2015年4月19日日曜日

ジャスティライザー・第五十話

第五十話「地球総攻撃開始!」

[ボス:暗黒魔神クロガネ]
メカ巨獣ブルガリオ(軍団)登場

監督:石井てるよし     脚本:稲葉一広


<決戦の前>

冒頭。ディグロスは既に太陽系へ突入・地球の大気圏外近くまで接近していた。
そして遂に、クロガネが地球攻略作戦を開始する。

下校中の翔太とユカ。
クロガネとの戦いを終えたら、必ずユカを今までどおりの生活に戻すと約束する翔太。
指きりげんまんに応じるユカ。


国防省は、既にディグロスの動きを察知。 迎撃体勢を整えていた。
九条は あいつら(ジャスティライザー)に頼ってばかりじゃいられない。大人の本気を見せてやると地球を守る決意を新たにする。
メーサー砲が、ミサイル車が、戦闘ヘリや戦闘機が守りを固める。
宇宙空間では迎撃用の軍事衛星まで展開していた。

澪と麗香が、決戦装束に身を固める。
澪は、真也のことが好きなんですと麗香に告げる。
自分の夢のために戦ってほしいといわれた麗香は、澪の結婚式に出るのが夢だと返す。

普段どおりの服装・・・ ユカのみ制服だったが、 普段どおりのままで決戦の時を待つ一同。
澪と麗香も合流し、いよいよ決戦の場へと赴く。


ディグロスからは、大量生産されたブルガリオが大気圏内に突入。
迎撃衛星の攻撃は殆ど効果がなく、地上の迎撃部隊による攻撃も開始された。
戦車とメーサー砲による迎撃が行われるものの、ブルガリオの猛威は留まらない。

衛星軌道上に待機中のシェイドスターにまで攻撃が及ぶ。
しかし、星神獣三体は修理を終え、さらにはライゼロスがなんと3体現われる。
そうとも知らないジャスティライザーたち。ブルガリオ軍団に対し装着し立ち向かう。
街中では避難民でごった返しており、伊達電器店でも避難しようと健一が促すが
源太郎だけは、みんなの帰る場所を守ってやらなくてどうすると居残ることに。


<登場・三大幻星神>

ジャスティライザーたちだが、やはり巨獣との戦いは圧倒的に不利。
グレンがカゲリを庇って、ブルガリオの足を止めていたのだが
次の瞬間ブルガリオが吹き飛ばされる。

空から、ケンライザーとジュウライザー、ニンライザーが現われた。
デモンナイトは「(ライゼロスが)隠されていたんだ」と一言つぶやく。
幻星神三体が現れたことで、三人それぞれにダイヴイン。ブルガリオ軍団を蹴散らすことになる。
そして地上では澪と麗香、デモンナイトがザコール軍団と戦闘を繰り広げていた。
奥の手・ファイナルナイトクリーパーによりザコールを一掃するデモンナイト。

翔太とユカの学校を破壊しようとするブルガリオへニンライザーが庇いに出る。
理緒と麻美、徹がニンライザーからの声に気づく。 あの声はユカに違いない。
防戦一方となる三大幻星神。 見かねたデモンナイトがリュウトに乗り援護に移る。


宇宙では、ディグロスからギガトロン砲の発射準備が始まっていた。
命中すれば地球は一撃で破壊されてしまう。
しかしブルガリオ軍団は尽きることを知らない。
そこで、ケンライザーが宇宙へ飛び出していく。  リュウトも続いて飛び立つが
ブルガリオの追撃をジュウライザーとニンライザーで妨害することに。
しかし。
ブルガリオの攻撃を受けジュウライザーが倒れ、続いてニンライザーも倒された。

宇宙空間へ飛び出したケンライザーとリュウト。
ギガトロン砲の発射が近づいており、発射を阻止するために全速力でディグロスへ突っ込むケンライザー。

そして、ギガトロン砲発射と同時に――――――――――――


地上では、ディグロスの爆発の光を認めた一同。
ユカが翔太の名前を絶叫する。
ディグロスとともに爆発したケンライザーとグレン。  そしてリュウトはどうなったのだろうか・・・。
再度幻星神が再起不能となり、戦いはどうなるのだろうか?


【レビュー】

最終決戦、その前半戦。
今回はそれまで以上にスケールの大きな戦いが展開されている。
トピックとしてはやはりブルガリオ軍団と三大幻星神の登場だろう。
ブルガリオ軍団はCGによる切った貼ったの合成となっているが、これは違和感が無い。
むしろここでヘンな合成をするほうが問題ではあるが・・・。

当時も実況などでずっこけた反応の多かった三体のライゼロス。
恐らくノルン的にはスペアとしての扱いだったのだろうか。
同じ形のコアロボットが複数居たという展開は流石に戦隊シリーズですらやっておらず
#「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の最終回で似たような展開はあった。
#ブラックバージョンのマックスビクトリーロボがそれである。 見た当時は「そんなのありか?」と思ったものだが。
破天荒なノリすら感じるがやはり三大幻星神のそろい踏みという展開はグっとくるものがある。


一方ドラマ面においてはユカが強調された回といえる。
それは冒頭の翔太と約束したあたりを頭に入れれば特に判るが、
後半の、学校を庇ったニンライザーにユカの人物像がよく現われており
「普通の女の子であること」に終始拘り続けたユカの意思が強く感じられる回だ。
ここは、前回理緒と麻美、ついでに徹を助けたカゲリにも見受けられる。


【特撮の見どころ】

・ブルガリオ軍団VS三大幻星神&リュウト
・迎撃する国防省のメカ群

後者は、前作グランセイザーにも出てきた戦車や迎撃戦艦などのプロップを総動員している。
前者についてはレビューでも述べたとおりだ。
ケンライザーになぎ倒されるブルガリオのダメージ合成はちょっと安直だが、カメラがケンライザー中心に動いていることもあって
さほど違和感は無い。

ジュウライザーとニンライザーがそれぞれダメージを負って倒れていくシーンは見ごたえがある。
グランセイザーでも見られた「ヒーロー側ロボがボロボロにやられていく」流れは今作でも健在だ。
ブルガリオ自体がボリュームのあるロボで、なおかつ大量に居る事もあってか
いかんともしがたい状況がかもし出されている点が面白い。