2014年12月30日火曜日

ジャスティライザー・第十三話

第十三話 「源太郎危機一髪!」

[幹部:ドクターゾラ]

サイバーナイト・ラジメウス
巨獣・ギルモネ登場

監督:石井てるよし     脚本:天沢 彰

<残りのステラプレート>

冒頭。ハデスのアジトでは
ゾラが残り2つのプレートのありかを投影映像で映し出す。
一つは街中だが、もうひとつは・・・ カイザーハデスの頭上。

伊達電器店バックヤードでは、一同がプレートを前に様々考えをめぐらすのだが
そこに源太郎が入ってきそうになり、あわてて足元のバッグに隠す翔太。
今日は店休日なので草野球へ出かけるということで、支度をして出て行くが
そのとき翔太がプレートを隠したバッグを持っていってしまった。

野球場ではバッグの中にあったプレートをいぶかしげに見ていた源太郎。
翔太たちがあわてて追いついたとき、サイバーナイト・ラジメウスが襲来。
源太郎の前では装着できない翔太たちは、後から合流した澪たちの車に無理やり源太郎を詰め込んで離脱。

装着してラジメウスと戦うのだが、形勢不利を悟ったラジメウスは分身して応戦。
斬っても斬っても水しぶきを上げるだけで有効打を与えられない。
やがて、水溜りの中へ消えていくラジメウス。
真也や源太郎が合流し、翔太たちの身を案じたまま倒れこむ源太郎。

<復活までのカウントダウン>

再び伊達電器店。プレートを前に源太郎が一同に向き合う。
源太郎と翔太が口論の末、翔太を殴り飛ばす源太郎。
どうしても自分たちがジャスティライザーであることを源太郎にはいえない一同。
しかし、街中では怪獣が暴れていると健一が駆け込んでくる。
そのしらせを聞いて街へと急ぐ翔太たち。

源太郎は、神棚にプレートを隠して神頼みをする。翔太の身を案じて。

その街中では巨獣・ギルモネがビルなどを破壊して回っていた。
装着しライゼロスを召還。これに対処するジャスティライザー。
しかし・・・ 居ても立ってもいられなかったのか、源太郎が同じく街中まで駆けつけていた。
ギルモネとの戦いで落ちてきたガレキの下じきになってしまう源太郎。

戦況は膠着している一方、街中の小さな神社のような場所に奉られていたプレートを
ラジメウスが狙っていることに気づいたグレンは単身駆けつける。
しかしラジメウスへの攻撃はほとんど効いていないようで、翻弄され続けるグレン。
ついに残りのプレートも破壊されてしまった。
それを確認するや、撤退するラジメウス。

一方、ジュウライザーに合神したものの動きを封じられるなどして苦戦するガントとカゲリ。
一度コウキを離脱させ、二面攻撃を行うことで撃破に成功する。
戦闘後、ガレキの下で気絶する源太郎に声を張り上げる翔太。
源太郎の容態が気になるが・・・。


【レビュー】

ステラプレートを廻るシリーズも佳境に差し迫り、今回の冒頭で残り3枚のうち1枚が
よりにもよってカイザーハデスの頭上にあることが明示されている。
もっとも、ジャスティライザーの面々は知る由もないわけだが。

今回は翔太と源太郎の関係でドラマが作られており、ヒーロー物というより一般的な青春ドラマの
雰囲気を若干匂わせている。
父である源太郎に楯突く翔太だが、これはジャスティライザーであることを隠したい一心。
しかし源太郎もまた、歯向かう翔太に鉄拳制裁をも辞さない。
のだが、街中に出て行った翔太を案じて神頼みしたり、たまらず自分も街中に出て行ったりと
父親らしい情の深さも描写されていた。

今時あまり描かれない(というか昔でもそう描かれる頻度は多くない)
「変身するヒーローが、自分の身内にはその秘密を知られまいとひた隠しにする」
という部分は、こうしたヒーロー物のキャラクタードラマとしてはベタだが注目しやすい要素。
それこそウルトラセブンや、パーマンといった作品でも散見されたものではある。
同じく東宝作品ならレインボーマンや円盤戦争バンキッドあたりになるのだろう。

もっとも、少し前から澪たちはバックヤードなどでたむろっていたため
どことなく源太郎たちが天然気味な気もしなくも無いのだが・・・。


【特撮の見どころ】

・ギルモネVSライゼロス(ジュウライザー)
・水溜りを使って分身するラジメウス

ギルモネがビルを溶かして破砕したり、ライゼロスとの戦いで相打ちして倒れてから
もがきつつ熱線を吐くシーンなど、細かいが見どころはある。
また、頭脳派のガントらしくジュウライザーから合神解除してライゼロスとコウキによる挟撃で
ギルモネを撃破するといった技有りの勝利も良い。
これもギルモネが束縛光線などを使うための作戦であろう。
ギルモネが登場した際、ビルの窓に映りこむギルモネという映像も中々シブい。
CG合成であるためやや鮮明なキライこそあるが、いい画だ。

水溜りだが、こちらはCGタイプと現地でそれっぽいシートを設置する二パターンが存在。
前者は、澪の車が水溜りを踏んだシーンをはじめ何度も登場。
後者は最初のラジメウスとの戦闘後に使われているようだ。