2014年12月30日火曜日

ジャスティライザー・第十二話

第十二話 「襲撃!二大怪獣!」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ガーディアス
巨獣・バグリアン、デッドラー登場

監督:池田敏春     脚本:河田秀二

<ミョルニルのプレート>

病院。
ダメージを負ったユカが搬送されていた。
落武者風の青年は、武田広之。先祖代々ステラプレート・・・彼ら一族は「ミョルニルの板」と呼んでいたが
それを守り続けていたのだとか。
両親とは幼い頃に死別、彼の超能力はそんな両親が残したものであると言う。
ミョルニル・・・北欧神話の女神にして、別名ノルンとも呼ばれるが・・・
そのステラプレートは、今ライゼロスのコクピットに格納している。
おそらくゾラたちは奪いにこれないであろうと真也が残していったのである。

病室で、ユカに自分の身の上を語る広之が突如叫びだす。
ヤツらが来る、と。
病院を抜け出す一同。駐車場でザコールとサイバーナイト・ガーディアスに遭遇し戦闘。
ガーディアスは不思議な力・・・ 念動力や体の分割による攻撃回避などで
ジャスティライザーを翻弄。しかしそのうちに退却してしまった。
ここにはプレートはないと察して撤退したのだとガント。

その上で、次のプレートを破壊して回る作戦にシフトしたのではと感じた真也は
広之の超能力を頼りに次のプレートを守りに行くことになった。

<二大怪獣と不思議なサイバーナイト>

とある山中。ここには既にガーディアスたちが来ていると広之。
急いで山を登るが、時既に遅くプレートは破壊されてしまう。
ガーディアスたちと戦闘態勢に入るジャスティライザーだったが、次いで巨獣・バグリアンが山を砕いて現れる。
バグリアスをライゼロスで迎撃するグレン。カゲリとガントはガーディアスを叩くことに。
しかしガーディアスはガントの奇襲を難なくかわしてしまう。

「お前の本当の体を送ってやる」とゾラがアジトから巨獣・デッドラーを召還。
ガーディアスはまったく攻撃しなくなってしまい、カゲリが攻撃してもダメージが通っていないようでもあった。
広之が冷静になってサイコキネシスでガーディアスの気を探るが、ガーディアスそのものからは
既に気が抜けていた。 デッドラーに憑依したのだろう。

その情報を得たカゲリも、ガントに次いでようやくライゼロスへ。
ケンライザーで2対1の戦いに突入するが、デッドラーの光のロープで動きを封じられてしまう。
しかしガントの機転でコウキを召還し援護射撃。
束縛から解かれたケンライザーが天高く舞い、メガヒートクラッシュをバグリアスに浴びせ撃破。
次いでジュウライザーへ合神、念波攻撃を放つデッドラーへエンオウが援護射撃し
ひるんだスキにサンダーバーストで撃破に成功する。

翌日。
広之は麗香の実家で預かることとなった。少しさびしそうな広之。
その様子を麗香は、ユカにほれたのだろうと言うが
一方真也は、ユカに母性を感じたのだろうとも。
そうした評価については一切無頓着の翔太であった。


【レビュー】

タイトルどおり、二大怪獣との戦いがウリの回。
第一クール終了間近ということもあって大盤振る舞いの感もあるのだが・・・
しかし、要素を若干つめこみ気味だったためかいまいち物語や戦闘に集中しにくかった回でもあった。

具体的にはガーディアスとデッドラーだろうか。
等身大ではガーディアス、巨大戦ではデッドラーとそれぞれ憑依
(ゾラ曰くデッドラーのほうが本来の体らしいが)
という特色はいいのだが、これを1話であっさり片付けてしまったのは少々興ざめ。
せめて、デッドラーが撃破されてからガーディアスへ再度乗り移って次回決着戦という構成でも良かった気もするのだが・・・。
ガーディアス自体も、巨獣二体が破壊されてから消滅したとかの描写もなく
本当に意味のわからない存在になってしまっている。

また、広之の超能力設定だが今回と前回の2話で退場させてしまうのはちょっともったいない気もする。
せめてステラプレート攻防戦の間くらいは残しても良かったんじゃないのだろうか。
以上二点、文芸スタッフや演出スタッフ間でも連携が取りきれてないのかと思わせてしまう。
話そのものもやっぱりステラプレートが破壊されてしまったり
(前回守ったものとは別のものだが)
どうも淡々と話がすすんでしまっている感じを受けてしまう。


【特撮の見どころ】

・巨獣二体VS幻星神

それまでは得手不得手を悟っての幻星神合神変更だったが、今回は二体の巨獣相手に対応するための変更。
星神獣による援護射撃などは、初期回ならではの描写か。
#と思っていたのですが次回以降もたまに挿入されるようです>援護射撃

ケンライザーのメガヒートスラッシュだが、回によっては今回のように空中から地上へ降下して袈裟斬りを浴びせるパターンと
剣からの衝撃波で済ませてしまうパターンとがあり、1つの技でふたつのパターンがあるといえど
あまりに見た目が違い過ぎるのは少々考え物。