダーへ手を伸ばそうとすると・・・
ジャスティパワーがあふれ出し、インローダーで再度装着を果たすと
澪は「ジャスティパワーが増幅している」とガントを見てつぶやく。

事実、デモンナイトの回転攻撃を掴みつつも逆に振り回して投げ飛ばしてしまう。
そのままデモンナイトが撤退。あとはキングゼロのみとなった。
ダイヴインして二人と合流・ジュウライザーへの合神を行い風圧攻撃をものともせずダメージを与える。
最後はサンダーバーストによってキングゼロを葬った。

戦闘後、ペーターゼンの講義がそろそろ始まるため翔太が真也を促しバイクで送っていく。
自分のことを犠牲にしてたらやってられないだろ?という翔太。
麗香はそんな真也の変化を見て、とっつきやすくなったと評し
澪もまた、そんな真也にジャスティパワーが応えたのだろうと語る。


【レビュー】

真也のジャスティパワーがアップする回。
と、DVD小冊子には表記されている。
一見すると「え?どこが?」と思われがちな内容なのだが、澪たちの終盤の真也評を聞くとなんとなく納得出来なくもない構成ではある。
特に19、20話を踏まえて澪のセリフを聞き返せばああなるほど、と思える。
確かにそれまでの真也はどことなくつっけんどんな感じでもあり、メンバーとは距離を置いている感じを受けるが
それも20話を経てからは若干キャラクター性に変化が生じていく。

ジャスティライザー自体が地味目なキャラクタードラマとストーリー展開のため、こういう部分が
ついつい見逃されがちではあるし、特に当時実況やネットで他の視聴者と追いかけて観ていた層には
解りづらさと相まって評価が低い一端になっているのではないかとも思える。
#言っておくが別にネット実況が100%悪いと断じているわけでもないので念のため。
#いい部分も悪い部分もあるということだろう。


【特撮の見どころ】

・キングゼロVS幻星神

今回の巨大戦は怪獣物の雰囲気を強く打ち出しており、現場レポーターの存在や
キングゼロの暴風で吹き飛ばされる街の街路樹や車をみっちり見せるており
また街の人々もその風にたえきれず倒れこんだり吹き飛ぶなど、
被害の部分をしっかりと見せている点が面白い。

そのキングゼロは強烈な風圧で幻星神をまるで寄せ付けないが、唯一ジュウライザーだけは
重さとその攻撃特性のためか苦手としているなど、若干今後の展開が読めてしまう話だったのは
まあ、仕方の無いところなのかもしれない。