2014年12月31日水曜日

ジャスティライザー・第二十四話

第二十四話 「ライゼロス破壊計画!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト
巨獣・ブルガリオ登場

監督:大津 是    脚本:天沢 彰

<円>

冒頭。伊達電器店バックヤードでは翔太が源太郎から綺麗な円を書くように厳命される。
これは伊達流剣術の極意として重要な要素であると源太郎は言うのだが。
澪いわく「円は天と地の調和である」としており、すなわち精神集中により己を高めるための訓練であろうと言う。
とは言いつつもいまいち身の入らない翔太は、麗香のバッグに入っている映画のパンフを見つけ
一緒に映画を観に出かけていってしまった。

一方神野は、前回澪を倒せなかったことに屈辱を覚え、柱にナイトシュバートを打ち込むも破壊できない。
そんな姿をゼネラルバッカスになじられてしまう。 そして新しい指令・・・ブルガリオを使ってのライゼロス破壊計画を遂行するよう命令する。

映画を観終わった翔太たち。車に乗り込むとそこには既にデモンナイトが居た。
澪を追いかけるデモンナイトだが、グレンが追いつき戦いにもつれ込む。
しかし、剣の腕前では勝負にならず逆に右腕に大怪我を負ってしまうグレン。
澪に斬りつけようとしたそのとき、デモンナイトの左腕のクリスタルがまたも共鳴しもだえ苦しむ。
ガントたちが駆けつけたため一時撤退。

右腕が使い物にならなくなった翔太だが、左腕で円を描く練習を続ける。
そんな中、街中に巨獣ブルガリオが現れたと源太郎が叫ぶ。

<調和>

街へ駆けつけた一同。翔太以外が装着しライゼロスを召還。ブルガリオを食い止める。
そのブルガリオは頭から妨害電波のような光線を発しており、星神獣を召還できないようにしてしまう。
必然的にライゼロスでの戦いを強いられることとなった二人。

一方地上では、神野が再度澪を殺そうと詰め寄る。
装着せずに翔太が食い止めるが当然相手にならず放り出される。

公園内のステージまで追い詰められる澪たちだが、源太郎が刀で円を描き、
デモンナイトへ不意の一太刀を木刀で浴びせる。
これに怒ったデモンナイトは源太郎を放り投げる。
遅れて追いついた翔太がグレンへ装着するが、片腕が満足につかえないために攻撃が弱くなり
結局デモンナイトに敗れてしまった。
ライゼロスもまた、ブルガリオの妨害光線とミサイル攻撃に苦しめられてしまう。

翔太は気を失い、源太郎の呼び声にまったく応じられない。
澪と麗香も駆け寄り、翔太を庇う。
デモンナイトがにじり寄り、トドメを刺そうとするのだが・・・

澪たちの背後から、突如炎が噴き上がる。
ノルンの声を受け、翔太が再び目覚めたのだ。

ジャスティパワーが翔太の身を包み、グレンへと装着させる。
炎のように広がったジャスティパワーは不死鳥の姿へと変貌。
グレンソードを引抜いたと思いきや、ソードで円を描きブレイジングフレイムをデモンナイトへ浴びせた。
多大なダメージを受けたデモンナイトは装着が解除されてしまう。

そして街ではブルガリオの猛攻に苦しむライゼロス。

<勇気あるもの>

ブルガリオの頭上に飛び乗ったグレンは、その頭にある光線発生装置を破壊しようとしていたのだが
激しい抵抗に逢い、振り落とされないようにするのが精一杯の状況となる。
ライゼロスが立ち上がり、援護射撃でブルガリオの気をそらすと、そのスキに
グレンソードを用いて装置を破壊してしまう。

そしてエンオウ、コウキ、ランガを呼び出し援護攻撃の上、ファイヤーバーストを浴びせ
ブルガリオの撃破に成功した。

いつの間にか消えた神野。彼は一体何処へ?


【レビュー】

翔太のジャスティパワーが強化される回。
と、DVDの小冊子トピックには書かれている。

今回は円とそれが象徴する調和というものがテーマとなっている。
ここまでで三人のジャスティパワーが強化されていったわけだが、この後の展開を見越してのものではあると言えども
三連続でさっさと終わらせてしまった点はやや安直な気もする。
最初の真也こそ、そこまでの話の流れがあったため納得もできるのだが・・・。

その一方で登場したブルガリオは、生前川北紘一が気に入っていたこともあってか
後半にも量産されて登場したりする。川北いわくメカニコングもお気に入りだったそうだ。
恐らくデザインにも川北自身の好みが若干反映されているのだろうか。

デモンナイトVSグレンも目を引いたが、ブルガリオVSライゼロスのほうにより目が行く。
特撮の見どころに該当する場面だが、本作では街中での戦いが増えているものの
高速道路やショッピングモールなどを配置するといった、他作品および全作グランセイザーとの差別化も図っている点も見逃せない。
今回はさらに、ブルガリオの頭部の装置を破壊するグレンという展開も見られたため
巨大戦だけでも展開がいくつも見られて面白い。
一部、グレンが人形になってるのは少し残念ではあるが・・・。合成は難しかったのだろうか。


【特撮の見どころ】

・ブルガリオVSライゼロス
・ステージに突き刺さるグレンソード

上は馬力に勝るブルガリオとの迫力ある肉弾戦が堪能できる。
ミニチュアの看板にコナミスポーツクラブのロゴが描かれている点も芸コマ。
こうしたお遊びは、レオガイアスが出てきた回でもグランセイザーの看板を作っておくなど
前作ではあまり見られなかったものが今作では散見されるようになる。

下のグレンソードが突き刺さる部分はCGとわかりやすいが、一度装着が解けた時にグレンソードもろとも消滅する。
しかしグレン復活の際に、突き刺さっていた場所に再びグレンソードが現れる描写はいい映像だ。

レビューでも少し触れたが、ミニチュアワークも高速道路を設定するなど
街中とは言いつつも毎度毎度同じセットにしない工夫が見られるのは大きいポイントだ。