2014年12月31日水曜日

ジャスティライザー・第二十一話

第二十一話 「暗黒騎士デモンナイト!」

[幹部:ゼネラルバッカス]
デモンナイト登場

監督:米田興弘    脚本:河田秀二

<麗香の想い>

冒頭。花屋で花束を買い求める澪。麗香も居る。
しばらく花を見続ける澪だが、そこに神野が現れる。
澪と一度ゆっくり話をしたかったと言う神野だが、麗香もまた疑いの目を向けている。
連絡先を渡すのだが、麗香がそれを横取りして店を後にする二人。

伊達電器店ではそのいきさつを他の三人に話すが、
澪が、神野はひょっとしたらジャスティライザーじゃないかとすら言い出したと麗香が言う。
もうちょっと神野を信じるべきじゃないかと言いあう澪とつい感情的になってしまい、出て行ってしまう麗香。

澪は麗香に甘えていたくないんじゃないかと後から追いついたユカはフォローするのだが、
麗香自身は何か思うところがあるようだ。
夕方までに帰ると言い残してその場を去る麗香。

一方伊達電器店に残った澪と翔太。
今の麗香は疑り深くなりすぎなんじゃないかと澪は指摘するのだが、
源太郎そんな麗香を、純粋でお人よしな澪のままでいてほしい一心で守ろうと必死になっているんだと諭す。
その言葉は澪にどう届いたのだろう。

夕暮れ迫る街中では、神野と落ち合う麗香。
約束が違うとその場を立ち去る神野だが、それを追いかける麗香。しかし・・・
いつの間にか神野が背後に回り気絶させられてしまう。

伊達電器店の店番をしていた澪の携帯に、麗香の携帯からメールが。
神野の話を聞くことにしたので、一人で来て欲しいという文言だが。
そのメールは神野によるものであった。

<暗黒騎士現る>

やがて澪がおびき出されたのだが、そこには神野だけが居た。
その神野は、ジャスティライザーとジャスティパワーについて澪に聞き出そうとしていたのだが
それに答える必要は無いとユカと真也が割って入る。
真也によって麗香も救い出されており、神野は一同に囲まれる。
そして神野は自らの正体を明かす。  カイザーハデス親衛隊・デストコマンドのデモンナイトであると。

そのうち翔太も合流し、ジャスティライザーへ装着する三人。
神野も自らの甲冑を装備し、グレンとの戦いに突入する。
しかしその能力差は歴然としており、また剣での戦いにおいても圧倒され続けていた。
途中グレンが前後不覚に陥り、無意識で戦い続けていたが
これが功を奏したのか、デモンナイトは対応しきれなくなり攻撃を喰らうようになる。

スラッシュブレイザーとナイトクリーパーは相打ち、デモンナイトはグレンの能力を認める発言を残し撤収。

戦闘後、澪と麗香がそれぞれにもっと気をつけてもらわないと困ると言い合い和解。
今回はほぼ蚊帳の外だった翔太が、他のメンバーをたしなめつつ
デモンナイトは俺が倒してやると叫びEND。


【レビュー】

デモンナイト初登場回。
また、それまで大してキャラクターを掘り下げられていない麗香がわずかばかりにクローズアップされた回でもある。
前回でも語られたが、麗香は澪のお付として長年生活を共にしてきていたのだが
だからこそ人を疑うことを知らないくらいに純粋な澪を自分が守らなくてはという想いは強かった。

そしてデモンナイトこと神野。
スパイの真似事、とは言うもののここまであまり大した情報も得られずじまいで
ややもするとシビレを切らして直接敵対することになったようにも感じられる。
前作グランセイザーの星山(ロギア)はそこそこ巧くやっていた気もするのだが、
本作では主要キャラクターの掘り下げに腐心していた部分もあるせいか、
若干こうしたギミックの弱さが露呈してしまっているキライもある。

戦闘シーンは、途中で前後不覚に陥るグレンが特徴的。
その直前には何度もグレンソードで叩き切ろうとするカットもあり、いつもとは違って
やや生々しい殺陣を見せていたのが印象に残る。


【特撮の見どころ】

・なし

本作からは、三人揃っての名乗りを上げるカットが散見されるが
これが、三人一斉に被せてしまっているため何を言っているのか解らない難点があった。
全く同じタイミングで

ジャスティライザー・グレン!見参!
ジャスティライザー・カゲリ!参上!
ジャスティライザー・ガント!推参!

などといわせてしまうために、ゴチャゴチャした感じを与えてしまっている。
このあたりは戦隊シリーズとの差別化の側面もあるのだろうが、やはり印象が悪いとわかったのか
次作セイザーXではそのものズバリで「セイザーX!」と、戦隊シリーズみたいな共通の名乗りに変化していった。
#ちなみにこの、3人そろって同時に名乗るパターンはグランセイザーでも散発的に行われている。