2015年4月19日日曜日

ジャスティライザー・第四十六話

第四十六話「未知なる力」

[ボス:魔神ダルガ]
レジェンダー・ドレイグ登場

監督:池田敏春     脚本:上代 務


<魔神降臨>

冒頭。東京湾内の小さな人工島には
レジェンダー・ドレイグが多くのザコールと共に魔神ダルガを待ち構えていた。
やがて現われたダルガ。
ライザー星は既に滅ぼし残りは地球のみとなったが、弟カイザーハデスを倒したジャスティライザーとライザー星の生き残りであるデモンナイトが居る。
ダルガ軍の地球侵攻がいよいよ本格化するが、四人を排除することに楽しみを見出しているかのようだ。


下校中の翔太。
ユカたち三人がナンパされているのを目撃し、止めに入ろうとするが黒服の男達がユカたちを守ってしまった。
彼ら黒服の男達は国防省がよこした護衛。
九条に電話をすると、白河の指示でジャスティライザーに護衛をつけることとなったそうだ。
当然その対象には澪や神野も含まれていた。

澪が麗香と共に、真也の車で国防省の施設へ来訪するが 麗香だけが入場拒否となる。
ジャスティライザーとデモンナイト、そして澪に対しては護衛もつけるし協力もするが
麗香だけは澪のボディガードという程度の扱いに過ぎないためのようだ。
自分達の仲間なんです、と真也は食い下がるのだが結局断られてしまった。

一人落ち込み、橋でたたずむ麗香。
そこに神野が落ち合う。 若干手荒に護衛を振りほどいて、一人になっていたのだという。
護衛はいないのかと問う神野だったが、護衛はいないと返す。
翔太たちや澪のような地球を守る力が無い自分の役目はもう終わった。
そうつぶやいて立ち去る麗香。

麗香を見守っていた神野のスターリングが、光を放っていた。


国防省内では、白河が澪と真也に対して様々な情報を収集している最中。
そんな中、麗香から澪へメールが届く。 星神島へ帰ろうという。
ただならぬ様子を感じた澪と真也。 翔太とユカに探してくれと通信で伝えるが
その時、ドレイグが翔太とユカの前に現われる。
国防省の護衛もなぎ倒されてしまい、 グレンとカゲリへ装着し立ち向かう。
しかし攻撃をことごとくなぎ払い、真也を呼び出すグレン。
澪の護衛は自分が引き受けると神野が真也を促し、ガントが合流する。
三人となったところでドレイグを撤退させるダルガ。
シロガネにならなければドレイグは倒せないだろう、と確信する三人。


湾岸公園では、一人海を眺めて佇む麗香がいた。
スターリングの反応を見て、神野と澪が麗香を探し当てる。
もはや足手まといにしかならない自分に負い目を感じ、星神島へ帰ろうとする麗香。
しかし神野がここに居ろと呼び止める。
スターリングが二度も麗香に反応したことが気になっていた神野は、
その理由がわかるまで俺のそばから離れるなと麗香に語る。


<ライザーパワーの秘密>

ミラが眠る山。 ミラの墓の前に居る神野と麗香。
魔神ダルガを倒せるのは貴方しか居ない。
その言葉を思い出していた神野。
しかし、神野はその力がないと痛感しており、今以上の力がなければ倒せないと苦い顔を浮かべる。
まだ俺も知らない力が秘められているのか?

そう叫ぶ神野にドレイグが現われる。
ライザーパワーの秘密をしりたいなら俺と戦えと挑発、デモンナイトへ装着し対峙する。
続いてジャスティライザーと澪が駆けつけ、戦いは四対一へ。
しかし先ほどの戦いで強敵であることを認識していたため、シロガネへ変化した上で戦うこととなった。

今度は逆にドレイグを圧倒するシロガネ。
戦いの最中、突如として空間から竜巻が現われ・・・
魔神ダルガが遂に、ジャスティライザーたちの前に現われた。


シロガネと切り結ぶダルガ。 ダルガに対してデモンナイトが怒りを露に駆け出す。
麗香が、ミラへ祈る。
デモンナイトの体から緑色の後光が差す。
ダルガへ向かって切りかかったデモンナイトだったが、攻撃が当たるタイミングで撤退。
ドレイグも消えていた。

ハデス戦艦内ではシロガネの力と、ライザーパワーの片鱗を見たと不敵に微笑むダルガ。


戦後。 神野は戦いの最中麗香の声を聞いたと言う。
その時自分の中に新しい力が芽生えたと言う神野は、スターリングを麗香に託す。
麗香がスターリングを手にしたとき、ライザーストーンと共に光を放つ。
これが意味するものとは・・・。

そしてダルガもまた、ジャスティパワーとライザーパワーを狙っている。


【レビュー】

今回は麗香と神野を軸に進んだ回。
ライザーパワーの秘密、それは次回明らかとなる。

今回はドレイグをけしかけジャスティライザーとデモンナイトの力を直接調べるという話なのだが
戦いに関してはやや話に間延び感を覚えてしまったのが辛いところではある。
もっとも人物ドラマ部においては、国防省による護衛がつく事でますます日常から外れ出すジャスティライザーたちと
一方で護衛すら付かず、自分自身もジャスティライザーのような力を持っているわけじゃない麗香と、
ライザーパワーを持つ神野が、麗香に反応するスターリングについて疑問を持つ神野とのドラマが描かれるなど
決戦へ向けてのタメに入りつつある回ではある。
麗香とスターリングの件については後々総評で述べるが・・・。
やはり終盤に要素が全て集中していることで、いまいち最終決戦という緊張感が弱い気もする。


【特撮の見どころ】

・ダルガを待ち構えるドレイグとザコールたち
・地面から剣を取り出すドレイグ

前者は東京湾に浮かぶ人工島に並んでいるザコールたちの合成が目を引いた。
恐らく5人分の違うポーズをとらせたザコールを、バラバラに配していることで
可能な限り大勢に見せているようである。

後者だが、地面(アスファルト)にCGでヒビを書き込んでいるだけではある。
そのわりには雑っぽさがなく見えなくも無いが、できることなら中心点に向かって
凹むか膨らむくらいはしたほうがもっと見栄えが良かった気もする。
合成面もちょっと息切れしたような印象も受けた。