第四十七話「最強の魔神登場!」
[ボス:魔神ダルガ → 暗黒魔神クロガネ]
レジェンダー・ドレイグ
メカ巨獣メガリオン登場
監督:池田敏春 脚本:上代 務
<ライザーパワーの導き>
前回、麗香に反応したスターリングに何かの秘密があるに違いないと考える一同。
ジャスティパワーによって生まれたシロガネのような力があるとすれば
ライザーパワーにも同じようなものがあるに違いない。
変化するのはデモンナイトだろうが、その力を集約する存在が居るはず。
本来それはミラだったのかもしれないが、ミラ亡き今はその役割は麗香に移ったのかもしれない。
それが、ライザーパワーの導きなのかもしれない。
話の最中、港へ隕石が落下する。
巨獣・メガリオンが現われ港を破壊する。
国防省の機甲部隊も足止めをするのだが、全く歯が立たない。
ジャスティライザーは装着しライゼロスを召還。メガリオンへ立ち向かう。
戦いは一進一退。その状況を見た神野は離れろと叫ぶのだが
上空からドレイグが現われ神野へ攻撃をしかける。
デモンナイトへ装着し対峙するが、戦力差は歴然。
そこでガントがデモンナイトの援護へ降り立つ。
遠距離からの攻撃で怯ませたライゼロス。 グレンがエンオウを呼びケンライザーへ合神しようとするが
突如ダルガが現われ、エンオウを中破・墜落させてしまう。
ならばとランガを呼ぶが、やはりエンオウ同様ダメージを負って墜落させられる。
ライゼロスがダルガへ攻撃を仕掛けるが、これも避けられてまう上に
メガリオン、そしてダルガの攻撃によって大ダメージを負ってしまう。
ピンチに陥るライゼロスに、シェイドスターが援護攻撃のため大気圏内へ進入。
ダルガとメガリオンへ砲撃を仕掛けた。
<クロガネ>
シェイドスターの妨害により撤退するダルガとメガリオン。
麗香の祈りによって力が増幅されたデモンナイトが、ガントとともにドレイグに迫り
飯綱落しによりドレイグにダメージを加えるデモンナイト。
ガントがトドメを誘うとしたが、撤退。
シェイドスターが傷ついたエンオウとランガ、そしてライゼロスを回収し去っていく。
国防省内では。
もうすぐライザーパワーの化身が生まれるのだろうと一同に告げる神野。
それに気づかせたのはミラと麗香だとも言う。
それは、宇宙の秩序と平和を維持するジャスティパワーの戦士とライザーパワーの戦士が
両方現われることを意味していた。
喜ぶ一同だったが、再度メガリオンが街中に出没する。
ドレイグも共に現われ、ジャスティライザーの行く手を阻むがデモンナイトが引き受けようとする。
しかし、続いてダルガまで登場する。
シロガネへ変化しダルガと戦うことになるが、一方のメガリオンはガントがライゼロスへ乗り込み戦うこととなる。
デモンナイトはドレイグと戦い、そしてカゲリは澪たちを守る。
戦いは拮抗していた。
麗香はミラへ祈る。ライザーパワーを解き放つように願っていた。
その祈りが通じたのかデモンナイトのライザーストーンが輝き、その増幅したライザーパワーにもだえるデモンナイト。
それを見たダルガが突如デモンナイトのライザーパワーを吸収しだす。
装着が解けてしまう神野。 そして麗香のスターリングは消滅。
そうして・・・ ダルガの姿が急変。 暗黒魔神クロガネとして変化してしまった。
メガリオンに立ち向かうライゼロスだったが、コウキを呼び出す。
しかしクロガネから発せられたこ光弾によりコウキは撃墜。またライゼロスも中破してしまった。
高笑いしつつ消え去るクロガネ。 続いてドレイグとメガリオンも撤退する。
ライゼロスはダメージオーバーにより倒れてしまう。
戦後。 ライゼロスとコウキを回収するシェイドスター。
そしてライザーパワーを奪われたと嘆く神野。 麗香の手からはスターリングが消滅していたのだ。
まさかのライザーパワーによって生まれた暗黒魔神クロガネ。
戦いは一層混迷の度合いを増していった・・・。
【レビュー】
ライザーパワーの真の力を解放する。
しかしそれをダルガが奪い去り、暗黒魔神クロガネとして変化してしまったのが今回の話。
前回と違い話がより一本に絞られている(ライザーパワーの秘密が軸)せいで見やすい話とはなっている。
今回登場した巨獣メガリオンとの二面作戦が二度繰り広げられるなど、緊張感もある。
もっとも、巨大戦は今回の話では刺身のツマのようになってしまい、
特撮を前面に押し出しているしている本シリーズらしくないとは言えるが、今回に関しては
クロガネ登場という大イベントがあるため致し方ないところはある。
麗香がライザーパワーの媒介となる存在になった流れなどがちょっと雑かなという気もする。
そもそもスターリングを持ってからも麗香と神野はそれなりに顔を合わせているのだから
そこで描写をはさんでも良かったはずなのだが・・・。
ライザーパワーの戦士・クロガネ登場への積み重ねが弱すぎるのが残念。
せめて真也がそれとなく察してても良かったとは思うのだが、前々回までの話でそこに言及したシーンはなし。
放送当時も「なんだか唐突だなぁ」という印象を持ったのは覚えているし
今回も見返してそこは変わっていなかった。
しかし更に奇妙なのは、ライザーパワーを吸収することに関しては特に問題がないらしいダルガ。
それまでアドロクスなど幹部がジャスティクリスタルを持ってダメージを負うなどの描写があったためか
兄弟星で同等の力を持つライザーパワーについては特に何も無いのがやや引っかかる。
#まあジャスティパワーとライザーパワーは若干違うから可能なこと、とこちら側が勝手に解釈してもいいのかもしれないが・・・
#兄弟星の力、という設定が足を引っ張るんだよねそれだと。
#第二十六話で、ハデスが微弱なジャスティパワーを吸収していた描写といいなんだかチグハグ。
【特撮の見どころ】
・飯綱落しを喰らうドレイグ
・メガリオンVSライゼロス
・ダルガ(クロガネ)の攻撃を受けて撃墜される星神獣とライゼロス
メガリオン戦は2回。前半と後半にそれぞれ展開される。
前半は港で、後半は街中だがふたつともセットとしてはそれまで見たものとそう変化はない。
前半はライゼロスの電ノコ攻撃やメガリオンのドリルアーム攻撃など肉弾戦もふんだんに見られる。
後半は、クロガネ登場に尺を取られているためあっさり気味ではある。
そして前半ではダルガがエンオウ、ランガとライゼロスを
後半でクロガネとなってからはコウキとライゼロスをそれぞれ撃墜・大ダメージを負わせている。
エンオウが羽を破壊されて落ちるシーンにはグランセイザー第八話を彷彿とさせるものがあった。
この二戦ともに、シェイドスターが降りて格納するシーンなども
前作のクラウドドラゴンに似たものを感じる。
さて、飯綱落しのシーンだが
頭から落ちたドレイグのカットがややギャグっぽい点が気になる。
ヘタにギャグアニメっぽく歪ませる必要はないはずなのだが。