2014年12月29日月曜日

ジャスティライザー・第九話

第九話「オリオン座の秘密」

[幹部:ドクターゾラ]
サイバーナイト・ライノスレイブ登場

監督:米田興弘  脚本:河田秀二


<オリオン座の謎>

伊達電器店。
真也はステラプレートに刻まれた線と、その中にある丸い部分からオリオン座との関連を指摘する。
それに沸き立つ翔太とユカだが、だからといって何故ドクターゾラたちが必死になって
プレートを破壊するのか、そのあたりの理由は解らないまま。
せめて理由さえ解れば先手も打てそうだが現状は後手に回る一方だとも。

真也やユカをよそに、翔太は少し手がかりが見つかったことで勢いづき
俺が一人で謎を解き明かす!とまで言い切る。
しかし、真也が言うようにオリオン座との関連が見えそうなだけで
具体的な要素が何一つ見当たらないために勢いは空回りする一方。

そんな翔太を見て源太郎は、近くに住むオリオン座博士・二宮老人を紹介。ユカと共に家に向かう。
いかにもな風体の老人が家から現れ、翔太たちにオリオン座と、宇宙人、そして
連れ攫われたという孫の話などが話された。
宇宙人とUFOが現れたという証拠を見せようと、博士とともに古い神社へ向かう翔太たちは
そこでステラプレートを見つける。
と同時に、いつの間にか潜んでいたザコールと遭遇し戦闘へ。
博士は孫のことをザコールに聞くも返事は無く。やむを得ず翔太は気絶させ、ついで装着へ。
ザコールを追い払った翔太たちは、同時にステラプレートを手に入れることとなった。

<ステラプレートの力とは>

澪たちと合流し、ステラプレートに手をかざさせて情報を引き出してもらおうとするのだが
気のような何かがこめられているであろう雰囲気以外のものは何も感じられなかった澪。
情報入手に空ぶった翔太たちをよそに、博士はそのプレートは宇宙人がおいてったものだと語る。
そうして博士は、孫との昔話を始める。

10数年前の夏、孫の健太と一緒に古い神社へ虫取りに出かけた博士は
虫を追いかけていった孫を見守りつつ、神社の境内あたりで不思議な柱とそこにはまっていたプレートを見つけた。
と同時に強い風が吹き、やおら空を見上げるとUFOが現れ・・・ そうして孫が居なくなった。

そこまで語り、プレートを手にとって再び腰掛ける博士。
その様子を見た一同は、プレートとUFOの件といった諸々はあまり関係がないのではないか、
しかし敵がこれを狙っている以上博士の身も危険にさらされる。
だからプレートを自分たちが預かるほかないという真也に対して、翔太は自分が博士も守ればいいだろうと反論。
そんな言い合いの中、博士は麗香の車を奪って古い神社へ戻っていってしまう。

<博士と翔太>

古い神社では、博士がプレートのもとあった場所まで戻っていた。
そこにプレートを隠しなおそうとすると、ライノスレイブが飛来。博士に歩み寄る。
博士を追って神社近くまで来た翔太たちの前にはザコールまで現れる。
翔太を神社へ向かわせる真也たち。
博士はライノスレイブに孫を返してくれと懇願するも聞く耳を持たず、襲い掛かってきたが
間一髪で翔太が登場。博士を逃がすとグレンへ装着。

ライノスレイブはかなり頑丈で、グレンソードで切りつけるだけでは歯が立たない。
接近を許してしまい、組み付かれたと同時に高熱を発せられダメージを負うグレン。
その一方、博士は逃げている最中に真也たちと落ち合う。
プレートは翔太が持っているとウソをつき別れるのだが。

三人となっての戦いでも、高い防御力でほとんど攻撃を通さないライノスレイブ。
カゲリに組み付いて高熱攻撃に出ているスキを見て、ヒザ裏にグレンソードの一撃を与えひるませたが
いざ必殺技でトドメを刺す段階でライノスレイブが撤退。
装着を解いた三人。プレートのありかを翔太に尋ねた真也だが当然もっておらず
博士を探すこととなる。

博士のアパートまで戻った翔太。博士はプレートと共に何処かへ行くつもりのようだ。
UFOの発着基地は日本国内に幾つもあるから、そこまでプレートをもって行くという博士。
あくまで孫のことに拘っている。
そんな博士を見て、翔太は博士についていくこととなる。
真也たちには自分が博士もプレートも守ると告げ、博士の車で何処へともなく走っていくのであった。


【レビュー】

オリオン座博士・二宮老人にまつわるエピソードの前編。 河田秀二脚本回でもある。
孫の健太がUFOに攫われてしまい、その帰りを待っているという老人だが
ステラプレートはその目印であると主張している。
このあたりの不思議な食い違いが、後編である次回「貫け!信じあう心」で明かされるのだが。

この回は翔太のキャラクターを掘り下げたエピソードとして考えるべきだろう。
ここまで、直情径行で何かと真也とぶつかっていた翔太だが
人の良さというか、人情味の強いキャラクターとしての側面を強く打ち出した前後編となっている。
プレートを自分たちで持つべきだと主張する真也とは案の定対立し、
結局今回終盤で博士と行動を共にすることで次回へ続いていく。


【特撮の見どころ】

・なし

合成面などはほぼ今までどおりなので省略。
回によっては酷い合成もあったりするのだが、今回はそうでもない。