2014年12月30日火曜日

ジャスティライザー・第十六話

第十六話 「吠えろ!幻星神ニンライザー」

[幹部:ドクターゾラ]

監督:鹿島 勤    脚本:上代 務

<復活・カイザーハデス>

前回からの続き。
プレートを渡さなければ三人をなぶり殺しにすると脅すゾラ。
それを見かねた澪は、プレートをかざしてあゆみ寄ろうとする。
それを静止しようとする源太郎だが、止めに入った際ににプレートを落とす。
澪への攻撃はジャスティパワーにより守られたが、プレートは破壊されてしまった。

ついに、カイザーハデス頭上のプレートが破壊できるようになったゾラ。
異次元空間を用いてワープし、ハデスの元へ移動するゾラ。
当然ジャスティライザーはその場所までいけないのだが・・・
突如澪が輝きだし、三人と共に異次元空間の中へ消えていく。

ゾラたちの元へ駆けつけた四人。ついに直接ハデスと対面することに。
しかし、ゾラが急ぎプレートを破壊することで遂に封印が解除されてしまう。
そのゾラへ必殺技を浴びせる三人。背後では封印が解けて間もないカイザーハデス。
ブレイジングフレイムを浴びせ、ヒザを付かせたが致命傷を与えているわけではない。

そんなハデスへ澪が叫ぶ。ジャスティライザーは地球の意思・ジャスティパワーに守られている。
ジャスティライザー居る限りお前の手に地球は渡さない!
ハデスは剣から黒い光線を浴びせるが、ジャスティパワーによるシールドで守られる。
だが、直後にもとの次元へ戻っていった四人。

<ドクターゾラ最後の戦い>

ゾラがジャスティライザーへ立ちふさがる。命に代えても倒すつもりの様だ。
カゲリを中心にゾラを圧倒し、必殺技を叩き込まれ消滅したかに思えたが、
次の瞬間、山が爆発し――――――   巨大なハデスの戦艦が現れた。
ハデス戦艦を撃墜するためにライゼロスへダイヴインする三人だったが、
消えたと思われたゾラが、戦艦からの光線を浴びて巨大化。ライゼロスを叩き落してしまう。

地上ではケンライザーによる戦いを挑むが、通常時同様瞬間移動を用いて
ケンライザーを奇襲、ダメージを与えられてしまう。
続いてジュウライザーで戦おうとするのだがやはり後ろに移動されるなどして得意の遠距離攻撃も活かせない。
苦戦を強いられるジャスティライザーだったが、突如空に青い光が煌く。
その中から現れたのは・・・

星神獣・ランガ。 それは第三の幻星神への合神が可能になったことも示していた。
そうしてジュウライザーから幻星神・ニンライザーへ合神。
ニンライザーは高速移動可能な幻星神。先ほどまでゾラに翻弄されていたのがウソのように
逆にゾラを圧倒する速度を誇るニンライザー。

ハウリングバーストでひるませ、タイフーンスライサーを放ちゾラを撃破。
カイザーハデスこそ逃がしてしまったが、ドクターゾラとの決着が付いたのだ。
戦闘後、澪は三人に告げる。
貴方たちは地球の力に守られたジャスティライザー。だから負けはしないのだと。


【レビュー】

ドクターゾラ編ラスト。
#本作は、グランセイザーと違ってクールごとに切れない構成なので、拙レビューでは敵幹部で区切っています。

ついにカイザーハデスが復活、と同時にゾラとの決着が付く回。
それゆえ特撮もそれなりに力を入れていることが伺える。
とはいえどことなく安直感も拭えないのは、前回レビューでも書いたようになんとなくでプレートを持ち出してしまっているところに原因がある。

中間総評でも書くが、ステラプレートそのものが「敵が一方的に拘るアイテム」というのが響いており、
封印アイテムなのだから仕方ないかもしれないが、せめてジャスティライザー側が持っていても
何かしらの利点がある意味づけをするべきだったんじゃないかと今でも思う。
グランセイザーの水晶板みたいに、澪が触れたら何かがわかる仕掛けにすればいいのだが
二回もやるのは安直だとスタッフが判断でもしたのだろうか?
結果的には、ジャスティライザー側からするとカイザーハデス復活阻止のためのアイテムに過ぎない扱いとなっているのだが・・・
(レビューの本編紹介でも書いてるが、ジャスティライザー側がプレートの意味に気づくのは相当後)

巨大戦では、遂にカゲリの幻星神・ニンライザーが登場。
当時は遅いな・・・という印象こそあったが、今見るとこれはこれでアリかなとも思った。
きっと、ここまでの間に巨大戦で各種工夫を凝らしていたことに気づいたからだろう。
このニンライザー、特色はさておきトピックとしては
「特撮ヒーロー物でレギュラーの変身ヒロインが扱う合体巨大ロボ」としては初なんじゃないだろうか。
#「激走戦隊カーレンジャー」のラジエッカーロボが先といえば先だが、セミレギュラーである上に合体とも言えない。

とにかくここでストーリーの大きな動きが現れ、次回からは新幹部を率いての
カイザーハデスによる地球侵略作戦が開始されようとする。


【特撮の見どころ】

・カイザーハデス復活時
・ハデス戦艦登場時の山の崩壊
・巨大ゾラVS幻星神

1つ目についてはCGモデルだが、意外と質感もあってか迫力はある。
じっくり見せている点は、スタッフ側の自信もそれとなく伺える。
2つ目は山の破壊シーンが案外見ごたえがある。

3つ目は言わずもがな。ちょっとパターン化している山中での戦いだが、ここでは3大幻星神を登場させている。
接近戦主体のケンライザー・中遠距離主体のジュウライザー共々高速戦は苦手。
そんな中、高速移動可能でトリッキーな戦いが出来るニンライザーが登場するわけだ。
また、敵幹部最終戦での勝利も飾っているということもあり
案外優遇されているんじゃないかとは思わなくもない。